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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。
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良い年末年始を 2006.12.28
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年末は急な締め切りもなく、いくつかのマスタリングとスタジオの模様替えなどをして過ごすつもりだったのですが、急遽オフィス・サウンド・ポットさんから依頼があり、単発のレコーディングに行ってきました。 尺八奏者・中村明一さんのスタジオです。 プライベートな録音なので、内容に関しては特に書きませんが、三味線の弾き歌い、なんと30分強の作品でした。 中村さんはひじょうにオン・マイクが好きな方なのです。 それに対して、僕はかなりオフ・マイクやアンビエンス・マイクを多用するタイプです。 当然中村さんの要望に応えながらの作業なので、久々に超オン・マイクを体験しましたが、結果的には大成功でした。 自分の考え方だけにとらわれない方が可能性も大きく、より良いものが作れる、ということがあらためて確認でき、実り多いレコーディングでした。 みなさんおつかれさまでした。
ということで、これで 2006 年の日記は終了です。 楽しみながら、たくさんの作品に関わらせていただきました、本当にありがとうございます。 僕にとっては、すべてが思い入れのある作品です。
みなさん、良い年末年始をお過ごしください。
そして、来年も、どうかよろしくお願い致します。
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プレイバック - 10〜12月 2006.12.27
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10月以降はわりと最近のことなので、省略します。 振り返ってみると、今年はマスタリングはもちろんですが、レコーディングもたくさんでき、楽しい一年でした。
マスタリング、10月は32枚、11月は22枚、12月は22枚やっています。 記録漏れが何枚かはあるとは思いますが、合計すると今年一年で 289枚のアルバムをマスタリングしたことになります。 この数はともかく、一枚一枚をきちんと時間と情熱をかけてマスタリングできたことが何よりの財産になったと思います。
来年は 300枚のマスタリングに挑戦したいです、とまとめるつもりだったのですが、急に今年最後のお仕事が入ってきました。
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スレイド第2弾 2006.12.27
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Slade Collection の第2弾、5タイトルがエアー・メイル・レコーディングスから発売になりました。 7作目の「Nobody's Fools」('76)から11作目の「We'll Bring The House Down」('81)まで、全体の中では中期にあたります。
写真は2枚目のライヴ・アルバムとなる78年リリースの「Slade Alive Vol 2」、「Mama Weer All Crazee Now」や「Cum On Feel The Noize」などヒット曲連発のステージでオーディエンスの興奮ぶりがダイレクトに伝わってくる名盤です。 僕のマスタリングも、スレイドの特徴であるポップでルーズなハード・ロック・サウンドをうまく表現できたと思います。
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プレイバック - 9月 2006.12.24
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9月はキヨシ小林さん 2002年のアルバム「It's Only a Papermoon」再発のためのボーナス・トラック4曲のレコーディングがありました。 キヨシさんとはこれで今年3回目のお仕事です。 このCD、本編は「Minor Swing」などのジャンゴ作品や「The Entertainer」などのスタンダードをウクレレ・スウィング・スタイルで演奏した名盤、もちろん今回の再発に合わせ、マスタリングをし直してます。 ボーナス・トラックは全4曲、キヨシさん自身が歌う名曲「レレの青い空」の再録ヴァージョンなどがあります。
マスタリングは全部で31枚、The Climax Blues Band 9タイトル、Frankie Miller 4タイトル、Nazareth 5タイトル(すべてエアー・メイル・レコーディングス)などがありますが、ここで紹介するのは Nomadic Records さんの cutie pies、歪み感や詰まった感などほとんどなく、ここまで音圧を上げることができるんだ、という意味でひじょうに勉強になったマスタリングでした。
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プレイバック - 8月 2006.12.23
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8月になって、ようやく金剛山歌劇団のチャンセナプ奏者・崔 栄徳(チェ・ヨンドク)さんのアルバムが完成しました。
中旬には毎年恒例のムジカ音楽・教育・文化研究所さん主催の夏の合唱講座の録音で八ヶ岳に行き、下旬からはこれも毎年夏の恒例、青山学院大学の音楽サークル A.F.W. のCD制作が始まりました。
機材面では久々の入れ替え、スピーカーとスピーカー・スタンドを一新、レクストさんのダブル・ウーファー・モニター DW-S1 を導入しました。
マスタリングは全部で20枚、大好きな女性シンガー、クレア・ハミルの初期のアルバム4枚(エアー・メイル)、Blue Mink 5タイトルと Juliet Lawson(ストレンジ・デイズ・レコード)などがありますが、ここで紹介するのはキングラスホッパーズ、なんと名古屋から来てくれました。 凝りに凝った全17曲、実はそのうち2曲ほどやり直しになったりもしましたが、メンバーと共に徹夜してギリギリまで追い込み、名盤になったと思います。
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プレイバック - 7月 2006.12.22
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7月はもうすっかり常連、シンガー曾我泰久さんのソロ・ミニ・アルバム「Music Life - 43 1/2 RPM -」、そして同じく常連、シンガー石井一孝さんが作曲を手がけた音楽劇「花嫁付き添い人の秘密」の音楽のレコーディングがありました。 曾我さんのレコーディングでは、音楽評論家の萩原健太さんがゲスト・プレイヤーとしてギターを弾いたりもしました。 石井さんのレコーディングは短期間に22曲の録りとミックス・マスタリングを行いました。
マスタリングは全部でなんと34枚、Migiwa さんの「蟻と宇宙」、エアー・メイルのブリティッシュ・カルト・レーベル・コレクション Vol.2 、ドレミ楽譜出版洋楽ギター・カラオケ「不滅のヴィンテージ名演集」「永遠のスタンダード名曲週」などがありますが、こここで紹介するのはストレンジ・デイズ・レコードの Jonathan Richman コレクション(写真は3rd.「Rock'n' Roll with The Modern Lovers」)です。 何よりも魅力的なのはその緩さ、しっかりマスタリングしてあるにもかかわらず、ピーク・メーター、すぐ戻ってきてしまうのです。 ツボをおさえた絶妙な編成・アレンジ・演奏、特にこのアルバムはエキゾチックなインストと、さらに脱力感を増した歌声が最高なのです。 続く4th. のライヴ盤「Modern Lovers LIVE」では名曲「Ice Cream Man」を9分近くも引っ張り、思わず笑ってしまいます。
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プレイバック - 6月 2006.12.21
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6月に新しく始まったレコーディングはなく、金剛山歌劇団のCD2枚も、ソプラノ宋 明花(ソン・ミョンファ)さんのアルバムはマスタリングまで6月初旬に終わり、チャンセナプ奏者 崔 栄徳(チェ・ヨンドク)さんのアルバムを作り続けていました。
日記を振り返ると、仕事で使っている Power Mac G4 MDD にトラブルが発生し、OS からインストールし直した、とあります。 う〜ん、そういえばそんなことも。 来年の早い時期に Mac Pro を導入する予定なのですが、今は各プラグイン・メーカーの様子見、ようやくこの年末にかけて、僕が使っているものはほとんど Intel Mac 対応になったようです。 しかしあと一つ、これが対応すれば、いよいよ導入の準備を始めます。
マスタリングは全部で21枚、Vivid Sound さんから奇跡のリイシューと言われた David Roberts「All Dressed Up」(写真右上)を音楽ライター金澤寿和さん監修の元でやらせていただき、これが縁で以後 Vivid さんのマスタリングもいくつかやるようになりました。このアルバムは TOTO、Airplay 勢総出演というバック・ミュージシャンの豪華さで有名となっているのですが、David の書く曲そのものも素晴らしいんだ、ということをマスタリングで示すことができたと思います。 おかげさまで大好評、いまだに売れ続けているようです。
その他 Buffalo Records さんの作品、Stanley Smith のベスト盤「Since I Met You Baby」(写真左下)もお薦めです。 上質なグッド・オールド・アメリカン・ルーツを凝縮したサウンドは素晴らしく、枯れたスモーキー・ヴォーカルもまた素敵です。
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涙の口づけ 2006.12.20
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Vivid Sound さんからは David Pomeranz の「The Truth of Us」です。 AOR ファンが長年待ちわびていた81年発表の名盤、6月の David Roberts「All Dressed Up」に続く、Light Mellow's Coice 奇跡のリイシューです。
マスター音源は最近では CD-R でもらうことが多いのですが、今回は 24bit、192kHz の WAV ファイルでもらいました。 若干テープよれなどもあるのですが、このマスターの状態が良かったので、マスタリング作業は難しくなかったです。 いわゆる王道の AOR サウンドなのですが、このアルバム、ダイナミクスの表現が素晴らしく、前半は静か、曲の最後の方で一気に盛り上がる、みたいな構成が多く、僕のマスタリングにバッチリはまりました。 1曲目「The Old Song」からもう最高、今年マスタリングしたCDの中で、おそらくベスト・ワンになると思います。
ぜひ聴いてください!
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British Rock Masterpiece 2006.12.20
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ストレンジ・デイズ・レコードさんからは好評の British Rock Masterpiece の第18弾、計10タイトルです。
うち5枚は Mike Cooper、フォーク・ロックとフリー・ジャズとの融合、とも言える、かなり個性的なサウンドです(写真は5th.「The Machine Gun Co. with Mike Cooper」)。
他にも英国ブルース界の大ボス Alexis Korner のバンド Snape 唯一のライヴ盤「Live on Tour in Germany」、オルガン・ロック・トリオ Jody Grind の2枚、そしてのちにシャカタクを結成するロジャー・オデル(ds)率いる6人組 CMU の2枚があります。
Snape のこのアルバム当時のベーシストであり、King Crimson や Bad Company のメンバーとしても有名なボズ・バレル、9月21日に突然心臓発作にて亡くなってしまいました。 享年60歳とのことです、合掌。
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スレイド 2006.12.20
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プレイバックはちょっとお休み、今日20日は僕がマスタリングしたCDがたくさん発売になっています。
エアー・メイル・レコーディングスさんからはこの年末の目玉、Slade Collection の第1弾として6タイトルです。 写真は1st.「Beginnings」で、この時はまだバンド名は Ambrose Slade と名乗っていて、サウンドもこのアルバムだけ若干雰囲気が違い、サイケデリック色が濃いです。 2nd. 以降次々に大ヒット・ナンバーを生んでいくわけですが、順番に聴くと、バンドが進化していく感じがわかって面白いです。
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プレイバック - 5月 2006.12.19
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2月から続いていたレコーディングのうち、天野亨さんのアルバム、曾我泰久さんと石井一孝さんのコラボCD、そしてキヨシ小林さんのウクレレ・アルバムが無事完了しました。 そして5月はキヨシさんのレコーディングがもう一つ、ローリングココナッツさん主宰でドレミ楽譜出版から発売されている楽譜集「ウクレレ・ウルトラマン」が始まり、夏まで続きました。 こちらはウクレレ1本で、ウルトラマン・シリーズの音楽を演奏する、という企画です。
マスタリングは24枚、エアー・メイルでは新しいシリーズ「British Cult Label Collection」が始まりました。 ストレンジ・デイズ・レコードのものは、トラッド・フォーク、ポップの名作が10タイトルあり、中でも Gerry Rafferty「Can I Have My Money Back ?」(写真左下)は全曲捨て曲なしのポップ・アルバム、ちょうど曾我さんのレコーディングのゲストで来ていた萩原健太さんも気に入ってくれました。
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プレイバック - 4月 2006.12.18
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4月になると最近好例のキヨシ小林さんのソロ・アルバムのレコーディングが始まります。 「Pacific Swing」というタイトルで(写真右上)、「ハワイの空気とヨーロッパの香りの素敵な出逢い」とでも言いましょうか、そんな雰囲気の素敵なウクレレ・アルバムです。 今回も Studio CM Punch でドラムを録りました(笑)。 またゲスト・プレイヤーとして山内 Alani 雄喜さんがスライド・ギターとスラック・キー・ギターで参加してくれました。
マスタリングは全部で28枚、頑張りました。 エアー・メイルさんの Nazareth 10タイトルや、ストレンジ・デイズ・レコードさんの Roy Wood ソロなどがありますが、ここで紹介するのはデルファイ・サウンド・レーベルの K-Code「くちづけた世界」(写真左下)、全7曲のミニ・アルバムですが、ストレートかつアコースティックなロック、曲・アレンジ・演奏共に素晴らしかったです。
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プレイバック - 3月 2006.12.17
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3月からはレコーディングがだんだん増えてきます。 まず金剛山歌劇団のレコーディング、今年はソプラノ歌手宋明花(ソン・ミョンファ)さんと、チャンセナプ奏者崔栄徳(チェ・ヨンドク)さんのアルバム制作を中旬から始めました。 8月まで続きます。 さらに下旬からは、シンガー曾我泰久さんと石井一孝さんのコラボレーションCD「Melodies for You」(写真右上)のレコーディングを1ヶ月ほど。 このCDのために二人で作った新曲や、お互いの曲を歌い合ったりと、素敵なアルバムです。
そしてマスタリング、なんと26枚もやってます。 その中では、ストレンジ・デイズ・レコードさんの Nazz 3タイトル、それからエアー・メイル・レコーディングスさんの Morgan Studio Collection 8タイトル が印象に残ってます。 写真左下は Morgan Studio Collection から Wil Malone のソロ作、英国然とした美しいメロディとオーケストレーションが素敵です。
そして、趣味で参加しているゴスペル・クワイアのミニ・コンサートなどもあり、かなり充実した月でした。
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プレイバック - 2月 2006.12.16
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続いて2月です。 テノール歌手天野亨さんのCD「愛と祈りの歌」のレコーディングが始まりました。 5月まで続きます。 曲は全13曲、「上を向いて歩こう」のような日本のスタンダードと、武満徹さんの「○と△の歌」のような歌曲、そしてオリジナル曲が1曲あります。 レコーディングの度に天野さんのお供をしてくれた盲導犬のアンディ君、元気でしょうか?
その他、エウテルペ楽奏団の第9回定期演奏会の録音が、第一生命ホールでありました。
マスタリングは全部で14枚やってます。 まだこの頃は多くはないのですね。 印象に残ったのは、デビューの時からのお付き合いになる Cock Roach のラスト・シングル「ユリイカ」、それから、新潟を中心に活動する8バンドが集ってのコンピ盤、モアイレコードさん主宰の「新潟鋼鉄」(写真)です。 Cock Roach 「ユリイカ」はラスト・シングルにふさわしく、ドラマチックでバンドの特徴である静と動を最大限活かした独特の音世界です。 「新潟鋼鉄」はスラッシュあり、正統派ハード・ロックあり、ミクスチャーありとバラエティに富んでいて、かなり熱いです。
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プレイバック 2006 2006.12.15
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さて、昨年同様、今年も一年を簡単に振り返ってみようと思います。 いったい今年は何枚のCDを作ったのでしょうか。 ちょっとややこしいですが、ここではその月にリリースしたもの、ではなく、その月にやったお仕事を振り返っていきます。
まずは1月、年明け早々にしゃるろっとのライヴ録りを新宿 SPACE ZERO で、その後も Nakiez ULTRA のライヴ録りが川崎クラブ・チッタでありました。 レコーディングはそれくらいですね。 機材的には Pro Tools のヴァージョンが7になりました。
マスタリングは全部で15枚やってます。 特にストレンジ・デイズ・レコードさんの Who メンバー・ソロ作の中の Keith Moon (写真右上)、そして Soft Machine Legacy の新譜(写真左下)が印象に残ってます。 Soft Machine Legacy は来日公演も行われたのですが、中心メンバーであるエルトン・ディーンは、残念ながらアルバムのリリース直前に61歳の若さで急逝されてしまいました。 合掌。
Keith Moon の唯一のソロ作、「Two Sides of the Moon」は、今年の僕のベスト・マスタリング・ワークの中の一枚です。 ジョン・レノンからの楽曲提供の他、リンゴ・スター、ジョー・ウォルシュなど素晴らしい仲間達に囲まれながら、ヘロヘロになって歌っているであろうキースの顔が思い浮かんでくる、そんな素敵なアルバムなのです。
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完全盤 2006.12.13
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エアー・メイル・レコーディングス今月の新譜第2弾は、「アフィニティー -完全盤-」、なんとCD5枚組です。
1970年にイギリスのヴァーティゴ・レーベルより発売された Affinity の同名アルバムは、ブリティッシュ・ロックの名盤の中でも最高峰に君臨しているわけですが、前身バンド時の音源から、グループの終焉までを時系列に沿って4曲の完全未発表音源と共に並べています。
そしてなんと、CD5枚組ということで、収納するジャケットは英国オリジナル盤LPを同縮尺で再現したレプリカLPジャケット、印刷にもこだわったレコード・コレクター仕様なのです。
マスタリングはいつものように僕がしているのですが、実はこのセットに関しては、中心メンバーであり現在はセッション・ベーシストとしても有名なモ・フォスターさんがかなり細かい指示を出しており、エアー・メイルの他の作品のように僕が作った音、という感じではないのです。 しかしながら、Disc 4「Affinity」、そして Disc 5の幻のセカンド・アルバムは本当に素晴らしく、キーフの手がけたアート・ワーク共々、永遠不滅の名盤なのです。
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金剛仙女 2006.12.11
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金剛山歌劇団の高音チョッテ奏者・李 淑任(リ・スギム)さんのCD「金剛仙女」がめでたく完成、また「2.16 芸術賞」コンクールの受賞を記念して、スギムさんのソロ・リサイタルが紀尾井ホール(小)で行われました。
師走の平日の夜にもかかわらず、キャパ 250人はほぼ満員、とても暖かい雰囲気の演奏会でした。 お客さんの雰囲気もとても暖かかったのですが、僕が感動したのは歌劇団のサポートです。 受付・CD販売等の会場での業務、そしてもちろん演奏においても歌劇団メンバーが全面的にバック・アップ、僕はだいたいいつも一人で仕事をすることが多いので、こういったファミリー的な団結を見ると、素直に感動してしまいます。
演奏会ではスギムさんはなんと二度も衣装替えをしてましたが、その間は同じく今年CDを出した宋 明花(ソン・ミョンファ)さんと崔 栄徳(チェ・ヨンドク)さんのソロ・コーナー、なんだか僕にとっても今年一年を締めくくるような演奏会でした。 スギムさんの演奏はアンコール含め全10曲、編成が少しずつ違うので、それもまた面白かったです。
写真はCD「金剛仙女」、彩りのある素敵なデザインですね。
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骨休め 2006.12.9
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先月末からの年末進行で、2週間で20枚以上のマスタリング予定があったのですが、うち何枚かが延期になったので、やっと終わりが見えてきました。 エアー・メイルさんの Slade 16タイトルも、あと5枚です。
というわけで、一瞬のスキをついて、妻と温泉旅行に行ってきました。 場所は最近よくお世話になる、山梨県大月の嵯峨塩館、今年4回目です。 写真は宿の入り口付近、古民家風の造りですが、すべて自分たちで作ったようで、内装など本当に素敵なのです。 入った瞬間に広がるお茶とお香の香り、広い館内、自家農園で取れた野菜や山菜・川魚を中心とした夕食、檜風呂、談話室で飲むコーヒー、すべてが大好き、落ち着く空間です。 今回は土日の宿泊だったのでちょっと混んでましたが、良い息抜きになりました。
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Discover America 2006.12.6
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僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾は、なんと新シリーズ、Discover America Collection Vol.1、今まではブリティッシュ系のアルバムのリリースが多かったのですが、ついにアメリカものも始まりました。 第1弾は60年代中期に西海岸でスタートしたホワイト・ホエール・レコードからリリースされた作品6タイトルです。 普通小さなレーベルの場合はサウンドの特色も似てくるものですが、今回の6枚は、ソフト・ロック、ウォール・オブ・サウンド、アーシーなアメリカン・ロック、サイケデリック・ポップ、などとバラエティに富んでます。 僕のお薦めは写真の Liz Damon's Orient Express、華麗なアレンジと男女コーラスによるソフト・ロック、「Something」「(The Long to be) Close to You」などの超名曲もありますが、オープニング・ナンバーの「1900 Yesterday」と3曲目の「But for Love」が素晴らしいです。
その他、ビートルズ色溢れるカラフルなサイケデリック・ポップ・アルバム J.K. & Co.「Suddenly One Summer」 、タイトル曲がヒットしたソフト・ロック・アルバム The Clique「Sugar on Sunday」などが気に入ってます。
マスタリングもバッチリはまって、とても聴きやすくなっていると思います。
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HIBARI 2006.12.4
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河 明樹(ハ・ミョンス)さんと尹 慧瓊(ユン・ヘギョン)さんのソヘグム・デュオ・アルバム「HIBARI」が完成、サンプル盤が送られてきました。 最初に打ち合わせをしてから3ヶ月弱、レコーディングを始めてから2ヶ月足らずでもうCDが手元にある、なんだかあっという間でした。 5曲入りのミニ・アルバムということで作業量もそんなに多くはなかったのですが、密度の濃い、楽しい時間でした。 何度もハンバーグを食べに行ったのを思い出します(笑)。
ジャケットも盤面も、そしてもちろん内容もとても素晴らしいです。 ぜひ聴いてください。
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師走 2006.12.1
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あっという間にもう12月になりました。
12月といえば年末、ほとんどのお仕事が年末進行ということで若干締め切りが早くなっています。 去年の12月の日記では、2005年を振り返り、1ヶ月ごとにその月の出来事を振り返ったりしました。 今年も途中からそんな感じにしてみたいと思います。
まずは近況報告です。 10月から続いているレコーディング&CD制作3つ、このうち2つはプレス工場への入稿が終わり、あとはCDの納品を待つだけです。 残る一つはムジカ音楽・教育・文化研究所さんの設立30周年記念コンサート「涸れることない泉のように」、これもほぼ大詰め、マスタリングまで終わり、印刷物の最終チェックが終われば無事入稿です。
マスタリングはいつものように、エアー・メイル・レコーディングスさん、ストレンジ・デイズ・レコードさんを中心に、単発のマスタリングもいくつか予定が入っています。 Vivid Sound さんのものも今3タイトル進行中、これはリリースの時に紹介します。 今はエアー・メイルのこの年末の目玉 Slade 16タイトルのマスタリングとストレンジ・デイズ・レコードの来年1月リリースの10タイトルのマスタリングを進めています。
写真上は小金井公園の中にある江戸東京たてもの園近辺、紅葉の様子が毎日変化し、とてもきれいです。 写真下はたてもの園近くを散歩する愛犬大豆、左上の方に都電がぼんやりと見えます。
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