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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

最後の仕上げ 2006.5.28

2月からいくつかのレコーディングのプロジェクトが並行していましたが、4月末から一つずつ終わっていき、今は「ウクレレ・ウルトラマン」と金剛山歌劇団関連のアルバム2枚を残すのみとなりました。今は宋 明花(ソン・ミョンファ)さんと崔 栄徳(チェ・ヨンドク)さんのアルバムのミックスをやっています。Pro Tools でのミックスは、本当に何でもできてしまうのですが、なるべく修正にあたることはしないで、録音した時の雰囲気、その時の気持ちを活かすようにしています。なぜなら、それこそがレコーディング(記録)だと思うからです。今のところ順調にミックスが進んで、かなり良い感じに仕上がりそうです。

Roy Wood 2006.5.25

僕がマスタリングをしているストレンジ・デイズ・レコードさん今月の新譜は British Rock Masterpice Part 10、Roy Wood、Spiders from Mars、Woody Woodmansey's U-BOAT、そして Fruupp の4タイトル、24日発売です(写真は Roy Wood「Starting Up」)。ロイ・ウッドといえば、エアー・メイル・レコーディングスさんのアイテムでもわりと最近、2nd.ソロの「Mustard」、そして Wizzard の3rd.「Introducing Eddy and the Falcons」をマスタリングしましたが、希代のメロディ・メイカー、あるいは奇才、などと称されるポップス界のスーパースターの一人です。基本的にすべての楽器を自分で演奏しているのですが、今作は86年の作品ということで、ドラムが打ち込みなのがちょっと残念ではあります。ボーナス・トラックの「Sing Out The Old......Bring In The New」はとても素敵なキラー・チューン、実はこの曲のみアナログ盤からのマスタリングなのですが、とてもそうは思えない、素敵な仕上がりになっています。
他の3枚もかなり魅力的です。Spiders from Mars は David Bowie のバック・バンドとして知られているバンドで、このアルバムには参加していませんが、ボウイの右腕として有名なミック・ロンソンも在籍していました。U-Boat は、Spiders from Mars 解散後にドラマー、ウッディ・ウッドマンゼイ(すごい名前ですね)が結成したバンドで、どちらもモダーンなロックという感じのサウンド、かっこいいです。
もう一枚の Fruupp はちょっと風変わりなジャケット・デザインが印象的なプログレッシブ・ロック・バンドです。King Crimson のイアン・マクドナルドをプロデューサーに迎えて制作された本作「当世仮面舞踏会」は Fruupp の作品の中では最高傑作と言われていますが、まさか自分がマスタリングすることになるとは。ポップ・センスも随所で顔を覗かせる、聴きごたえのある作品です。

Larry Page 第4弾 2006.5.24

エアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第2弾は、過去の3シリーズがいずれも好評のラリー・ペイジ・コレクションの最終第4弾、6タイトルのリリースです。第4弾の今回にして初めてラリー・ペイジ本人名義の作品が出ましたが、それが写真の Larry Page Orchestra「Kinky Music」です。キンクスのヒット・ナンバーを自身のオーケストラを率いて華麗にアレンジ、名曲「You Really Got Me」など全12曲がモノ、ステレオの両バージョンで収録されています。
その他ではなんといっても、今やアイルランド音楽の重鎮、プロデューサーとして有名なドーナル・ラニーが参加したアイリッシュ・フォーク・グループ Emmet Spiceland のアルバムが要注目です。その他 Samantha Jones、 John Kilgrew などの4タイトルも英国ロックの素晴らしさ、奥深さを実感できる内容になっています。今回の6タイトル、実はマスターの状態があまり良くないものが多く、マスタリング作業はかなりたいへんでしたが、なんとか聴きやすいものに仕上がったと思います。

ウクレレ・ウルトラマン 2006.5.22

ついこないだキヨシ小林さんのウクレレ・アルバムのレコーディングが終わったばかりですが、今度は別企画のレコーディングが始まりました。
日本で唯一のウクレレの専門誌、ピースなフリーペーパー「ローリングココナッツ」さんの呼び掛けで始まり、ジェネオン エンタテインメントさんからリリースされているウクレレ・シリーズという企画CDがあるのですが、その最新シリーズ「ウクレレ・ウルトラマン」と連動した楽譜集のためのレコーディングです。このシリーズ「ウクレレ・ビートルズ(4弦はアイドル)」に始まり、「ウクレレ・レノン」「ウクレレ・ジブリ」「ウクレレ・フォース(スター・ウォーズ)」「ウクレレ・エルヴィス」ときて、今回の「ウクレレ・ウルトラマン」です。いずれも、ゆる〜いアレンジが好評のようです。
昨年も「ウクレレ・ジブリ」の楽譜集のレコーディングをしましたが、今回も1曲2分程度にアレンジしたものが全30曲、これを3日間で録ります(笑)。ウクレレの録りにはいつも楽器やドラムのオーヴァー・ヘッドなどに使っている大好きなステレオ・マイク Rode NT-4 を使用、88.2 kHz で録っています。

Nazareth 2006.5.17

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾はなんと Nazareth 、Led Zeppelin、Deep Purple と並ぶブリティッシュ・ハード・ロックの名バンドであり、現在も現役で活動を続けているベテランの彼らがもっとも輝いていた70年代の作品10タイトルをリイシューです。写真は6th.「 Hair Of The Dog」、カンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが一フェイバリットとして挙げている傑作です。確かにナザレスのサウンド、ヴォーカル・スタイルはかなりガンズに近い、というかガンズが相当影響を受けている、というのがわかりますね。Joan Jett のカバー・アルバムで聴いていた名曲「Love Hearts」が入っています。もちろんその他のアルバムも名盤ぞろい、マスタリングも好い感じに仕上がっていますよ。

コラボ・ライヴ 2006.5.14

シンガー曾我泰久さんと石井一孝さんのコラボ・アルバム「Melodies for You」の発売を記念したライヴを観に、半蔵門の TOKYO FM ホールに行ってきました。2人の他はギタリストとキーボディストのみというシンプルな編成です。前半は「Melodies for You」からの曲を中心に、中盤はソロ・コーナー、企画コーナーなどがあり、気が付くと2時間半、トークも長かったです(笑)。
このCDに入っている6曲は、2人の共作曲だったり、そのリメイクだったり、曾我さんの曲を石井さんが歌い、石井さんの曲を曾我さんが歌い、という感じで本当にファンにはたまらない内容になっています。唯一のアップ・テンポ曲(そして完全な新曲)「Lies」はまさに2人ならではの世界、サウンドは ELO 黄金期みたいです(笑)。そしてタイトル曲「Melodies for You」は本当に素晴らしいバラード、泣けます。
僕はレコーディングから担当、シンプルな編成ではありますが、音作りはかなりうまくいったと思います。何度も一緒にお仕事をしている仲ですので、作業中も和気あいあいと楽しく、暖かいアルバムができたと思います。ぜひ聴いてください。

ラストCD 2006.5.10

昨日の Sleeping Sub 同様、何度かマスタリングをしている Cock Roach、2月にラスト・シングル「ユリイカ」のマスタリングをしましたが、今回はラストCD、1st. アルバム以前に録ったいわゆるデモ・テープ集です。メンバー2人と、レーベルのシシハナさんが来てくれました。バンド名もそうですが、サウンドもなかなか強烈、その独自な音の世界、詩の世界、僕はかなり好きです。デモ・テープ集が出せる、というのは、相当ファンから愛されている証拠ですよね。解散してもう半年経つのに、バンドのホームページはまだ存続していて、BBS の書き込みはかなり熱く、感動的です。1st.CDからラストCDまで、すべてではないですが、その何枚かに関わらせていただき、本当に光栄です。今回のはまだ高校生の時にレコーディングした音源などもあるそうで、音質はいまひとつではあるのですが、マスタリングによって、だいぶ聴きやすくなったと思います。この頃からすでに独自の世界を持っていたのですね、良いバンドです。

Sleeping Sub 2006.5.9

過去に二度マスタリングに来ている、埼玉発スリー・ピース・メロコアバンド Sleeping Sub、初のフル・アルバムが6月に出ますが、そのマスタリングのため、ヴォーカルのカトヤン君が来てくれました。同じバンドのマスタリングを何度もできる、というのは嬉しいことですね。
確か以前はもう少し軽いサウンドだったような気がするのですが、メンバーを一新した今回はややヘビーに、今っぽいメロコア・サウンドに変身していました。全15曲、メロコアの曲はどうしても似たような感じになってしまうと思うのですが、いろいろとアレンジも工夫していて、飽きさせません。これもメロコア特有だと思うのですが、平均2分と曲が短く、また曲間もかなり短めなので怒濤のように過ぎていき、ちょうど30分00秒で終わるように作りました。

Pacific Swing 2006.5.8

GW中に進めていたストレンジ・デイズ・レコードさんの6月の新譜10タイトルのマスタリングもほんの少しの修正のみで、無事終了しました。今回はトラッド&フォークの隠れた名盤10枚、マスターの状態の良くないものもありマスタリング作業はたいへんでしたが、聴きごたえのある、好い感じに仕上がりました。
4月から始まったキヨシ小林さんのウクレレ・アルバム「Pacific Swing」、レコーディングは4月中に終了し、一人でミックスを進めていましたが、ほぼ仕上がったところでキヨシさん、そしてレーベルの高木さんと一緒にミックスの確認をしました。全15曲なのですが、うちですべてのパートを録ったのが11曲、残り4曲は他のスタジオで録っているので、当然音の感じが違います。また、編成もドラムを含めたバンド編成、ドラムレス、ギターとのデュオ等々バラエティに富んでいるので、あくまで主役はキヨシさんのウクレレですが、いろいろな音が楽しめます。ミックスの確認も無事二日間で終了、マスタリングへと進みます。

新潟鋼鉄 2006.5.4

新潟のハードロック・ヘヴィメタルの会「新潟鋼鉄の会」の呼びかけにより、新潟を中心に活動する8バンドが集って1枚のアルバムを創りました。この新潟鋼鉄の仕掛け人が、モアイレコードの主宰者、そしてアルバムでも1曲目に入っている STEELDRIVER のヴォーカリスト佐藤現さんです。
佐藤さんはなんと、94年の夏に、当時僕が務めていた練馬のラウム 338 というスタジオに、コールドストームというバンドでレコーディングをしに来たそうです。今回新潟鋼鉄のアルバムを作るにあたり、マスタリングをどこでするかネットで探していたところ、たまたま僕のこのサイトにたどりついたそうです。問い合わせを受け、正直なところコールドストームというバンド名は覚えていなかったのですが、当時の音源を送ってもらって、そのCDを見た瞬間、不思議なことですが音を聴く前に、すべて、なにもかも思い出したのです。そうです、94年の夏、佐藤さんにとっても初めてのレコーディングだったそうですが、僕もまだ2年目でわからないことばかりで、バンドのメンバーとみんなで四苦八苦したことを、はっきりと思い出しました。特にコンプの使い方がまだよくわかってなかったですね。
そんなわけで、不思議な縁でまた佐藤さんと一緒にお仕事をすることができました。僕がマスタリングをしたこの新潟鋼鉄、スラッシュあり、正統派あり、ミクスチャーありとバラエティに富んでいて、かなり熱いです!

GW 2006.5.1

5月になりました。この春は暖かくなったり、寒くなったり、例年より寒暖の差が激しいような気がします。Studio CM Punch、そして自宅近くの小金井公園はつい最近まで遅咲きの桜がきれいに咲いていましたが、今はその他たくさんの新緑の香りでいっぱいです。
このGWは主にストレンジ・デイズ・レコードさん6月の新譜10枚のマスタリングをやっています。その他のお仕事の状況ですが、シンガー曾我泰久さんと石井一孝さんのコラボ・アルバムは無事マスタリングまで終了し、今プレスに回ってます。5/14 にはFM東京ホールでコラボレーション・ライヴもあります。テノール歌手天野亨さんのアルバム制作もミックスまで終了し、後はマスタリングをして完成です。キヨシ小林さんのウクレレ・アルバムは録りが終わり、これからミックスに進みます。金剛山歌劇団関連のアルバム2枚も、録りはほぼ終了、今月中の完成を目指しています。2月からレコーディングのプロジェクトがいくつか続いていましたが、ここにきて、すべて大詰めを迎えている、という感じですね。
マスタリングもレギュラーのエアー・メイル・レコーディングスさん、ストレンジ・デイズ・レコードさんを中心に、単発のマスタリングもいくつか予定が入っています。
草野球、春の大会初戦は仕事で参加出来なかったのですが、なんとメンバー不足であっけなく不戦敗、夏の大会までお休みです。

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