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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

年度末 2006.3.31

今日で3月も終わり、遅れていた日記を一気に更新しました。今月はかなりハードでしたが、いろいろな制作に関わらせていただき、楽しかったです。マスタリングも、まだ紹介していないのも含め、20枚以上したことになります。
明日からは新年度ですね。特に何かが変わるわけではないのですが、引き続き頑張ります。

ヴォーカリーズ 2006.3.29

28.29日と、再び小平の金剛山歌劇団の練習場にて、崔栄徳さんのチャンセナプ・アルバムのレコーディング。今まで録った6曲は民謡風アレンジ、またはドラム・セットが入ってのちょっと今風なアレンジ、といった感じでしたが、なんと今回録ったのは、アコースティック・ギターを加えてのボサノバ・スタイルによるボロディンの「ダッタン人の踊り」、そして、バンド・スタイルでの「Amazing Grace」、さらにピアノとのデュオでラフマニノフの「ヴォーカリーズ」の3曲、なんという音楽性の広さでしょう!
OK テイクがとれるまでにだいぶ苦労した曲もありますが、なんとか当初の予定通りの日程でいったん小休止。この後4月からオーヴァーダブ、歌録りなどをしていきます。

民謡 2006.3.27

今月中旬からレコーディングを始めた金剛山歌劇団関連のCD制作、このプロジェクトとは別に、詳細はよくわかりませんが、韓国でオムニバスCDを出す計画が持ち上がったようです。今回録っている宋明花さんは4曲、崔栄徳さんは1曲を急いで仕上げることになり、今日は宋明花さんの歌録りを4曲、うちで行いました。その他に去年録った、李栄守(リ・ヨンス)さんと全明華(チョン・ミョンファ)さんのアルバムからも何曲か使われるようです。
宋明花さんの曲は民謡スタイルの楽器編成・アレンジ・歌い方になっています。今日録った中の1曲は2曲をつなげたような形なので、実質5曲を録ったことになります、おつかれさまでした。
最近は歌録りには去年購入した Rode の真空管マイク K2 を使っています。中低音が太く録れるので、特に男声には向いているな、と思っていましたが、女声に使っても、かなり良い感じで録れました。

コラボ・アルバム 2006.3.26

ここ何年もレコーディングで関わらせていただいているシンガー曾我泰久さん、そして最近仲良くさせていただいているシンガー石井一孝さん、このお二人同士もお友達で、最近はライヴでの共演やCDでゲスト参加、などというコラボレーションをしていたのですが、ついにお二人名義でのコラボレーションCDを出すことになり、24日から3日間、うちでレコーディングをしました。
つまりはみんな友達、ということで、楽しく和気あいあいとした雰囲気で進みました。新しい出会いももちろん刺激になりますが、長い付き合いのアーチストさんとは、相手が何を望んでいるかもよくわかっているので、作業もスムーズです。アルバムは全6曲、オケはシンプルな編成がメインなので、オケ録り・歌録りが3日間で予定通り終了しました。多少オーヴァーダブをし、4月中旬に仕上げ、5月発売予定です。

黒百合姉妹 2006.3.23

ここ何作かマスタリングを手がけさせていただいている黒百合姉妹、最近は旧譜のリマスタリングが続いていますが、昨年末の1st. & 2nd. に続いて、今日は 3rd. アルバム「月の蝕」のリマスタリングです。メンバーの LISA さんとサポートの有馬さん、そしてエンジニア小門さんがいらっしゃいました。小門さんとは、黒百合姉妹以外にもいろんな作品で何度も一緒に組んでいるので、作業はしやすいです。
曲はルネサンス時代の宗教音楽のような感じの雰囲気なのですが、このアルバムでは J.S.バッハの作品やオリジナル作品がまったく違和感なく並んでいて、なんとも素晴らしいです。録音は1993年、もう13年も前のことで、メンバーのみなさんと当時のレコーディング方法などを懐かしく振り返るなど、和やかに、しかも短時間で順調に終わりました。発売は6月のようです。またあらためて紹介します。

Soft Machine Legacy 2006.3.22

僕がマスタリングをしているストレンジ・デイズ・レコードさん今月の新譜は、なんとカンタベリー・ロックの雄、Soft Machine のニュー・アルバムです。2度目の再結成に際し、バンド名は Soft Machine Legacy となり、往年のトップ・メンバーが参加、緻密なアレンジとクールなインタープレイが素晴らしいです。
さらに同時発売でもう1枚、こちらは75年、通算8作目『収束』をリリース直後にドイツのブレーメンで行なわれたバンドの絶頂期のライヴ・パフォーマンスを収録した公式ライヴ音源です。ギタリストにアラン・ホールズワースを迎えて、クロスオーヴァー・フュージョンへと進化を遂げた時期の貴重な演奏です。
この2枚は、旧譜の再発ではなく、純粋な新譜なので、リマスタリングではなく、マスタリングです。特に Legacy の方はダイナミクスをいかした、なかなかかっこいい音に仕上がっています。ぜひ聴いてください。
Soft Machine Legacy は、6月にコンサートのため来日します。しかしながら、たいへん残念なことに、サックス奏者であるエルトン・ディーンさんが、2月7日に、脳内出血のため、急逝してしまいました。謹んでご冥福をお祈りします。

おめでとう!王 JAPAN 2006.3.21

ここ最近は WBC の結果に一喜一憂の毎日でした。予選での誤審騒動や韓国に連敗などありましたが、最後の2試合は本当に素晴らしかったですね。ここ一番の大試合でいまひとつ活躍できなかった松坂君や、短期決戦ではことごとく結果の出せなかった松中選手が大活躍したのが、嬉しいです。決勝のキューバ戦は仕事をしながら観ていましたが、最終回はもうテレビに釘付けでした。体格で劣っても、総合力を武器に、世界を制すことができるんだ、ということを証明してくれた王 JAPAN のみなさんに勇気をもらいました。僕も今年の草野球で引き続き主軸打者として少しでも活躍できるよう、頑張りたいと思います。
夕方は趣味で参加している町田のゴスペル・クワイア Sound of Joy のミニ・コンサートに参加してきました。町田の Tully's Coffee 内のミニステージで久々のコンサートです。ここは教会などでの演奏と違って、一般のお客さんが多いので、楽しいのです。最近はほとんどリハも参加できず、歌詞もうろ覚えでしたが、やはり趣味の充実は大事だと思い、楽しく歌ってきました。店内はお客さんでいっぱい、みなさんおつかれさまでした!

ドラム録り 2006.3.18

今日は崔栄徳さんのアルバムでドラムの入る2曲のレコーディングです。ドラムセット、エレキ・ベース、キーボード、チャンゴ、そしてチャンセナプの5人での一発録り、そこにパーカッション、弦楽器等を重ねます。ドラムスは李光秀(リ・グァンス)さんです。マイクは OH 以外すべて Audix のダイナミック・マイク(D-1.D-2.D-5) 、OH は Rode のステレオ・マイク NT-4 です。そしてアンビエンスもかなり離れたところから、ノイマンの U-872本で録っています。
久々のドラム録りということで、朝からわくわく、そして、予想通り、素晴らしい響きで録れました。オーヴァー・ダブにおいてもアンビエンス・マイクをフル活用しているので、全部重なるとかなりすごい響きで、これまたミックスが楽しみです。

チャンセナプ 2006.3.16

金剛山歌劇団のアルバム制作第2弾のレコーディングが始まりました。今回はチャンセナプ奏者崔栄徳(チェ・ヨンドク)さんのアルバムです。チャンセナプという楽器は西洋の楽器でいうとオーボエのような外見と音です。この楽器に限らず、朝鮮の民族楽器はわざと歪ませたり、ノイズを一緒に出したりするので、奥が深いです。宋明花さんのアルバムは基本的に民族楽器を使っての民謡が中心ですが、崔栄徳さんのアルバムは基本的にオリジナル曲で、民族楽器編成だけでなく、ドラムセットを使ったポピュラー・スタイルの曲もあるようです。レコーディングに使っている歌劇団の練習ホールは良い響きがするので、ここでドラムを録るのは楽しみです。初日の今日は民族楽器編成で2曲の録りを、無事終えました。

大豆の独り言 2006.3.14

どうも、葛巻家の愛犬柴田大豆です。
音楽って本当に素晴らしいね、そして、音楽に国境なんかないんだよ。私の飼い主はついこないだアフリカン・ジャズのCDをマスタリングしていたのに、今は朝鮮の民族音楽をレコーディングしながら、夜になるとブリティッシュ・ロックのマスタリングをせっせとやってるわよ。
レコーディングは本当に楽しいみたい。朝鮮の民族音楽を、東洋・西洋の楽器を使って演奏し、ドイツ・アメリカ・朝鮮のマイク、アメリカのプリアンプを使って録っているのは日本人だもの、素敵よね。

大豆もいつの間にか、大人になりました。

民族音楽 2006.3.12

おととし「朝鮮民族器楽曲集」というCDのマスタリングをしてから、金剛山歌劇団のCD制作に関わらせていただくようになりました。歌劇団の本部はお隣の小平市にあるので、ご近所です。昨年はアルバム2枚のレコーディングと、その他に5枚のアルバムをマスタリングしました。
今年の第一弾は、ソプラノ歌手宋明花(ソン・ミョンファ)さんのアルバムのレコーディングです。昨年同様オケ録りは歌劇団の練習場で行いました。すごく広いホールと、隣接して4つ小部屋があり、ブースとして使えます。レコーディング設備はないものの、32ch分の回線は通っているので、24ch分のマイク・プリアンプとマイクを少々、そして Mackie のハードディスク・レコーダーを持ち込みました。
まずは4日間のオケ録り、初日は小編成(4〜5人)、2日目・3日目は大編成(16人)、4日目は最小編成(一人か二人)、計13曲を無事録り終えました。写真は2日目録音終了後のみなさん、前列左から二人目が宋明花さんです。
楽器は朝鮮の民族楽器と打楽器、それに西洋の楽器も使います。まず音楽の元になるのがチャンゴという打楽器、チャンゴがダイナミクスを支配します。奏者の河さんは僕と同い年、いつの間にかなぜか「69年組」と呼ばれています(笑)。次に弦楽器は中国の二胡のようなソヘグム、これがバイオリンの役割をし、その他にチェロとコントラバスです。管楽器は笛系とリード系に分かれ、笛系はフルートのようなチョッテ、ピッコロのような高音チョッテ、そしてさらに小さな縦笛のタンソがあります。リード系は、チャンセナプ、テピリ、低音ピリ、それぞれオーボエのようです。この他金管楽器が入る場合は、トランペットを使うようですが、今回の録音には参加してません。そして、琴のようなカヤグム、洋琴のようなヤングムがあり、この二つも伴奏においては重要な役割です。
楽器一つに付きコンデンサー・マイクを一本立て、ホールにはアンビエンス・マイクも立てました。基本的に全員一緒での一発録り、チャンゴ、リード楽器郡、ヤングムがブースを使いました。多少のパンチ・インと打楽器のオーヴァー・ダブもあります。なかなか良い音で録れているので、今後の歌録りとミックスが楽しみです。

英国人気質 2006.3.8

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさんの今月の新譜第1弾は、好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.24、「米国音楽への憧れと英国人気質 」と題して 、McGuiness Flint と Maggie Bell の計4枚がリリースされました(写真は Maggie Bell 2nd. 「Suicide Sal」)。
McGuiness Flint は、フォーキー&ルーツなパブ・ロック・サウンドブリティッシュ・ロックなのにカントリーっぽい、という感じのサウンドです。 Maggie Bell はソウルフルな声が魅力です。1st. はニューヨーク録音で、コーネル・デュプリー、リチャード・ティー、チャック・レイニー、スティーヴ・ガッドなど、後のザ・スタッフのメンバーがこぞって参加しているためタイトなサウンド、かなりかっこいいです。2nd. はイギリスのリンゴ・スターのスタジオで録られ、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、ジェリーブレッドのピート・ウィングフィールド等がゲストで参加、イギリス色の強い1枚で、これまたかなりかっこいいです。これら4枚は73年から75年の作品ですが、この時代の雰囲気をうまく生かせたマスタリングができたと思います。

エンジニア交流会 2006.3.7

日本ミキサー協会(JAREC)の主催による、マスタリング・エンジニア交流会に出席してきました。仕事上ではひじょうに近い存在でありながら、普段なかなか交流の持てないレコーディング・エンジニアと、マスタリング・エンジニアとが情報交換、意見交換をする、という趣旨の集まりで、今回が2回目の開催です。僕は今回初めて参加させていただきましたが、会場に着くと業界の大御所エンジニアさんなどを含む22名ほどの参加で、うちマスタリング・エンジニアは僕を含め9名でした。みなさんそうそうたる実績をお持ちの方々で、そのこだわりようはやはり技術屋さんなんだなぁ、という感じでした。僕は少しは発言もしましたが、基本的にはただただその情報交換をありがたく拝聴させていただきました。
自分がどのようなスタンスで仕事をしているのか、何を目指しているのかが、自分なりにあらためて良く認識できたので、有意義な機会だったと思います。みなさん、おつかれさまでした。

宝石箱 2006.3.3

打ち合わせの帰りに、新宿の disk Union に寄りました。本館1F ロック・コーナーと2F アクセサリー・コーナー、それからプログレ館に行ったのですが、最近は通販で買ってばかりで久々のCD屋さんということで、楽しかったです。今は新譜も旧譜も本当にいろいろな作品が発売されていて、たくさん陳列されている店内はまるで大きな宝石箱のようでした。特に disk Union には僕がマスタリングしたCDがたくさん置いてあり、なかなか感慨深いです。
先月発売されたばかりの King Crimson の3度目の再発 BOX セットと、Steve Hackett の再発セットを買いました。

今月の予定 2006.3.1

まだまだ朝晩など寒いですが、早くも3月になりましたね。
今月から新しいプロジェクトがいくつか始まる予定です。まず、テノール歌手天野亨さんのアルバムは進行中、オケ固めが終わって、いよいよミックスに進みます。そして中旬から昨年から関わらせていただいている金剛山歌劇団関連のレコーディング、下旬からキヨシ小林さん、石井一孝さんのレコーディングも始まります。
マスタリングではエアー・メイル・レコーディングスさん、ストレンジ・デイズ・レコードさんを中心に、これもたくさんのお仕事をいただいております。いろいろなお仕事をいただいているのが、良いバランスになっているようです、ありがたいことですね。もちろんどの仕事も最善を尽くします。

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