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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

カーステ 2006.2.27

カー・ステレオで良い音環境を作るのはなかなか難しいです。そもそも絶対にセンターの位置では聴けないですから。その他常にエンジン音の中で聴く、など本来理想的な環境とはほど遠いのが車の中ですが、大きい音で聴ける、などのメリットもあるため、けっこうこだわったチューニングをしています。スタジオの機材などにも多用しているレクストさんのレゾナンス・チップをここでも多用するのですが、今回はそれに加え、ライン・ケーブルとスピーカー・ケーブルも替えることにし、チューニングも含めて、いつもお世話になっている八王子のサウンドイン・ゴーイングさんに愛車アリオンを預けました。
夕方車を取りに行き、さっそく少し車内で聴いてみると、これは大成功、と思わせる出来でした。車載のCDプレイヤーの何カ所かに写真上のようにチップを貼っています。そして、写真下のように、ドア内部にも何カ所かチップを貼ることによって、ほぼ完璧なデッドニングができたと思います。また、ケーブルも可能な限りレクストさんのものを使うことにしたので音も太くなり、車内の音がまるでスタジオの音のようです。アコギの音もきれいに聴こえるし、響きが最後まできちんと聴こえる、大満足です。
三谷さんありがとうございました!

ベートーヴェン・チクルス 2006.2.26

エウテルペ楽奏団第9回定期演奏会の録音で、第一生命ホールまで行ってきました。中ホールといった感じの大きさで、きれいなところです。おととし・昨年も同じ場所で定演を録音しているので、会館の方との打ち合わせもスムーズにいき、とても仕事しやすかったです(写真はリハーサル風景)。
毎回、このオケは毎回第一部は個性的な選曲で楽しませてくれますが、今回はメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」序曲と、ロドリーゴの「ある貴紳のための幻想曲」、この曲ではギタリストが加わり、多少の PA も入りました。第二部は毎回ベートヴェンのシンフォニーを1曲ずつやっているのですが、今回は第7番。「不滅のアレグレット」と言われる第2楽章や、絶え間なく繰り返されるリズムが印象的な曲ですね。次の定演は第8番をやると思うのですが、その次は「第九」をやるんでしょうか。
録音はいつも吊りマイクのみで行うのですが、今回はロドリーゴのみ、さらにギターのマイクも別チャンネルで録りました。好い感じに録れてますので、編集が楽しみです。

The Who コネクション 2006.2.25

僕がマスタリングをしているストレンジ・デイズ・レコードさん今月の新譜は British Rock Masterpiece Part9
The Who コネクションと題して、The Who のメンバーのソロ作のうち、ベーシスト John Entwistle とドラマー Kieth Moon のソロアルバム全6タイトルが発売になります。
写真上は John Entwistle の2nd. 「Whistle Rymes」、この他5枚がジョンのアルバムですが、 ハードなロックン・ロール、といった感じでしょうか、年代ごとのサウンドの変化も楽しめます。写真下は Keith Moon 唯一のソロ作「Two Sides of the Moon」、ジョン・レノンからの楽曲提供の他、リンゴ・スター、ジョー・ウォルシュなどゲストも豪華です。素晴らしい仲間に囲まれて歌うキースの歌声はなんともヘロヘロなのですが、これがなんとも言えない魅力的な雰囲気なのです。友情に満ちたロック・アルバム、とでも言いましょうか、素晴らしい作品です。

ダニー・カーワン 2006.2.22

エアー・メイル・レコーディングスの今月の新譜第2弾は好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.23、「フリートウッド・マック、その栄光の陰に取り残された男」と題して Danny Kirwan が75〜79年に残した3枚のアルバムです(写真は1st.「Second Chapter」)。なにやら悲惨なタイトルですが、ダニー・カーワンは初期フリートウッド・マック3人目のギタリストとして加入、成長期のバンドにおいてメイン・ソングライターとして活動します。しかし、彼の脱退後にバンドがワールド・ワイドに大活躍していったこと、また脱退後の彼のキャリアを考えると、うなずけるタイトルなのです。
フリートウッド・マックは大好きなバンドなのですが、僕が好きなのはいわゆる黄金期、リンジー・バッキンガムとスティービー・ニックスが加入してからのマックで、恥ずかしながらダニーさんのことは名前しか知りませんでした。しかし、このソロ・アルバム3枚、哀愁味のある、ポップなサウンドがなかなか素敵です。実はこの中のいくつかはアナログ盤からのマスタリングなのですが、うまい具合にノイズ処理できたので、ほとんど気にならない、むしろ暖かみのある、サウンドになっています。ぜひ聴いてみてください。 

オケ固め 2006.2.21

天野亨さんのレコーディング、歌録りは予定通り昨日で全13曲を終了しました。通常だと、先にある程度オケを作ってから歌を録るのですが、今回はここ Studio CM Punch のあるマンションが大規模修繕工事に入ってしまうため、先にオケの2ミックスで歌録りをして、それから本格的にオケを作っていくことになりました。まずは、今回オケを作ってくれている花岡宏晃君からもらったパラの WAV ファイルを Pro Tools に並べ、すべての素材が揃っているか、譜面通りになっているかの確認をします。この作業には今回のアレンジャー塩川さんも参加し、我々の間ではオケ固め、と呼んでいます。
ソフト・シンセやソフト・サンプラーの素材が多いので、ステレオ・ファイルばかり、トラック数も多く、少ない曲で20、多い曲は64トラックに迫ります。これらを Pro Tools のセッションに並べて、塩川せんの指示により一つ一つ確認したり、多少バランスを整えていきました。当たり前のことではありますが、どんどん音楽的に組上がっていきます。この段階でいくつか音色差し替えや、フレーズ修正の指示を花岡君にして、オケが固まってからが、本格的なミックスの始まりです。好いものに仕上がりそうで、楽しみです。

勝沼の休日 2006.2.17

久々に休みをとり、大月・勝沼方面に出かけてきました。 
まずは、愛犬大豆をいつもお世話になっている動物病院に預けます。しつけ教室から昨年12月に帰ってきて以来初めての外泊、久々の車での移動ということで、若干不安気味な大豆です。
お昼前に小金井を出て、中央高速で大月まで行き、そこから甲州街道で勝沼方面へ向かいます。朝方はパッとしない天気で小雨もぱらついていましたが、笹子トンネルを抜けたタイミングで晴れだし、勝沼へ着くころには素晴らしいお天気になっていました。そして、最近お寺や神社巡りが趣味の妻と一緒に、恵林寺というお寺へ。写真は正面入り口ですが、なかなかの広さで、観光客も少しですがいました。桜の季節や紅葉の季節はさらに素敵なのでは、と思える名所でした。
その後、近くに百円ショップを発見、地方の百円ショップは品揃えも多く、なにかと便利なものばかりで、見てるだけで面白いです。ずっと前からほしかったスタジオ用のウェルカム・プレートなどたくさんのものを買い込み、最後の目的地・嵯峨塩温泉へ向かいます。
ここにはよく使っている温泉宿があります。お風呂がすごく素敵、とかいうわけではないのですが、建物も広く過ごしやすいので、良くお世話になっています(写真は入り口近くの休憩所からの景色)。
ゆっくりとお風呂に入り、おいしい料理をいただき、良い休日になりました。

UK サイケデリック・ポップ 2006.2.16

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスの今月の新譜第1弾は好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.22、「UK サイケデリック・ポップとその後 … 」と題して Blossom Toes と B.B. Blunder の計3タイトルです(写真は Blossom Toes の 1st.「We are Ever So Clean」)。ピンク・フロイドのデビュー作「夜明けの口笛吹き」と並ぶ UK サイケデリック・ポップの名盤だそうです。B.B. Blunder もほとんど同じメンバーなのですが、この3枚の中で、サイケ・ポップから、プログレ、そしてパブ・ロックのテイストなどが当時の流行に合わせて加わっていくのが順番に聴くとよくわかり面白いです。

名曲 2006.2.15

天野亨さんの歌録り2日目です。
今日は4曲録り終えました。明日も4曲の予定です。
選曲がなかなか面白く、井上陽水さんや、中島みゆきさんの曲もありました。武満徹さんの歌曲も何曲かあります。こうしてみると、本当に名曲というのはたくさんあり、表現の仕方もいろいろありますね。もっともっとたくさんの、自分の知らない名曲があるのだと思います。僕の仕事はレコーディングやマスタリングを通して、そういった名曲達と出会えるわけなので、本当に幸せなことだと思います。
名曲・名盤だけでなく、まだ世に出ていない素晴らしい音楽、というのもきっとたくさんあるのでしょう。今、松居和さんのレーベルで作っているアフリカものコンピ盤3枚のマスタリングがやっと終わりました。4月に発売予定ですが、これが本当に素晴らしい内容です。また紹介しますので、ぜひ聴いてください。

ラスト・シングル 2006.2.9

夜は別プログラム、Cock Roach のラスト・シングル「ユリイカ」のマスタリングです。バンドのメンバーとレーベルのシシハナさんが来てくれました。
Cock Roach といえば、ちょっと前にも書きましたが、1st.アルバムのマスタリングからのお付き合い、あのアルバムの時はミックスの終わった DAT がなんとレベル・オーバーで歪んでいるという、なかなか忘れがたいマスタリングでした。
バンドは昨年で解散しているので、今回のはまさにラスト・シングル、全3曲入りです。凝った音作りをしているのですが、僕はかなり好きです。アレンジ・演奏も素晴らしく、独特の音世界を表現していると思います。

歌録り 2006.2.9

テノール歌手天野亨さんのレコーディングをしています。僕の専門学校時代の先生で作曲家の塩川眞市さんがアレンジを担当していて、その縁で関わらせていただくことになりました。オケは学校の後輩にあたる花岡宏晃君が作り、WAV ファイルをもらってからの歌録りとミックス・マスタリングが僕の仕事です。
天野さんは全盲なので、盲導犬のアンディ君が一緒です。今日から歌録りが始まり、6時間くらいかかりましたが、その間ずっと玄関でおとなしくしていました。
曲は全部で13曲、「上を向いて歩こう」のような日本のスタンダードと、武満徹さんの「○と△の歌」のような歌曲、それに塩川先生のオリジナル曲もあります。
春には完成予定、好い作品になるよう頑張ります。

ELO 2006.2.7

ELO の最新ライヴDVDをレンタルして観ました。好きな人は知っていると思いますが、最近では ELO は本家 ELO と ELO Part2 というバンドとに分裂してしまっています。本家 ELO にはジェフ・リンとキーボードのリチャード・タンディーしかオリジナル・メンバーはいなくて、残りのパートはサポート・メンバーです。最新アルバム「ZOOM」のツアーとはいえ、演っているのはほとんど昔の名曲ばかり、前まではこういう懐メロ大会みたいのはあまり好きではなかったのですが、最近は歳をとったからでしょうか、楽しめるようになりました。リズム・セクションはグレッグ&マット・ビソネット兄弟、なんとコーラスもやっています。ファルセットのパートは女性が担当しているせいで、聴きやすく、コンテンポラリーなサウンドになっています。あの往年の ELO サウンドとは全然違うのですが、今っぽくて、かなり楽しめました。

試聴 2006.2.3

少しずつ暖かくなってきた、と書いたら、また寒くなりましたね。そろそろ花粉症の季節にもなりました。
今日はゴスペル仲間のYさんと、文京区白山にあるレクストさんのところへ行ってきました。
レクストさんといえば、レゾナンス・チップが有名で、うちでも4種類のチップを使いかなりの成果をだしています。最近ではモニター・スピーカーや、アンプのチューニングなどハードウェアも開発していて、ちょうどスピーカー・スタンドが完成したばかりなので、それらを試聴しに行ったのです。
地下の入り口を開けるといきなり素晴らしいサウンド飛び込んで来ました。BGMのCDをかけていただけなのですが、スピーカー・スタンドの効果でしょうか、宙から音が降ってくるようです。素晴らしい音だけでなく、可愛い柴犬もこちらにやってきました。うちでも柴犬を飼ってるのがわかるのでしょうか。このぱんこちゃん、うちの愛犬大豆と同じく2歳、顔の雰囲気などもかなり似ています。しかしこのぱんこちゃん、スピーカーからごきげんなサウンドが鳴っている時はごきげんになり、いまいちなサウンドの時はどこかへ行ってしまうのです(笑)。さすがレクストさんの愛犬、すごい本能ですね。うちの大豆もモーツァルトをかけると穏やかになるような気がしていますが、いったい犬はどれだけ音楽を聴き分けているのでしょうか、すごく気になります。
用意したCDをいろいろな組み合わせで聴かせてもらい、すごく参考になりました。ここ最近一人でこもってのマスタリングばかりしていましたが、やはりたまには外に出てみるものですね、発見がたくさんあり、大いに刺激を受けました。西野さん、ありがとうございました。

近況 2006.2.1

早くも2月なりました。今年の冬は本当に寒いな、という気がしますが、ようやく少しずつ暖かくなってきましたね。
今かかえているお仕事は、いつものようにエアー・メイル・レコーディングスさんのマスタリングがいくつか(4月以降のリリース)、マスタリングでは、その他に何枚か進行中です。これらはリリースの時にまた紹介します。
レコーディングでは、あるテノール歌手のアルバムのレコーディングが始まったところです。その他、3月以降のレコーディングのお話しが3つほど来ていて、今打ち合わせを進めている、そんな状況です。

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