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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

感謝 2005.5.31

今月は本当にたくさんのお仕事をいただきました。感謝です。
アルバムのレコーディングは4タイトル中2つ無事終了しました。マスタリングは12タイトル、そして単発のレコーディングが2件、いろいろな音楽制作の場に関わらせていただき、楽しくお仕事ができました。日記も充実していたと思います。
来月も頑張ります。

完成! 2005.5.25

4月末からレコーディングを始めたキヨシ小林さんのウクレレ・アルバム「Ukulele Swing 42」、ミックス・マスタリングをここ2〜3日で終え、最終 OK もいただき、無事完成です。全15曲、ゴキゲンなスウィング・ナンバーから、しっとりとした「煙が目にしみる」、そしてキヨシさんのオリジナル曲で、6月・7月と NHK「みんなのうた」で流れる「レレの青い空」という素敵なナンバーのセルフ・カバーまで、いろいろなスタイルの曲があり、飽きさせません。すべての楽器のレコーディングをうちで行い、サウンドもゴキゲン、発売されたらまたご案内します。
そして、紹介が遅れましたが、3月にレコーディングしたキヨシさんの教則本「ウクレレジブリ」が、4月末にドレミ出版さんから発売になりました。ジブリ映画で使われている素敵な曲をウクレレ・ソロ用にアレンジした模範演奏 CD 付スコアです。スタジオ・ジブリの百瀬ヨシユキさんによる表紙イラストも素敵ですね。好評発売中のようです。

自社スタジオ 2005.5.23

何年か前からお付き合いのある、エクセルシアさんの自社スタジオに、サックスのレコーディングに行ってきました。社長森本さんは、元々サックス・プレイヤーだったのですが、音楽制作会社を興し、有限から株式会社に拡大し、事務所も横浜から麻布に移すというように、熱心に事業拡大をしています。その間何度か制作のお手伝いをしていましたが、ついに自社スタジオが完成し、ようやく稼働できるようになりました。録音ブースと、ProControl という Pro Tools 用コントローラーを完備しているという点では、DAW ユーザーのあこがれではないでしょうか。うらやましいです。
まだ稼働し始めたばかりなので、持っていったプリアンプが接続できない、などの問題がありましたが、何度か使ううちに次第に使い勝手の良いスタジオになるでしょう。応援します!

歌録り 2005.5.22

李栄守(リ・ヨンス)さんの歌録りは無事3日間の日程を終え、今日からは全明華(チョン・ミョンファ)の歌録りが始まりました。11曲あって、大きく分けると民謡と歌謡曲に分かれます。アレンジは今っぽいのですが、楽器のほとんどが民族楽器だけあって、なんだか不思議な雰囲気、懐かしい感じがします。
ミョンファさんの歌声もやはりスケール大きく、数回のテイクでほとんど OK、なんと今日は7曲も録りました。本番の歌が入ると一段と素晴らしい感じに聴こえます。お世辞抜きに僕はどの曲も好きで、これはミックスがまた楽しみです。

Judas Priest! 2005.5.19

なんと今日はイギリスのハード・ロック・バンド、メタル・ゴッドとして君臨する Judas Priest の武道館公演 2Days のライヴ収録です。もちろんロブ・ハルフォードから「葛ちゃんどう?最近忙しいの?今度武道館でやるから録ってよ」などと頼まれたわけではなく、プロモーター・ウドーの担当者さんからいろんなところを巡り巡って僕のところに話が来たので、他の仕事を調整し、NAF 中浜さんと一緒に、熱意で仕事をすることができました。
通常ライヴ収録はモニター卓の脇から頭分けといって回線を分岐して、ステージ脇や控え室で作業することが多いのですが、今回は PA エンジニア・マーティンさんのリクエストで、PA 卓から Direct Out で回線をもらい、持ち込みプリアンプ経由で Pro Tools へ録ることになりました。サウンド・チェックをしてみると、PA 卓から来る音がレベルが大きすぎて、プリアンプで受けきれません。そこでいろいろと策を練り、プリアンプを外した回線もありましたが、ドラムやヴォーカルなど主要な音に関しては API を通して、なんとかちょうどいいレベルで録ることができました。
外国のバンドがみんなそうなのかどうかわかりませんが、ジューダスは初日のリハがわずか2曲、二日目にいたってはリハなし、マーティンのサウンド・チェックも iPod の音を10秒ほど流しただけ!しかし、いざ本番になってみると完璧な演奏、サウンドでした。う〜ん、いろいろ考えさせられます。また、ほぼ満員のファンの熱気もものすごく、サビはほとんど全員の大合唱、ヘッドフォンでモニターしていてもファンの歓声が生で聴こえます。出音も爆音でした。
今回の仕事は Pro Tools で録って、すぐにハードディスクごと渡すので、きちんと録れればそれで成功、ステージが終わってから、マーティンと記念に一枚。撮る時になぜか「Yoshi is No.1 Pro Tools Operator」などとわけのわからないことを言っていました(笑)。録っている時に、トラブルを避けるためプラグインを一切使わずミキサー・バランスだけで聴いていたのですが、それでも充分な音圧と演奏で、すごく良い音になっていました。やはり、一つ一つの出音が大きいと、必然的にトータルでいい音になっているのですね。

歌録り 2005.5.17

アロハ・シスターズ終了の余韻を味わう間もなく、また新しいプロジェクトが始まりました。今月初めからスタートしている金剛山歌劇団という歌劇団関連のプロジェクトの二つ目、李栄守(リ・ヨンス)さんのアルバム制作の歌録りです。オケ録りから僕がやっているチョン・ミョンファさんのプロジェクトとは違い、今回はミックスされたオケに歌を重ねるだけなので、そんなにたいへんではありません。
15曲を3日で録り終えるやや強行日程ですが、ヨンスさんはスケールの大きな歌声でほとんど2〜3テイクで録り終えます。アレンジもポップス調、演歌調、民族音楽調と様々です。
ヨンスさん、「葛巻さん疲れてるだろうから」と高麗人参入りの蜂蜜をくれました。ありがとうございます!

完成! 2005.5.16

3月末から歌録りをしていた Aloha Sisters のミニアルバム「Hui !」 のマスタリング、リーダー石川優美さんとバンマス田村玄一さんが石川さんお手製のお弁当を持って、来てくれました。
レコーディングから関わらせていただいている場合、期間としてはやはり短くても1〜2ヶ月はかかります。そうしてできあがった音を、マスタリングではたった数時間で変えてしまうので、その間の出来事などを振り返ると、せつない思いになります(最近感動してばっかりですが)。
今回も良い曲ばかり、そして、歌い手・演奏者の魂を、うまいこと閉じこめることができたと思います。僕はどの曲も好きですが、特にラストの「Ku'u lei poina 'ole」、山内 Alani 雄喜さんの曲ですが、純粋な愛を唄ったこのバラードは本当に心に響きます。
発売時にはまたご紹介します。

帰国 2005.5.15

カナダで語学留学をしていた妻が4週間ぶりに帰国、成田空港まで迎えに行きました。この半年で4回も成田に行っていますが、いつも3階の出発フロア、ここはしばしの別れを惜しむカップルなどもいますが、どちらかというと団体客などでワクワク楽しみ、といった雰囲気がありますが、2階の到着フロアはなんとも言えないせつない雰囲気がありますね。家族や友人達との再会を待つ人たち、あちこちで繰り広げられる感動の再会、それらを見ているだけでなんだか胸いっぱいになってしまいました。妻の乗ったエアー・カナダは、定刻より1時間遅く出発し、さらに成田上空で雷に遭遇したため何度も旋回して、到着予定時刻が5分10分15分20分と遅れていきます。そして予定よりも1時間半遅れて到着した妻の姿を見て感無量、涙があふれてきました。
妻は4週間、楽しんできたようです。ステイ先でお世話になったラクエルさんありがとう。そしてチカコちゃん・ミユキちゃん、ありがとう。これからも仲良くしてね。
自宅に帰ると妻の両親と愛犬大豆が暖かく歓迎。大豆はなんだかぎこくちなく、喜びを表していました。

結婚パーティー 2005.5.14

ここ最近、お仕事をたくさんいただき、なかなか休めなかったのですが、今日は1ヶ月ぶりくらいの休日。休んでしまおうかと思いましたが、キャンプ座間へ行ってきました。昨年から趣味で参加しているゴスペル・クワイア「Sounds of Joy」の5周年パーティー、それからメンバーの英生くん・奈津美さんの結婚パーティーがあったのです。米軍基地は普段なかなか入れませんから、いい機会でもあります。我々 SOJ の他に、兄弟クワイアがいくつか参加して、SOJ の5周年、そして大切な友人の結婚を祝いました。特別な祝福のために歌うゴスペルは感動的です。僕は歌いに行ったのですが、気が付くと、なぜか空席の PA 席の前に座り、Mackie の卓を操作していました(笑)。
結婚パーティーはなかなか感動的で、自分の結婚当時のことを思い出したりもしました。
英生くん・奈津美さんおめでとう! 末永く、お幸せに!

雪辱戦 etc. 2005.5.13

先日やり直しになったマスタリング3件のうち、2件を11.12日に行いました。
まずは Tiananogue 、12曲中最初と最後の曲以外ミックスをやり直し、それに伴いマスタリングの方向性も相談の上、変えることにしました。1回目の時は Pink Floyd「The Division Bell (対)」や Kansas の最近の作品などを聴いてからの作業でした。ハイファイでダイナミクスも自然な、いわゆる「理想的な音」を目指し、それなりに満足のいく結果になりましたが、メンバーさんとの話し合いなどの結果、もう少しハードロックよりの音にしよう、ということで、ミックスも前回より思い切った感じに仕上がり、マスタリングも思い切って音圧を上げ、エッジの効いたサウンドになりました。持ち帰って確認の結果、概ね OK で、曲間等の細かい修正のみリクエストが来ました。
翌12日はギタリスト末原康志さんの「ブルース・ギターのしらべ」(リットーミュージックより6月初発売予定)、これは前回ミックス時に音圧を上げ過ぎて失敗したので、音圧に関しては無理に上げず、自然なミックスで持ってきていただき、再度同じような作業をしました。僕はこれでいけるだろう、と思っていたのですが、さすが末原名人、翌日「本当にこれでいいと思う?」と確認の電話が … 。良いものを作り出すための妥協なきその姿勢には本当に頭が下がります。常に一段上を目指すが故になかなか納得できないご様子でしたが、僕のマスタリングのやり方などを説明し、「葛巻さんがそう言うなら、じゃぁこれでいこう」ということになりました。ムック(教則本)にしてはもったいないくらいの内容、と言ってはなんですが、本当にどの曲も末原さんの思い入れが詰まっていて、選曲も演奏も音もバッチリ。ギタリストだけでなく、ブルース好きの人も楽しめる内容になったと思います。
13日はキヨシ小林さんのウクレレ録り、一気に9曲を録り、これでレコーディング終了。この後ミックス・マスタリングを今月中に行い、7月に発売予定。かなりゴキゲンなウクレレ・スウィング・アルバムになると思います。おっと気が付けばキヨシさんがウクレレを弾いている姿を写真に撮るのを忘れてしまいました。きっとまたそのうちレコーディングをやるでしょうからその時に。

Aloha Sisters ミックス 2005.5.10

4/29 に続いて、 Aloha Sisters ミックス2回目です。前回、そして昨年同様、グループのリーダー石川優美さんとアレンジ・プロデュース担当の田村玄一さんとの作業です。残り5曲と前回の直しを1曲やって無事12時前に終了しました。
ヴォーカリストは4人なのですが、常に4声でハモっているわけではなく、曲の前半はユニゾンだったり、2声になったり、3声になったり、2声の組み合わせが曲によって変わったりと、様々なアレンジになっていて、声の可能性の奥深さが楽しめます。こんなにうまく歌えたら、僕の人生ももう少し豊かになっていたでしょう。
バンドは基本的には小編成のドラムレスなので、4〜8トラックくらいなのですが、ヴォーカル・パートは最小4トラック・最大55トラックくらいと曲によってだいぶ幅があり、それらをまとめるのは、面白くもあり、たいへんでもあります。特にマオリの曲をメドレーにした「Hui Maori」は圧巻、後半のゴスペル・アレンジの部分は何度も何度も声を重ね、クワイアのような分厚さ、本当に素晴らしいです。
これでミックスが終了、細かい修正をちょこっとして、来週マスタリング、そして完成です。

素敵な楽器 2005.5.9

キヨシ小林さんのアルバム・レコーディングも佳境に入ってきました。キヨシさんは Aloha Sisters (アロシス)のライヴ・サポートもやっているのですが、今日はそのアロシスの田村玄一さんがゲスト奏者として、 Steel Pan と Pedal Steel Guitar を入れにやってきてくれました。写真上が Steel Pan、よくわかりずらいかもしれませんが、マレットで叩くと、本当に素敵な音色を奏でます。ステレオマイクで上からねらい、さらにアンビエンスもステレオで録っています。写真下が Pedal Steel Gt. を弾く玄さん、アンプ・シュミレーターを使ってのライン録りです。この二つの楽器、曲に入れると、一瞬で世界を変えてしまいます。どちらもトロピカルな雰囲気でとても素敵、今日はその他パーカッションを加えたりして、オケ録りが終了、あとはキヨシさんのウクレレを録るだけです。かなりごきげんなスウィング・アルバムになっていますよ。

やり直し 2005.5.8

以前紹介したここ最近のマスタリング、Tiananogue・Gredge・末原名人のブルース・ギターのしらべ、なんとどれもやり直しになってしまいました。とはいえ、僕のマスタリングの音に問題があったわけではなく、それぞれいろんな事情があるのですが、みなさん再度ミックスをやり直しています。つまり一つ前の段階をやり直しています。より良い作品を作るための、みなさんの努力には本当に頭が下がります。みなさん音に対しては相当な思い入れがあるので、すべてがうまくかみ合えばいいのですが、ミックスに悔いが残る、ミックス時にマスタリングのような作業も加えてしまった、など、いろいろなことが起きるわけです。
正直なところ、やり直し、と聞くと少し落ち込んでしまいますが、みなさんにとっては一枚一枚、一曲一曲が大事な宝物ですからね。仕切り直して、より良いものを作るため、再度頑張れ、と大豆も言っています。

おまけ 〜大豆の独り言〜

音楽に国境はないんだよ。
Love, Peace & Smile
音っていうのは空気の振動なんだ。だから、そこに気持ちを込めれば、それはきっと聴き手に伝わるんだよ。さらに言うと、たとえライン録りであったって、演奏者の魂はきっと伝わるのさ。
やっぱり録音は一発録りが一番、みんなのグルーブが合わさって一つになった時、そこに何かが生まれるんだ。不思議なことに、ブースに別れていても、一緒に演っている時の方が一つ一つの楽器の音圧が高いんだ。
そうそう、ついでに言ってしまうと、ミックスやマスタリングで奇跡が起こるわけじゃないんだ、マジックが起きるとするならば、それはレコーディングの時なんだよ。

まったく、ませた子犬ですね(笑)。

マスタリング2件 2005.5.7

ここ最近、たくさんお仕事をいただいております。ありがたいことですね、本当に感謝です。
マスタリングが2件ありました。まずはライヴハウス新宿 ACB さんのレーベル Black Pepper Label 、今回は Gredge というロック・バンド、だいぶ凝ったアレンジのバンドでした。今回はエンジニア高山さんとの作業、いつも僕がマスタリングする、という前提でミックスをしてくれるので、とっても作業しやすいです。すんなり終わりました。高音の抜けがちょっと悪かったので、気持ち良く聴けるよう補正し、良い仕上がりになったと思います。
続いて、リットーミュージックから6月ごろ発売予定の教則本「ブルース・ギターのしらべ」、小平在住のギタリスト末原康志さんがギター(主にアコースティック)1本でブルースの名曲を弾く、というコンセプトの教本です。末原さんとは3年ほど前から、主にリットーさんの教本CDのマスタリングを、いつも指名していただき、今回でもう5作目の共同作業になりました。1曲目から「ホワイト・ルーム」「クロスロード」と続き、その後は古めのブルース、スタンダード曲をブルース調に、などと多少コンセプトを変えながらの全30曲、素晴らしい充実度です。10本ほどのギターを使い分け、収録マイクやミックスなども末原さん自身がこだわりを出しながら行っています。ヘッドフォンで聴くと、いろいろなギターの音色がリアルに楽しめますよ。
どちらも、リリースされたら、また詳しく紹介します。

ドラム録り 2005.5.6

キヨシ小林さんのレコーディング第4日目、ベース・ギターによるオケ録りを終え、今日はドラム録り、なんとうちのブースにセットを持ち込んで日高弘さんが叩きました。マイクはバスドラに1本、スネア上に1本、そしてオーバーヘッドに愛用のステレオ・マイク NT-4 を1本、計4ch です。バスドラムは通常の22インチよりも一回り大きい24インチなので、「うちで大丈夫なのか」と思いましたが、たくさんミュートしたのと、ロックのような大音量を出すわけではなく、かなり小さめの音だったので、苦情もなく、無事なんと8曲分録り終えました。ごきげんなスウィングがさらにごきげんになってきました。これにウクレレを重ねればできあがり、良い感じに仕上がっていて、楽しみです。

Brilliant Harmony 2005.5.4

埼玉を拠点に活動する女性合唱団 Brilliant Harmony のCDを作っています。メンバーさんの中に何人か、それから指揮者松下耕さんとも学生時代からの付き合いになります。
CDは過去3回の定期演奏会からの抜粋でライヴ盤です。当然ではありますが、3回とも会場・メンバー・録音状態が違うので、聴こえ方が全然違います。それを少しでも違和感をなくすため、マスタリング前に一度編集作業というかリミックス作業が必要なので、メンバーの中から4人とスタッフ冨田さんがうちに来ました。
曲ごとに音量・音場(奥行き感)・そして音質、特に音質にみなさん相当こだわっていました。さすがクラシック系、ほんの少し EQ のツマミを動かしただけで「全然違う!」と反応してきます。まあ本来ならば出音が一番大事なわけで、僕は最近はほとんど EQ は使わないのですが、使って良くなるのであれば、いいでしょう。残念ながら録り音があまり良くないので、作業は難航、いったん仮の仕上がりのものを持って帰って検討することになりました。

民族音楽 2005.5.2

GW真っ只中ですが、毎日レコーディングしています。今日からは新しいプロジェクトがまた一つ始まりました。小平市にある金剛山歌劇団という歌劇団関連のプロジェクトを2つやることになったのですが、まずは全明華(チョン・ミョンファ)さんの歌ものアルバムのオケ録りが今日から4日間続きます。歌劇団施設内の練習場がレコーディング対応になっており、うちからマイクプリとレコーダーとマイク少々を持ち込んでの作業です。写真上がその練習場内、この周りに小部屋が5つあり、そこもブースとして使用、弦セクション4人と鍵盤楽器が練習場、パーカッションと笛・箏等がそれぞれブースに別れて、基本的には一発録りです。チェロとコントラバスと一部の打楽器以外はすべて朝鮮の民族楽器、本当に素敵な響きがします。最大で9人ほどの小編成なのですが、一発録りのほど良い緊張感と素晴らしいアレンジで、なかなか熱い演奏になりました。高さんを始めとする楽団員ともすぐに打ち解け、また音響スタッフ朴さんに助けられ、レコーディングは楽しくスムーズに進行しています。写真下は隣接しているコントロールルーム、こつこつためたマイクプリの充実によって、ようやく24ch分を API、NEVE クラスのハイレベルな音で録れるようになりました(ほとんど API ですが)。素晴らしく熱い音で録ることができます。
レコーディングへの行き帰りは Aloha Sisters のミックスを確認しながらの移動、なかなかワールドワイドな毎日です。音楽とは本当に素晴らしいものですね。そして、そのクリエイティブな現場に立ち会えることは、本当に幸運です。

ラリー・ペイジ第3弾 2005.5.1

いつの間にかゴールデン・ウィークに突入、気が付けば5月になっていますね。
エアー・メイル・レコーディングさんの4月20日発売の新譜は、昨年から始まり好評のラリー・ページ・シリーズの第3弾、今回も6枚のアルバムが発売されます。右の写真は Plastic Penny というバンド、後にエルトン・ジョン・バンドに入り大きく成功するドラマーのナイジェル・オルソン、後に UFO に参加するポール・レイモンドなどが昔いたバンドです。その他の5枚もなかなか渋いアイテムがいっぱい、僕が面白いと思ったのは、Rainbow Cottage というバンド、なんとブリティッシュ・ロックのバンドなのに、The Eagles のあの有名な「Take It Easy」を演っているのです。他の曲もジャクソン・ブラウン等のウエスト・コースト・サウンドを下敷きにしつつ、英国人らしい憂いのあるサウンドでまとめています。実際サウンドを聴くとその通りなのです。面白そうでしょう。

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