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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

共同作業 2006.4.27

テノール歌手天野亨さんのアルバム制作もいよいよ佳境に入ってきました。26.27日と、アレンジ全般と音楽面のプロデュースを担当している塩川眞一さん(僕の専門学校時代の恩師でもあります)、そして天野さんと一緒にミックスの確認をしました。盲導犬アンディ君も一緒です。
歌録り終了後、一人である程度ミックスを進めてきたので、この二日間でそれを確認しつつ、少しずつ修正を加える、という感じで13曲のミックスを終えました。当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、やはり譜面を書いたアレンジャーさんの言う通りにミックスを修正すると、小さなことでも、とたんに見違えるように良くなります。これでようやく終わりが見えてきました。今回のレコーディングは、アレンジャー塩川さん、それを音のデータにしてくれたやはり塩川門下の花岡宏晃君、そして僕との共同作業でしたが、それぞれの力をうまく組み合わせることができたと思います。この後はミックスの最終的な微調整をし、マスタリングへと進みます。

モーガン・スタジオ・コレクション 2006.4.26

エアー・メイル・レコーディングスさん今月最後のリリースは「栄光のモーガン・スタジオ・コレクション」と題しての8タイトルです。なんと今月は全部で20タイトルもリリースされていますが、全部買っているひとはいるのでしょうか?
モーガン・スタジオに関しての説明はエアー・メイルさんのサイト等に詳しく載っています(恥ずかしながら、僕は知りませんでした)。60年代当時のサイケデリック文化と、フリーフォームな雰囲気と実験性に富んだ作品群、オリジナルLPは現在、レコード・コレクターの間で高額で取引されているそうです。
この8枚はどれもかなり魅力的ですが、僕のお薦めは70年リリースの Wil Malone「Wil Malone」(写真)、英国然とした美しいメロディと計算し尽くされたオーケストレーションから生み出される奇跡としか言いようのないサウンドはとても素敵です。彼の関わったアルバムは今回の中には全部で5枚ありますが、それぞれまったく違ったサウンドであることにも驚かされます。当時「スタジオの魔術師」と言われていたそうですが、それも納得、ぜひ聴いてみてください。

Nazz & Pretty Things 2006.4.24

本日発売になりましたストレンジ・デイズ・レコードさん今月の新譜は Nazz の初期のアルバム3枚と Pretty Things 中期のアルバム4枚の計7タイトル、すべて僕がマスタリングしています。まずは Nazz(写真は 1st. 「Nazz」)、トッド・ラングレンの最初のバンドとして知られていますが、フーやビートルズ、クリームなどのアート・ロックと、西海岸サーフ・バンド・サウンドの合体、という感じのサウンドで、荒削りではありますが、かなりかっこいいです。2nd. と3rd. は本来2枚組の「Fungo Bat」というアルバムになるはずだったもので、ボーナス・トラックとして、トッドが歌っている幻のテイクが数多く収録されています。マスター・テープの音があまり良くはないのですが、マスタリングによって、だいぶ聴きやすく、当時のサイケなかっこよさが再現できたと思います。トッドは今、再結成カーズに加入というビックリな活動をしていますが、それもぜひ観てみたいですね。
Pretty Things はブリティッシュ・ロックの礎を築いた、と言ってもよいバンドで、ドラマチックな楽曲構成と、のちのパンク・バンドにも影響を与えた激しさが魅力です。今回発売されたのは通算6枚目から9枚目までの4タイトル、ジャケット・デザインはすべて巨匠ヒプノシスが担当しています(あまりヒプノシスっぽくないですが)。写真右は6th. 「Freeway Madness」、表面がその当時のメンバー、裏ジャケにはバンドを去っていったメンバーの顔、という斬新なアイディア、ちなみに黄色い車は Pink Floyd のデイヴ・ギルモアのものだそうです。

歌録り 2006.4.23

しばらく中断していた金剛山歌劇団のレコーディングが22日から再開、民謡ソプラノ宋明花(ソン・ミョンファ)さんの歌録りを行いました。写真右側の方はいつもディレクションをしてくれる、音楽監督の丁(テイ)さん、左側の方は今回遊びに来てくれた劇団の音響スタッフ朴(パク)さんです(オケ録りの時はお世話になりました)。
レコーディングはスムーズに進み無事終了、ここでまたしばらく中断し、5月中の完成を目指し、ここからは僕のミックス作業に入ります。アルバム2枚分、計20曲以上あり、編成も様々なのでたいへんですが、良い感じに録れていますし、仕上がりがとても楽しみです。

Unicorn 2006.4.19

エアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第4弾は好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.27、Unicorn の2nd. アルバムから4th. アルバムまでの3枚が発売になりました(写真は2nd. 「Blue Pine Trees」)。もちろん日本の有名なバンド・ユニコーンとは同名異バンドです。サウンドはバーズや CSN&Y 等のアメリカン・フォーク・ロック・サウンドと英国的雰囲気の融合、といった感じ、僕には POCO っぽくも聴こえました。CCR の「Have You Ever Seen the Rain」や、ジュールズ・シアーの「Slow Dancing」のカバーなどもあります。大半のプロデュースを Pink Floyd のデイヴ・ギルモアが担当、数曲でギターも弾いてます。マスタリングもバッチリうまくいきました。

ミックス終了 2006.4.15

シンガー曾我泰久さん石井一孝さんのコラボ・アルバムの最終ミックスを行いました。お二人とはもう何枚も作品を一緒に作っているので、それぞれどのような音を好むのか、こういうコンプが好き、など充分承知しているので、基本的に僕が一人でミックスを作り、それを最後チェックしてもらい、少し修正をして、大きな問題もなく無事に終了しました。
合間合間に3人で音楽の話その他を熱く語り合います。最近石井さんはゾンビーズ関連にはまっているらしく、僕は僕でダンカン・ブラウンにはまっている、という流れでコリン・ブランストーンなどもまた聴くようになり、偶然の一致なのですが、やっぱり同じような音楽が好きだね、ということになりました。

Alani さん 2006.4.14

13日はキヨシ小林さんのウクレレ録り、丸一日、ひたすらウクレレを録っていました。そして、14日はゲストに山内 Alani 雄喜さんを迎え、スライド・ギター(写真右のアコースティックと、エレクトリック両方)やスラック・キー・ギターを録りました。どのギターであれ、山内さんの演奏が一本でも入ると、たちまち曲にハワイアンなテイストが加わります。定番ではありますが、ディレイとリヴァーブをかけると、それはそれは気持ち良い、南国サウンドのできあがりです。予定にはなかったのですが、急遽キヨシさんのウクレレとのデュオ一発録りで「Moon River」も録ることになりました。素晴らしかったです。

The Chevalier Brothiers 2006.4.12

エアー・メイル・レコーディングスさん、今月は怒濤の毎週リリースなのですが、なんと今日はさらにもう2枚、いつもの英国ロックものとはちょっと異質なジャイヴ・バンド、ザ・シュバリエ・ブラザースの2枚も発売になります。写真は85年にリリースされた1st. アルバム「Live and Jumping」です。ブリティッシュ・インヴェンションで盛り上がる80年代 MTV ブームの真っ最中に突如イギリスから生まれたジャイヴ・バンド、というプロフィール、この年代だと僕はリアルタイムで聴いているはずなのですが、このバンドは知りませんでした。サウンドはまさにジャイヴ・ミュージック、ごきげんなナンバーばかりです。マスタリングに際しては、80年代のちょっと恥ずかしさの残るサウンドになるよう、あまりハイファイな感じにはしていないのですが、なかなか好い雰囲気に仕上がったと思います。

英国の音、変革の音 2006.4.12

エアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第2弾は好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.26、「英国の音、変革の音」と題しての4タイトル、本日発売です。今回の4枚はなかなか強力、キーボードレスのプログレッシヴ・ロック・バンド Audience や、後にジェネシスに加入するスティーブ・ハケットのファースト・レコーディングとされている Quiet World、コロシアム等で有名なサックス・プレイヤーの Dick Heckstall-Smith 、この3枚も魅力的なのですが、僕のお薦めはなんといっても写真の Metro です。ヨーロピアン・シュールリアル・ポップとフライヤーには書いてありますが、まさにその通りのサウンド、1曲目の「Criminal World」から一気に独特の音世界へと引き込みます。8曲目の「One-Way Night」はあまりにも美しい、この2曲ばっかり聴いてます。自画自賛になってしまいますが、マスタリングもうまくいったので、本当に素晴らしいサウンドになっています。あまりに気に入ってしまったので、中心人物のダンカン・ブラウンのソロ作を Amazon で買ったりしてますが、いろいろ調べてみると、どうやら僕の好きな Colin Blunstone ともつながっているようです。持ってない作品も多いので、この機会に集めてみようと思っています。それにしても UK ロック、本当に素晴らしいですね。

親子&師弟 2006.4.11

10日11日と、キヨシ小林さんのレコーディング、オケ録りの続きを少々と、いよいよキヨシさんのウクレレ録りです。曲によりドラムを含めたバンド編成になったり、ドラムレスになったり、ギターとのデュオだったり、とバラエティに富んでます。写真は息子さんの小林なお君とのデュオ風景、親子でありながら師弟関係でもあるわけですが、それ以上に友達のように見えます(笑)。

Pour le Pianiste 2006.4.9

尚美学園短大(当時)で作曲を勉強していた時の同級生Y田さんが教えているピアノ教室の発表会のお手伝いに南大塚ホールまで行ってきました。毎年この時期恒例で、今年で10回目だそうです。お手伝いといっても、録音などではなく、スライドとピアノ演奏による音楽物語のコーナーで、スライド投影を担当するのです(笑)。というわけで、毎年そうなのですが、お手伝いをしながらなんとなく発表会を聴いているのですが、明らかに生徒さんの演奏が年々うまくなっているのがわかります。指導が素晴らしいのでしょうか。また、面白いのは、同じ一台のグランド・ピアノなのに、弾く人によって、まったく音が違う、ということです。最後の方の生徒さんの演奏はもはや発表会レベルではなく、演奏会のよう、トリはいつも同じ生徒さんですが、今年はなんと曲目の発表がない、というロック・アーチストのようなカリスマ性です(来るかどうか当日までわからない、という年もありました)。例年よりも今年はトータルの演奏時間が長かったそうですが、まったく飽きることなく、楽しみ、また勉強になりました。みなさんおつかれさまでした。

K-Code 2006.4.8

ここ何年かよく一緒にお仕事をさせていただいているプロデューサーの守屋さん、新しい会社に移って、今日は K-Code のマスタリングに来てくれました。正式メンバーは2人ですが、バンド・メンバーもほぼ固定で、ユニットではなくバンドのようです。K-Code という名前から、どうも最近流行の韓流のアーチストか、などと勘違いしてしまいましたが、ヴォーカリスト松本圭史さん(写真左)の名前からとっているのです(右側はドラマー中台武志さん)。写真の表情からもおわかりのように、Studio CM Punch に入って来るなりなぜか打ち解けてしまい、楽しい時間でした。
サウンドはストレートかつアコースティックなロック、曲・アレンジ・演奏共に素晴らしかったです。特に詩と歌が個人的にはかなり気に入りました。中に1曲、最近僕がなんとなく思っていることとほぼ同じ内容の詩があり、こっそり感動してしまいました。6月3日発売、AOYAMA 月見ル君想フでのレコ発ライヴもあります。

ウクレレ・アルバム 2006.4.6

今日から新しいレコーディングのプロジェクトが始まりました。ギタリスト、キヨシ小林さんのアルバム・レコーディング、今回も昨年に続いてのウクレレ・アルバムです。まずはオケ録り、昨年同様、日高弘さんによるドラム録りのセッションと、小林なおさん(息子さんです)のギターと長山ゆうじさんのベース録りのセッションを同時進行で進めています。写真右は Studio CM Punch のブースで、強引にドラムを録っている様子です(笑)。ジャズ系で、そんなに大きな音を出さないのでなんとか、という感じですが、バスドラは24inch、良く鳴ります。写真左は同じブースでの、ギターとベースです。ブースは約4畳とけっこう広いので、録音中暑くはなりますが、きゅうくつな感じはしません。
マイクは、キックに Rode K2、スネアには Audio D-1、オーヴァーヘッドには Rode NT-4 を使っています。ギターには Rode NT-2、ベースは K2、そしてブースのアンビエンスを NT-4 を使って録っています。Rode のマイクと API のマイクプリとの相性はかなり良いようです。チャンネル数が少ないので、贅沢に 88.2 kHz で録音、マイクはなるべく楽器に近づきすぎないようにしています。

Geordie 2006.4.5

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾(今月はなんと毎週のリリース予定です)は、Geordie の3枚です。後にAC/DCに加入するブライアン・ジョンソンがリード・ボーカルを務めるニューカッスル出身のロックンロール4人組、まさに英国B級ハード・ロックの王道、という感じのサウンドです。写真は2nd.「 Don't be Fooled by the Name」、名曲「朝日のあたる家」のカバーも入っていて、かなりかっこいいですよ。

朗報 2006.4.3

レコーディングや、立ち会いマスタリングでいらっしゃるお客さまには朗報だと思いますが、Studio CM Punch のあるマンションのすぐ近くにコイン・パーキングができました。マンションの隣のファミリーマートの隣です。30分100円、20時過ぎは60分100円です。
マンション沿いの道、小金井街道は、年度末からずっと拡張工事をしていて、それがほぼ完成し、ちょっと広くなりました。また、Studio CM Punch のあるマンションは、10何年に一度の大規模修繕工事をしている最中で、5月くらいまで続くようです。
小金井公園の桜は、いつ満開になったのかがよくわからない咲き方で、まだまだきれいに咲いています。

新年度 2006.4.1

小金井公園は桜が見頃になりました。愛犬大豆もなぜかカメラ目線で喜んでいます。
近況報告ですが、2月くらいから、いつになく充実した日々を過ごしています。レコーディングは3つ進行中、テノール歌手天野亨さんのアルバム制作は歌録りが終わり、ミックスをしているところです。金剛山歌劇団関連の制作、今年は宋明花(ソン・ミョンファ)さんと崔栄徳(チェ・ヨンドク)さんのアルバムを作っていますが、こちらも佳境に入り、あと少しのレコーディングが終わればミックス・マスタリングへと進みます。さらに、曾我泰久さんと石井一孝さんのコラボ・アルバムもレコーディングがほぼ終了している、という段階です。そして、来週からはまた一つ新しいプロジェクトが始まります。
マスタリングもレギュラーのエアー・メイル・レコーディングスさん(今は Nazareth 10タイトルをやっています)、ストレンジ・デイズ・レコードさん(5月発売の4枚、Roy Wood などをやっています)を中心に、リットー・ミュージックさん、Fenice さんの単発のものや、シンガー渡辺大地さんのミニ・アルバムなどが進行中です。
9日からは、草野球も開幕なのですが、春の大会はちょっと出られないかもしれません。

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