|
日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。
|
|
|
Punk Rock Market 2005.11.29
|
前日とはうってかわり、今日はパンク・ロック・バンドを集めたコンピ盤「Punk Rock Market」のマスタリング、レーベル Galactika の高橋さん・立山さん、そしてコンピ盤の主宰、 3×1×5の及川さんが来てくれました。
全14曲のうち、きちんとマスタリングされていたものは1曲のみで、あとはミックス済みの状態であるものの、コンピ盤の宿命、状態はかなりバラバラだったので、作業はなかなかたいへんでした。しかしながら、毎度のことではありますが、同じアウトボード、同じプラグインをかけていくことにより、不思議な統一感が出てくるもので、終わってみれば、ゴキゲンなコンピ盤に仕上がったと思います。
12月発売予定、レコ発記念ライヴはただいま企画中だそうです。
|
|
|
|
黒百合姉妹 2005.11.28
|
昨年11月に、エンジニア小門さんの紹介で新譜のマスタリングをした黒百合姉妹、今回は1st. そして2nd. アルバムの再発をすることになり、リマスタリングをすることになりました。1st. アルバム「最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶」は90年の作品ですから、まだ僕が作曲を勉強していた頃ですね。立ち会いに来たメンバーの LISA さんと、サポート・メンバーの有馬さん共々僕と同世代なので、くつろいだ雰囲気の中作業していきました。元の音はさすがに時代を感じさせるレンジの狭いサウンドだったので、それを拡げていき、さらにリヴァーブ感を足していきました。2nd.「夜が星をしたがえて」はデジタルっぽい、というんでしょうか、細くて高音が強調されている感じだったので、その辺を補正し、どちらも好い感じに仕上がったと思います。全体のサウンドはヒーリング・ミュージック、宗教音楽っぽい感じとでも言いましょうか、天に昇っていくかのような、素敵な曲ばかりです。どうやって曲を作り、録音していったのか、とても興味深いです。
12月23日発売予定、レコ発記念のライヴも Star Pine's Cafe 吉祥寺にて行われる予定だそうです。
|
|
|
境界確認 2005.11.28
|
災害時の復旧に必要ということで、自宅と道路の境界を確認する、というのが市の事業で行われ、立ち会ってきました。道路の脇に、ここが境界線ですよ、という印が確かに付けられていて、それを市の人と一緒に確認する、というもので、3分ほどであっけなく終わりました。しかし、素朴な疑問としてふと思ったのですが、いくら境界を確認したところで、大きな地震によって境界そのものが動いてしまった場合はどうするのだろう、と。まぁそんなことは起こらなければいいに決まっていますが。
耐震データ偽造問題が今話題になっていますね。時事的・政治的なネタをこのコラムで書くのはふさわしくないと思いますが、一つだけ言えるのは、僕のような専門職は、お客さんからの信頼で成り立っている、ということです。仕事の過程において、いくらでもごまかしや不正はできてしまうと思いますが、それをやってはいけないし、それをやろう、なんてことを考えてしまってはいけないのです。僕が作っているのは、僕の作品ではなく、アーチストさんそれぞれの作品なのですから。
そんな当たり前のことを、深く実感した、出来事でした。
|
|
|
|
まもなく卒業 2005.11.27
|
しつけ教室に預けている愛犬・大豆の10回目の面会に行ってきました。
今日から妻に代わって僕の「飼い主訓練」が始まり、スタッフの方に20分ほど教習を受けました。リードの持ち方、声のかけ方、自分の動き方、そんなに多くはないのですが、いざやろうとするとなかなかうまくいきません。大豆は言うことを聞いてくれたり、知らんぷりだったりなのですが、スタッフの方が手本を見せる時は、たちまち良い子になります。う〜んこれはなかなか難しいですね。
あと2週間くらいで卒業させても大丈夫ですよ、と帰り際に言われました。ということで、12月中には我が家に大豆が戻ってきそうです。
|
|
|
ハード・ロック 2005.11.23
|
エアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第3弾は、好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.18、今回は「70年代英国ハード・ロック鳥類怪獣図鑑!」と題して、70年代初頭のハード・ロック・テイストな3バンド、 Tucky Buzzard、 Quatermass、そして Fuzzy Duck です。よく見ると、どのバンドの作品もジャケットに鳥の絵が描かれています。この時期はどのバンドもメンバーの移り変わりが激しく、サウンドも試行錯誤している感じなのですが、それがまたかっこよく、なんとも言えない味わいなのです。
写真はヒプノシスによる Quatermass のジャケ、サウンド同様、やはりかっこいいですね。
|
|
|
|
|
OS9 使えず 2005.11.21
|
Mac のハードディスクを全部交換し、Pro Tools を HD 3 Accel にしたのですが、どうやら Accel カードは OS9 環境では使えない、ということが今更になって発覚しました。レコーディングでは問題ないのですが、マスタリングの時に一旦 OS9 環境にし、Magneto というプラグインを Spark 上で使っていたので、これが使えないのは困るのです。
Sound Manager で Mac 本体からは音は出るのですが、192 I/O をハードウェアとして使うことができないようです。う〜ん、これは困った、しかし元に戻すのもなぁ、などど悩んだ結果、OS9 環境をあきらめ、多少マスタリングのやり方を変えることを決断しました。この際、
OSX しか使えない新しい Power Mac G5 に買い換えようかな、などとも思いましたが、今度は Pro Tools が新しい G5 には対応していない様子、なかなか難しいです。
というわけで、今はまだ試行錯誤しているところですが、これを機に音の方もバージョン・アップできるよう、頑張ります。
|
|
|
|
サイケデリック・ポップ 2005.11.19
|
エアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第2弾は、好評のブリティッシュ・レジェンド・コレクション Vol.17、「60年代 UK サイケデリック・ポップの形骸を求めて」と題した3タイトルがリリースされます。ピーター・フランプトンがいた The Herd、マーク・ボランも一時期在籍していた John's Children、マイク・オールドフィールドの名作「チューブラー・ベルズ」のエンジニアとして名を馳せたトム・ニューマンのいた July、どれもサイケデリックで、かなりかっこいいサウンドです。
写真は July のジャケ、サイケですね。
|
|
|
紅葉 2005.11.17
|
11月も半ばを過ぎ、朝晩はかなり冷え込むようになりましたね。Studio CM Punch でも、ようやく冷房とおさらばし、夜は暖房を使うようになりました。昼間は暖かいと気持ち良いですね。芸術の秋・スポーツの秋・食欲の秋、レコーディング・マスタリングの秋を楽しんでいます。
写真はうちの近くの小金井公園の紅葉、夕方だったので、目で見た感じよりも暗くなってしまい、よくわからないですが、きれいでした。
風邪が流行っているようです、みなさんお気を付けて。
|
|
|
声優さん 2005.11.13
|
今日は、同人企画「もののけシスターズ」のレコーディングで、声優さん3人と原画家さん・ライターさん等スタッフ4人が来訪、にぎやかな現場でした。
3人での会話を6パターン、その後ブースに座って、ラジオっぽい雰囲気での収録を20分ほど、みなさんさすがにうまいので、順調に進みました。収録には Rode NT-4 ステレオ・マイクを使用、ハイ・サンプリングで録ったので、かなりリアルです。この後編集やマスタリングをして、さらに良い感じに仕上がると思います。
僕の仕事としては珍しい部類ではありますが、クリエイティブな現場というのは、本当に楽しいですね。みなさんおつかれさまでした。
|
|
|
|
|
|
パワー・アップ 2005.11.11
|
ここしばらくアルバムなどの大きなレコーディングのプロジェクトはないので、かねてからやりたかった、Mac のパワー・アップをしました。内蔵ハードディスク3台をすべて交換、容量は今までの約4倍、なんと600GBです。これで外付けのハードディスクに頼らなくても、いくつものプロジェクトを管理しやすくなりました。OS は10.4(Tiger)にし、Pro Tools は 6.9.2 にアップグレード、動作確認後9月に購入した Massive Pack 4 を導入し、Pro Tools も HD3 Accel にパワー・アップ、いくつか新しいプラグ・インも増えました。と、言葉で書くのは簡単ですが、Pro Tools 等の動作確認、持っていたプラグ・インの再インストール(場合によっては再オーソライズ)、新しいプラグ・インのインストールと認証手続き、これらはなかなかたいへんな作業です。完全にそれらが終了するのには、あと1週間前後はかかると思いますが、今のところ大きな問題もなく、快適に動いています。
|
|
|
Black Widow 2005.11.9
|
エアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾は、Black Widow(写真は1st.アルバム「Sacrifice」、全部で3枚のリリース)です 。直訳すると「黒い未亡人」というすごいバンド名なのですが、ブラック・サバスと並ぶ黒魔術バンドと言われていたようです。管楽器とオルガンを加えたバンド編成で、歪みを効かせたアート・ロック・サウンド、ユーライア・ヒープなどにも通じる感じで、かなりかっこいいですよ。
|
|
|
差し替え 2005.11.4
|
月曜から3日ほどかけてマスタリングしたアルバムの結果が来ました。苦労しただけあって、一発 OK 、ホっと一息です。
なんとこのマスタリングでは、アナログ盤の音を基本的に使いつつ、どうしてもノイズが除去できない箇所は輸入盤CDの音に一瞬差し替える、という技を使いました。音の質感も違うし、厳密には再生スピードも違うのですが、いろいろと行程を重ねていくうちに、いつの間にか質感もそろい、おそらくどこでどう差し替えたかは誰もわからないと思います。かなりたいへんな作業でしたが、良いアルバムに仕上がったので満足、発売が楽しみです。
|
|
|
|
|
殻 2005.11.3
|
午前中は草野球の試合でした。秋の大会初戦です。なんと初めて4番の座に付き4打数2安打、左投手からもヒットを打てたので満足です。試合は2点取られたものの、毎度なぜか粘りをみせ同点に追いつき、延長サドンデスに突入、しかしここで力尽きて4点を奪われ惨敗、早くも大会終了です。今年1年では4試合で、12打数5安打とまずまずの成績でした。来年も頑張りたいと思います。
午後からはお仕事。何度かマスタリングをしているバンド MUTE のギタリスト永野さんの別バンドで、殻のアルバムのマスタリングです。ライヴ曲とスタジオ曲に分かれていましたが、ミックスの状態も良く、音圧も上げすぎていない形で持ち込んでくれたので、作業は順調に進みました。マスタリングにおいては、設定は変えていきますが、同じアウトボード、プラグインを全曲にかけるので、1曲1曲の良さがハッキリとしてきます(足りないところもですが)。そうしていくうちに、多少質感が違う曲も、アルバムとしてまとまって聴こえるのです。面白いですよね。
|
|
|
Cock Roach 2005.11.1
|
11月になりました。今年もあと2ヶ月を切っているのですね。晴れている日の昼間は涼しくて気持ち良いですが、朝晩は寒いです。とはいえ、仕事場の Studio CM Punch は、機材とハードディスクの熱のおかげでしょうか、熱いのでいまだに冷房つけてます。
今やっているのは、シンガー石井一孝さんの2nd. アルバムのリミックス作業、ようやくミックスが終わり、いよいよマスタリング行程に入っています。ここまで来るのに一年半くらいかかっています(笑)。あとはいつものようにエアー・メイル・レコーディングスさんのマスタリングがいくつか、そして今月から、あるレーベルさんのマスタリングのお仕事をすることになりました。後日また書いていきます。
今日はマスタリングでいつもお世話になっている Fenice さんのお仕事で、黒虫芸術レーベルのバンド、 COCK ROACH のマスタリング。メンバー2人と Fenice からシシハナさんが来てくれました。
Cock Roach といえば思い出すのが、1st. 「虫の夢死と無死の虫」のマスタリングです。地元水戸のスタジオで録られたマスター DAT の音がなんと割れていたのです。エンジニアさんのミスでしょうか、オーバーレベルで DAT に入れてしまったようです。当然できればもう一度 DAT に適正レベルで録ってからマスタリングをしたいのですが、日程的にもう余裕がないので、なんとかこのマスターで、ということになり、いろいろと試行錯誤してみたら、なんと歪みが多少消えてしまったのです。音を悪くするプラグインをかけてみたら、打ち消し合ったのでしょうか、歪みがあまり気にならなくなりました。これにはビックリ、結局その音で仕上げた、というなかなか忘れがたい出来事が5年ほど前にあったのです。そんな Cock Roach も、9月のライヴで残念ながら解散、そのライヴ DVD のマスタリングをしたのでした。今回の音はライヴハウスの PA 卓のライン音と、会場の様子を録ったエアー・マイクの音、これらがうまく混ざらず、結局エアー音だけでいくことになりました。今回も多少歪んでますが(笑)、ライヴなので、むしろかっこいいです。元の音はあまり迫力は出てなかったのですが、マスタリングでこの5年の間に付けたいろいろな技術を駆使し、かなり迫力あるサウンドに仕上がりました。DVD の完成が楽しみです。
|
|
|
|
|
|
|
kuzumaki.net トップページへ戻る
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|