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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

MAGNETIC

アメリカのメーカー Nomad Factory から新しいプラグイン MAGNETIC がリリースされました。 さっそく購入し、使ってみたので紹介します。 おそらく世界一早いレビューの一つではないでしょうか。

MACNETIC という名前やそのルックスからもわかるように、このプラグインはアナログ･テープのシミュレートです。 メーカーの説明では、Reel-to-Reel Audio Tape Warmer と書かれています。 似たようなプラグインは他のメーカーからもいくつか出ていますが、僕はこの手のアナログ･シミュレート系プラグインが一番好きなので、ついつい買ってしまいます(^_^;)
使い方はとても簡単、下部５つのツマミで音作りをし、上部はブリックウォール･リミッター、いわゆるマキシマイザーとして良くできていますが、この部分を使わない方がテープ･シミュレータ本来の音になります。
テープのキャラクタと回転数を決め、サチュレーションで歪み成分を加えていきます。 左側２つは低域と高域のＥＱ、つまりこの MAGNETIC １つでかなりの音作りができます。

とはいえ、ミックス本やこの日記に何度も書いているように、僕はいくつものプラグインを加えていって、少しずつ音作りをしていくのが好きなのです。 MAGNETIC だけで完結させないで、EQ 部分やリミッターは他のプラグインに任せていった方が、相乗効果が期待できるからです。 回転数を下げていくとローファイになっていくので、Delay と組み合わせてテープ･ディレイを作ったり、同じ Nomad Factory の ALL-TECH 9063B と組み合わせてアナログ色を強調したり、なんていう使い方が面白そうだな、と思いました。 もちろん単体でかなりのところまで追い込めるので、DAW システムの関係であまり多くのプラグインを同時に使えないユーザーにはかなり強力なアイテムになると思います。

最近リリースされるプラグインは、どのメーカーのものもとても良くできていて、ルックスもそれなりにやる気を高めてくれるので、同じようなプラグインを持っていてもなるべく購入し、新しい方を使うようにしています。 この MAGNETIC、メーカー･サイトで購入すると 199ドルのところ、今ならオープニング特価でなんと 49ドル (^_^;)、持っていて損はないと思いますよ。