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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

Tube Delay by Softube

一つ前の日記に書いたように、最近は Softube のプラグインがお気に入りです。 2003年に4人のミュージシャンによってスウェーデンで設立された Softube、一般的に知られるようになったのは Massive Pack という Pro Tools のプラグイン・バンドルに Acoustic Feedback が入ってからだと思いますが、実は Marshall JMD:1、Abbey Road Brilliance Pack、Tube-Tech CL 1B (Powercore)、RNDigital Finis、Brainworx bx_digital などの開発にも関わっているようです。 つまり、僕は知らず知らずのうちに Softube の恩恵を受けていたのですね。

Acoustic Feedback は文字通りギター・アンプのフィード・バックをシミュレートするプラグインです。 これは長年所有していましたが、実際ミックスで後からフォード・バックが必要だな、と思ったことがなく、出番がないままでした (^_^;) 今年になってリリースされた Trident A-Range EQ を直感で即買い、その後 Tube Delay と Spring Reverb を買い足し、現在4つのプラグインを所有しています。 これら Softube のプラグインに共通しているのはプラグインの音、つまりデジタルの音ではなくエフェクターの音、つまりアナログの音に聴こえる、ということです。 そしてこのことはエンジニアのモチベーションを大いに高めてくれます。 Softube が開発に関わった Abbey Road Brilliance Pack もまったく同じ印象で、これはマスタリングで必ず使っています。

そして今回は Tube Delay を紹介しますがこのプラグイン、名機のシミュレートではなく、プラグインならではの新しい発想でアナログとデジタルを融合させた真空管ディレイです。 なかなか魅力的なルックス (扉写真をクリックすると拡大します)、ツマミは7つで全て音に大きく影響するので、ディレイの仕組みがわかっていればマニュアルなど見なくてもすぐに使えます。

11月

君の歌

Mellowmuse Vintage Bundle

ON FIRE

10月

うたのゆくさき

煩悩 108

Aoyama Folk Ways

9月

A STAR LIGHT IN MY LIFE

Decapitator

8月

Japan Fire 4

天国のような霧

Speak Louder !!

大掃除

メーカーのサイトにも書いてあるように、ファットなヴォーカル・サウンド作りや、ギターへのトリッキーなディレイに素晴らしく効果的です。 今のところ僕は全体にかけるのではなく特定の楽器、特にギター・ソロのトラックにインサートして使っていますが、通すだけで音が変わってしまうので、元の音と別にコピー・トラックを作り、そこに挟んでいます。 音が変わってしまう、というのはダイレクト音・ディレイ音共にまず真空管セクションを通るからで、これがまた良い感じのヴィンテージ・サウンドになります。 これによって元の音・真空管を通った音・真空管を通ったディレイ音、の3つのまったく違ったキャラクターができ、その混ぜ具合でなんともかっこいいギター・サウンドが簡単に作れます。 そしてこの Tube Delay を通った音が、オケに実に良く混ざるのです。
定価1万円弱と、リーズナブルなのも嬉しいですね。

Trident A-Range EQ も素晴らしいプラグインです。 もっと早く気付くべきでしたが、Softube のサウンドは僕のミックスやマスタリングに実に相性が良いのだと思います。 まだまだ気になるプラグインがいくつかあるので、早急に買い足す予定ですが、メーカー・サイトのオンライン・ショップのシステムが最近変わり、複数個購入すると次々にディスカウントしていく、ユーザーには嬉しいシステムになりました。 そして、既にいくつか所有しているユーザーは、その購入額に応じて最初からディスカウントが受けられます (このキャンペーンは今月末まで)。 実にユーザー思いですね、本当に素晴らしい。またそのうち他のプラグインも紹介しようと思います。