★ welcome to this page daisy <kuzumaki.net

このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

大掃除

Studio CMpunch は僕専用のスタジオ、いわゆるプライベート・スタジオですから、機材のセッティングは僕が使いやすいようにレイアウトされています。 また、ここで録るのは歌が多く、楽器の録りといってもソロかデュオくらいまでなので使うケーブルも少なく、マルチ・ケーブルやパッチベイなどは使っていません。 ブースから api のマイク・プリアンプまで直で繋いでいます。 ケーブルの長さも一本8m以内で収まっており、これは音質面ですごく有利です。
新しく購入する機材は最近ではプラグインが多く、ということは MacPro の中身が増えていくだけで、機材のレイアウトなどは大きな変更はありません。 しかし、放っておくとホコリがたまったりしますから、半年に一回程度、機材の大掃除をしています。

機材リストのページに記してありますが、作業用テーブルと、左右2つのラック、そしてブースのキュー・ボックス・スタンド、これらは木のおもちゃ職人 無垢工房 野出さんにオリジナルで作ってもらっています。
まず、繋がっているマイク・ケーブル、ライン・ケーブル、電源ケーブルを全て外し、機材も一旦ラックから取り除くと、下の写真のようになります。

7月

音響のアルチザン

レコーディングの教科書

ALL-TECH 9063B EQ

バラとひまわり

6月

ヒプノシスと共に紡ぎ出す、英国プログレの多様性

朝鮮舞踊の緋緞道

悔悛と歓喜

ショパンに恋して

5月

You've Got a Friend

レコーディ ング本

With You

Now Here I Am

Conforto

そして全ての機材とケーブルなどを軽く拭いて、また元に戻していくわけですが、この時一番たいへんなのがケーブルの配線です。 機材背面のコネクターや電源の位置は機材によってまちまちなので、見た目と機能性を両立させて配線するのはかなり難しいです。 さらにそれだけではなく、最近こだわっているのが下の2枚の写真のように、ケーブルを絶対に直接交差させない、ということです。 写真をクリックすると拡大しますが、よく見てください。 レゾナンス・ピットの箱や100円ショップで買ってくるいろいろなグッズを駆使して、決して他のケーブルと交わらないようにするのです。 これはある程度規模の大きいレコーディング・スタジオなどではちょっと難しいと思いますが、うちくらいの規模のプライベート・スタジオなら、頑張ればなんとかできるのです。 そして、これが実はかなり効果大、明らかにノイズレスになりますす。 とはいえ、完璧に配線するのは実に難しいので、なるべく交差しないように、くらいな感じでやると良いと思います。

ケーブルもそれなりの数なので、これらの作業は仕事を止めて、少なくとも丸一日はかかります。 掃除はあまり好きではないので、途中で嫌になってきますが、一旦始めてしまうと元に戻さないと仕事ができません(>_<) ようやく完成した様子が扉写真です。
飽きないようにするためにレイアウトを変えることを途中で思いつき、今までずっと左側ラックの隣にあった空気清浄機を機材背面に置き換え、その位置に何もないとちょっと変なので、下の写真のように King Crimson のポスターをとりあえず置いてみました (^_^;)


しばしの休憩の後 Pro Tools の動作確認、もちろん無事動いてくれ、そして気のせいかサウンドもリフレッシュしたように感じます。