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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。 |
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悔悛と歓喜 |
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3冊目の本の制作に追われてしばらくこのコーナーの更新ができませんでしたが、今月もいくつかレコーディングをしています。 その中の2つをこれからレポートしていきますが、まず今回はGW期間中に行った女性合唱団 Brilliant Harmony のレコーディングのレポートです。 |
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Brilliant Harmony |
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http://brilliantharmony.com/ |
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Brilliant Harmony (以下ブリリ) は昨年が結成20周年、僕は何度か定期演奏会のレコーディングをしていますが、元はといえば僕の学生時代のバンド・メイトがブリリの団員だった時期があったり、常任指揮者である松下耕さんと一緒に制作をしていたこともあったりと、密接な関係にあります(と勝手に思ってます (^_^;)。 |
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このCDのためのレコーディングは計3回、初回は昨年末にスタジオで行っており、この時の様子は来月出版される僕のレコーディング本に詳しく書いてあります。 そして第2回目になる今回はホールで録音しよう、ということになり、場所も押さえていたのですが、なんとそのホールの防音がいまひとつということが直前になって判明、慌てて別のホールを探すと今度は同じ日に和太鼓のコンサートがちょっと離れたところで行われることが判明しやむを得ずそこも回避、二転三転し結局鴻巣にある クレアこうのす という会館の大ホールで行いました。 賑やかな吹奏楽などだったら問題なかったのかもしれませんが、今回録る曲が繊細な宗教曲ということで場所選びに神経使いましたが、結果的にはこのホールは良いところでした。 |
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ホールでのレコーディングは演奏する側にとっても録る側にとってもモチベーションが上がるので好きなのですが、レコーディング・スタジオと比べるとセッティングはたいへんです。 CUE システムはクラシック系の場合はいらないことが多いので良いとして、しっかりとしたモニター・システムを持ち込まないといけなかったり、録音する場所への配線がたいへんだったりするのです。 今回は約35メートル離れた楽屋にプリ・アンプとレコーダを設置、ステージからマルチ・ケーブルを引きました。 各マイクからマルチ・ボックスへのケーブルとボックスからプリ・アンプへのケーブルは持参した愛用のレクスト製のケーブルを使用、間に CANARE のマルチ・ケーブルが入るので意味はないかと思いきや、これが全然違うのです。 レクストのケーブルのまま長く引き回している印象、つまりはしっかりとした音で録れるのです。 |
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今回録ったのは昨年のブリリ結成20周年を記念して松下さんが作曲した「悔悛と歓喜〜四旬節から復活祭への4つのモテット」、全4曲からなる組曲です。 合唱だけでなく、全ての音楽の原典は宗教音楽であり、好きとか嫌いなどという次元で語ってはいけない種類の音楽だと思います。 |
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