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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。 |
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You've Got a Friend |
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この日ばかりは首都圏のミュージシャンはみんな仕事や練習を休んで武道館・パシフィコ横浜に駆け付けたのではないでしょうか。 キャロル・キング&ジェイムス・テイラー待望のデュオ公演、14日の武道館初日と17日のパシフィコ横浜での追加公演を観てきました。 |
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最近 Studio CMpunch を訪れた人は知っていると思いますが、機材を収納しているラックの天板に下の写真のように愛聴しているライヴ盤を飾っているほど僕は JT が大好き、まさか日本でライヴが観られるとは思ってもいなかったので、会場に入った瞬間からもう夢のようでした。 |
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チケットは優先予約で購入したのですが、武道館では JT 寄り、横浜ではキャロル寄り、いずれも幸運にもかなり前の席でした。 |
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「Sweet Baby James」や「Tapestry」から40年、JT もキャロルもちょっと年取ったけど、曲の魅力や歌声、そして「私たちの曲はだいたいみんなこんな感じなの」といった MC も何度も聴いたアルバムのままでした。 満員のお客さん一人一人にいろいろな思い入れや思い出があるのでしょう、そして人によって「この瞬間が一番良かった」というポイントも違うのだと思います。 僕はなんと2日間ともまったく同じ曲の同じ箇所で感極まってしまいました。 「It's Too Late」の2番でキャロルが客席の方を向いて歌い出した時、20代の頃ヴォーカルとピアノという編成でライヴをやっていてこの曲を何度も演奏したなぁ、そんなあの当時の光景を一瞬にして思い出し胸一杯になり、そして「You've Got a Friend」では JT とキャロルがこの曲を一緒に歌う、「打ちのめされて 愛がほしい時、何もかも諦めず 私を思い出して、すぐ飛んで行って 暗い夜を照らす光になろう、どこにいても 名前を呼ぶだけで駆け付けるよ 君に会いに」 汗ではない何かがいっぱい流れたような気がします。 |
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神さまが僕に JT とキャロルの音楽を与えてくれ、いつだって僕は彼らの音楽に励まされ、憧れ、そしていつの間にか彼らと同じ世界で仕事をするようになったけど、それはもちろん彼らのおかげなのです。 最近ずっといろいろなレコーディングが続き、さらに3冊目の本の制作なども重なりずっと走り続けているのですが、この2日間だけは調整をしなくても他の予定が入ることなく、JT とキャロルと同じ空間を共有することができました。 きっとこれは神さまがくれたご褒美なんだな、そして彼らはやっぱり僕を励ましてくれました。 |
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