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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

スペース・ロック・ファンタジー

僕がマスタリングしているエアー・メイル・レコーディングスさん3月の新譜は好評の British Legend Collection Vol.65、Intergalactic Touring Band です。

エアー・メイル・レコーディングス

洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー

http://www.airmailrecordings.com/

今月は1枚だけのリリースになりますが、この作品、知る人ぞ知る名盤です。
オリジナルは1977年のリリース、ウィル・マローンと元プッシーのダニー・ベッカーマンが音楽を担当し、英米の人気アーチストが多数参加したロック・オペラです。 と書いただけで食指が動いた人は相当なブリティッシュ・ロック好きだと思いますが、このウィル・マローン、以前にもエアー・メイルの作品で何枚かマスタリングしていて、それ以来大好きな素晴らしいポップ職人です。 リック・ウェイクマンやブラック・サバス、そしてメタリカやヴァーブなどのアレンジを担当したこともあるようです。 自身の名をタイトルにした唯一のソロ・アルバムはそれはそれは素晴らしく、アコースティックかつオーガニックな作品でした。
そして、今作のゲスト・アーチストがまたすごい、アニー・ハズラム (ルネッサンス)、アーサー・ブラウン、ロッド・アージェント、ステイタス・クォー、そしてなぜかベン・E・キングやクラレンス・クレモンス、ミートローフといった英米の人気アーチストが多数参加、曲ごとにフィーチャリング・ヴォーカリストがいるので聴き応え充分です。

キャラメル・マキアート

PSP sQuad

3月

The EDDIE KRAMER Modeling

アメリカ人の英国詣

TOKYO SESSIONS 1989

BBE Sound Sonic Sweet

2月

スティームハマー

258tc

NHK スペシャル・20年の歴史

パトリック・モラーツ

1月

謹賀新年

プレイバック 2009 - 10月〜12月

プレイバック 2009 - 8月〜9月

今作のようなロック・オペラの元祖といえば 69年のザ・フー「トミー」があまりにも有名ですが、その後70年代のブリティッシュ・ロック・シーンにおいてジェネシス「眩惑のブロードウェイ」、ピンク・フロイド「ザ・ウォール」、さらにはアンドリュー・ロイド・ウェーバー「ジーザス・クライスト・スーパースター」などが続くなど、イギリス人はこのような作風が好きなのでしょうね。 今聴くとちょっと恥ずかしげなサウンドですが、いやしかし紙一重でかっこいい、とも言えるような気もします。

マスタリングにおいては、当然この時代の空気感を感じさせるよう、ハイファイになりすぎず、かっこよくなりすぎず、といったサウンドになるよう作っていきました。 具体的にはこの時代の作品をマスタリングする時の必須アイテム Massey Plug-ins Tape Head を使って、ちょこっとドライブさせているのがミソです。

寒い冬はこのような作品がなぜか似合います、ぜひ聴いてください。