★ welcome to this page daisy <kuzumaki.net ★ |
|||||||||||
このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。 |
|||||||||||
パトリック・モラーツ |
|||||||||||
エアー・メイル・レコーディングス昨年12月の新譜第3弾の紹介がまだでした。 好評のシリーズ British Legend Collection Vol.63、「プログレッシヴ・ロック界の渡り鳥」と題したパトリック・モラーツの関連作5タイトルです。 |
|||||||||||
エアー・メイル・レコーディングス |
|||||||||||
洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー |
|||||||||||
http://www.airmailrecordings.com/ |
|||||||||||
ブリティッシュ・ロック界、特にハード・ロックやプログレにおいては、高い実力と繊細で気難しい人間性ゆえにいくつものバンドを渡り歩くミュージシャンが少なくないですが、今回の主人公パトリック・モラーツもその一人、Yes と The Moody Blues、プログレを代表するバンドのキーボーディストというのが彼のキャリアで最も有名なものでしょう。 特に Yes では「Relayer」のみの参加でしたが、この一枚をイエスの隠れ名盤に推す人も多いです。 僕もイエスの中では「Relayer」と「Drama」「90125」が大好きです。 |
|||||||||||
さてそのパトリック・モラーツ最初のキャリアは Mainhorse「Mainhorse」(1970年、写真左下)、スリリングなジャズ・ロックが気持ち良いです。 そして次に元ナイスの2人と組んだ Refugee「Refugee」(74年、写真右下)、リリース後にモラーツのイエス加入により Refugee は短命に終わりますが、その後の彼の活躍を暗示させるような素晴らしい演奏が既にこれらの作品に詰まっています。 |
|||||||||||
続いてイエス在籍時の76年にリリースされたソロ1作目「Story Of I」(扉写真)、セッション・プレイヤーと共にパーカッシブなジャズ・ロックを作り上げています。 そしてイエスを脱退した77年にはソロ2作目「Out in the Sun」(写真左下)を発表、前作とほぼ同じ布陣ながらブラジリアン・リズムとシンフォニック・ロックの融合を一段と昇華させます。 |
|||||||||||
キーボーディストというとクラシカルな音楽性を背後に感じたり、そこにジャズのエッセンスを加えたりする印象が多いと思いますが、モラーツさんのサウンドはシンフォニックではあるもののクラシカルという感じではなく、そこにブラジリアン・リズムを見事に融合していてまさにオンリー・ワン、いったいこれはライヴで再現できるのだろうか、というような手数・音色の嵐ですが不思議とうるさい感じはしません。 |
|||||||||||