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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

プレイバック 2009 - 1月〜3月

さて年末恒例の一年を振り返る「プレイバック 2009」、今年は印象に残る作品やお仕事が多く、ひじょうに充実した一年でした。
年内残すところあと1週間ほどとなったので、やや駆け足で振り返っていきます。 ここではその時期にやった仕事のことを書いていくので、実際のリリースは何ヶ月か先だったりします。

まずは1月から3月まで。
毎年年度末はやや仕事量が少なくなります。 なので、この期間にシステムの入れ替えや新しい機材の勉強をしたりするのですが、今年は1月末に Mac Pro のスペック・アップをし、さらに Pro Tools を Ver.8 にしました。このヴァージョンから各トラックのインサートが5コから10コへと倍増し、僕にとってはだいぶ使いやすくなりました。

レコーディングはそんなに多くなく、桜美林大学の学内コンサートの録音と聖歌隊CDの録音、ソプラノ歌手 久保由美子さんのCD「アリアはお好き?」、アルソ出版の「Flute Best Selection vol.1」、キヨシ小林さんの「アンサンブルスコア ウクレレジブリの森」(ドレミ楽譜出版) のレコーディングがありました。

グラハム・ボネット

悲劇のティーン・パンク

pass-port

THIS IS IT !

12月

Crazy Love

Riverdance

生きる力のハーモニー

シアトリカル、そして退廃的美学

NumberClub

リボン・マイク

激レア盤初CD化

新しいプラグイン - Tube Saturator

11月

静かなる男

オリジナル段ボール

マスタリングは3ヶ月で計31枚やりました。

エアー・メイル・レコーディングスのものでは Flintlock、The Way We Live、Robert Johnson、Gypsy、Lindinfarne などがありました。

Vivid Sound のものでは FOOLS、Rob Galbraith、そして puff up レーベルの復刻シリーズをやりました。 この中では扉写真にした Rob Galbraith「Too Long at the Fair」が印象に残っています。 昨年から始めた MS マスタリング、試行錯誤しながらもこの作品で理想的な奥行き感を作ることができ、その後のひな形的マスタリングとなったのでした。 そして puff up のリイシューはこの後しばらく続くのですが、MS マスタリングとバッチリはまり、聴き応えのある仕上がりとなっています。

ランブリング・レコーズのものではシンガー山本英美さんのセルフ・カバー集「Hello Again」、そしてジャズ・シンガー 青木カレンさんのベスト盤「The CLUB JAZZ DIVA」のマスタリングをしています。 カレンさんはレコーディングで関わっている曲もけっこうあるので、こうしてベスト盤が出るというのは感慨深いものです。

そして近年多くなった出版社系のマスタリング、リットーミュージックの「1週間で3オクターブの声が出せるようになる本」「ハリウッド・スタイル 強いノドの作り方」、KMP 出版の「必ず叩ける ! DRUM METHOD」「静かなピアノ」「ヴァイオリンで弾きたい スタジオジブリ曲集」、そしてアルソ出版の「小林香織 GOLDEN BEST」のマスタリングをしました。

さらにこの時期に、自分の著書である「ミックス・テクニック99」の制作もしていますが、これはまた次の月に。