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| このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。 | ||||||||||||||||||
| グラハム・ボネット | ||||||||||||||||||
|  | エアー・メイル・レコーディングス12月の新譜第2弾は好評のシリーズ British Legend Collection Vol.62、「レインボー加入以前、グラハム・ボネットの魅力」と題したグラハムのソロ作2タイトルです。 | |||||||||||||||||
| エアー・メイル・レコーディングス | ||||||||||||||||||
| 洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー | ||||||||||||||||||
| http://www.airmailrecordings.com/ | ||||||||||||||||||
| 久しぶりにグラハムの名前を聞きましたが、グラハム・ボネットといえばレインボーの二代目ヴォーカリスト、そして脱退後もアルカトラスやインテリペリなどでの活動でハード・ロック・ヴォーカリストとして日本でも絶大な人気を誇っています。 そしてこの時代のハード・ロックのファンはご存じだと思いますが、彼はハード・ロック・ファッションやヘア・スタイルをとことん嫌い、ビーチ・ボーイズとアロハ・シャツを愛することで知られています。 今回、グラハムの経歴を Wikipedia などで調べていたら、リッチーとのステージ衣装をめぐる確執などあまりに強烈なエピソードの連続でした(^_^;) | ||||||||||||||||||
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| さて、今回リイシューされる2枚は自身のソロ・アルバム2タイトルです。 まずは扉写真、ビートルズのリンゴ・スターのレーベル Ring O Records から77年にリリースされた「Graham Bonnet」、当時「スーパー・ニヒリズム」というすごい邦題が付けられましたが(笑)、それも納得のこのジャケ写です。 ボブ・ディランやアル・グリーン等のカヴァー曲で占められヘヴィ・メタル、ハード・ロック色は希薄ですが、「4オクターブの音域を持つハイトーン・ヴォイス」というヴォーカル・スタイルは既に完成しています。 オープニング・トラックの「It's All Over Now, Baby Blue」に続くのはまさかの「Will You Love Me Tomorrow」、サビで女性のバックグラウンド・ヴォーカルとグラハムのハイ・トーンが絡むところなど、ある意味新鮮です。 | ||||||||||||||||||
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| 続いて写真下が78年リリースの2nd. 「No Bad Habits」、オーストラリアのマーキュリーからリリースされたものと後に日本でリリースされたものとで若干内容が違うのですが、今回は豪州オリジナル盤を元にした仕様となっています。 前作同様カヴァー曲が多くを占め、当時の流行スタイルだったディスコ・アレンジの「Warm Ride 」などを聴くと、この後グラハムがレインボーに加入することになるとは、とても信じられません。 | ||||||||||||||||||
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| これら2枚のソロ・アルバムがリッチー・ブラックモアとコージー・パウエルの耳に留まり、78年に受けたオーディションで Deep Purple の「Mistreated」をマイクなしで歌い上げ、レインボーの二代目ヴォーカリストとして即時加入する、というのは有名な話です。 僕は一時期プログレやハード・ロックが大好きだったので、レインボーももちろん全てのアルバムを聴いていますが、もしリアルタイムでロニー・ジェイムス・ディオからグラハムへの交代を見ていたら相当ビックリしたでしょうね。 グラハムが歌ったラス・バラード (アージェント) のカヴァー「Since You been Gone」はリッチーの狙い通り世界中で大ヒットしましたが、当時「この曲はロックではない」と主張するコージーとリッチーとの間で殴り合いの喧嘩にまでなったそうです。 | ||||||||||||||||||
| そんなわけで、レインボー大好きな僕はこの2枚のリマスタリングも楽しんでやれました。 しかし実はこの音源、マスターが何種類も存在し、いくつかのマスターを組み合わせて作らなければならなかったのです。 CDを聴いた時にそう感じさせないよう、マスターごとに違う音処理を施し、結果として一枚のアルバムに聴こえるよう、そしてもちろんグラハムの華麗なハイトーン・ヴォイスがかっこよく聴こえるよう仕上げたつもりです。 | ||||||||||||||||||
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