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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

悲劇のティーン・パンク

僕がマスタリングしているエアー・メイル・レコーディングスさん12月の新譜は3週にわたってリリースされますが、第1弾は久々のパンクもの、「イーターに対するアメリカからの返答 !?」と題した The Trend の唯一のアルバム「Batman Live at Budokan」です。

エアー・メイル・レコーディングス

洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー

http://www.airmailrecordings.com/

普段どちらかというと綿密に作られた音楽を聴いているので、たまにパンクを聴くとあまりの荒さと潔さにビックリしますが(笑)、さらにこのザ・トレンドはティーン・パンクなので、もはや荒いとかラフなどという言葉は当てはまらず、ティーンのピュアな演奏と言ってしまえるでしょう(^_^;)
バンド結成は1980年 at ニュー・ヨークのシラキュース、パワー・ポップ・ファンにはフラッシュキューブスの本拠として知られている場所です。
結成当時メンバーはなんと16歳、リーダーでメイン・ソングライターだったマーク・パテノードの声は明らかなティーン・ヴォイスです。 82年にフラッシュキューブスのサポートの元、この「Batman Live at Budokan」をリリースするのですが、翌83年にマークが交通事故で死去、一転して悲劇のグループとしてその幕を閉じてしまいます。

pass-port

THIS IS IT !

12月

Crazy Love

Riverdance

生きる力のハーモニー

シアトリカル、そして退廃的美学

NumberClub

リボン・マイク

激レア盤初CD化

新しいプラグイン - Tube Saturator

11月

静かなる男

オリジナル段ボール

TSUNAMI MUSIC

Aoyama Folk Ways

今回のリイシューにあたってはバンド・メンバーの協力を得て、14曲ものボーナス・トラックを収録、未発表音源やライヴ・ヴァージョンなど興味深い内容となっています。 おそらく相当な影響を受けたであろうラモーンズの「電撃バップ」のカヴァーなどもあります。

アルバムのライナーに「今回のリイシューにあたり緻密なマスタリングが施され、音質が格段にアップ」と光栄にも書いていただいて嬉しいのですが、サウンドはとにかく荒いです(^_^;) 4ch か8ch で録ったのかな、と思わせるわりといい加減な定位、通常ボーナス・トラックは本編に比べて音質が荒いな、と思うものですが今作ではそれを感じさせません(笑)。

しかし、ライナーに書いていただいているように、オリジナルはもっと荒かったのです。 特に低音がスカスカだったのでそこを重点的に補正、オリジナルの荒い魅力は残したまま、聴きやすく仕上げています。

もちろん紙ジャケット仕様にてのリイシュー、オリジナル盤リリースに限りなく近づける、というコンセプトの元、オープン・トップのジャケットになっているので、上側からCDを取り出します。