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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。 |
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pass-port |
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幸運なことに、ほぼ全てのお仕事がクライアントさん・アーチストさんに喜ばれ、自分でも思い入れのある作品になっているのですが、中でも「これは全てにおいて最高のチーム・ワークだった」と後々まで印象に残る作品も年に何枚かはあります。 今回紹介する一枚がまさにそう、audace「pass-port」です。 僕はレコーディングからマスタリングまで全てのエンジニアリングを担当しています。 |
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audace |
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ここにあるのは、ただ、濃密な、音楽という心象風景 |
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http://avec-audace.org/top.html |
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audace はアコーディオンの しこう (伊藤志宏) とクラリネットの がく (北田学) の二人によるデュオ、リリースは今年たくさん一緒にお仕事をいしているランブリング・レコーズからです。 |
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というわけで8月のお盆の時期にレコーディングを行いました。 スタジオは練馬区のスタジオ・ラウム 338、何度か紹介していますが、僕がかつて務めていたスタジオです。 現在はリハーサル・スタジオとなっていますが、ここのAスタはアコースティック楽器には最適の響きを得られます。 リハ・スタなので全ての機材を持ち込み、僕とNさんも同じAスタ内に場所を作ります。 上の写真がレコーディング全景、といってもスタジオ内のアンプ類なども写っていてわかりにくいと思いますが、アコーディオンとクラリネットにそれぞれ RODE の真空管マイク K-2 とステレオ・マイク NT-4 をセットしています。 楽器側から写したのが下の2枚、ご覧のように SE Electronics Reflexion Filter を使って、オン・マイクに背後からの響きが入らないようにしています。 |
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そして二人の位置から一番離れたところにアンビエンス・マイクを2本天井に向け設置、新しく購入した MEARI 391 A-7 を使っています (写真左下)。 そして僕とNさんはやはり二人から離れた位置にテーブルを置きそこにプリ・アンプとレコーダを置き録音中はじっとしていました。 写真右下が使用機材、いつものように api 3124+ と Mackie SDR 24/96 です。 ラックの上に乗っているのはテイクをみんなで聴く時のためのモニター、ランブリングにあったのを持ってきてもらったのですが、なんとこれ一つでステレオ再生をするのです。 どういう原理なのかはよくわかりませんが、それなりにステレオ感もあり、アンプ内蔵ということもあり今回の現場には重宝しました。 |
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全12曲ですが、録音はたった2日間で行いました、かなりの強行スケジュールです(^_^;) そして、お二人とはこの時が初対面 (志宏さんとは青木カレンさんのレコーディングなどで何度かニアミスしていますが) だったので、おそらく録った音を聴くまでは不安だったと思います。 しかし、最初に録った「for B」のテイクを確認してすぐに「なるほどこういうことか〜」とお二人とも納得・大満足、その後は順調に録音を進め、最終的には少し時間が余ったほどです。 |
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全12曲中それぞれのソロが1曲ずつあるのでデュオでは全10曲になります。 ジャズがベースなのでテーマ提示、そして展開、という曲調が基本ですが、綿密な約束事はなく、その場の二人のひらめきで展開していくので曲のタイムもテイクごとに全然違ってました。 |
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上の写真2枚は audace の二人とレーベルのNさん、左はレコーディング収録後、右は Stduio CMpunch でミックス終了後の一枚です。 |
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