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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

Till the End

大好きなバンド TOTO の In Concert 2011 ツアー横浜公演を観に、みなとみらいのパシフィコ横浜に行ってきました。

Studio CMpunch に来たことのある方はご存じだと思いますが、僕の作業スペースの視線の真っ先に Jeff Porcaro の写真があります。 最も敬愛するミュージシャンであるジェフが急逝した92年以降、TOTO は僕にとって TOTO ではなく、サイモンが加入した最初のツアーを観てガッカリしてからはもう生で観ることもないだろうな、と思っていたのですが、闘病中の次兄マイクへの支援のために現在考えられるベスト・メンバーでの来日とあって、まぁこれなら観ておいても良いかな、と思い足を運んだ次第です。

9月

15枚目

アコースティック・アルバム

8月

RS124

KEATS

7月

Urban Sound Cruise

花想ひ

6月

Welina 〜祈りとともに〜

たたえつくせなき

Japan Fire 5

5月

Voyage

金沢出張

いわゆる外タレのコンサートを観に行ったのは昨年のジェームス・テイラー&キャロル・キング以来です。 たまにはちゃんとした生演奏をそれなりの会場で聴かないと、くらいの気持ちで行ったのですが、オープニング曲「Child's Anthem」が始まった瞬間いろいろな思いが頭をよぎり、不覚にも一気に涙腺が緩んでしまいました。 この日はいつもより少し暑かったのと、会場に着くのがギリギリだったのは確かですが、汗ではない何かがいっぱい流れたような気がします。

詳しいセット・リストなどは省略しますが、いろいろな方の個人ブログはもちろん、音楽ライターの金澤寿和さんのブログにも書いてあったように、実に素晴らしいコンサートでした。
個人的には、大好きなジョセフが復帰し、彼の参加作からの曲が多かったこと、そして25年ぶりの来日となったスティーヴの元気な姿が見られたことが嬉しかったです。 オリジナル・メンバーによるツイン・キーボードは最高に素晴らしかったし、スティーヴのペンによる「Lea」「Human Nature」がライヴで聴けるなんて、夢のようでした。

TOTO のメンバーはハイスクール時代の同級生なのです。 友達と結成したバンドがこんなにも大きくなり、40年近く経ってオリジナル・メンバーは少しずつ減っていったものの、サイモン・フィリップスを始めグレッグ・フィリンゲインズ、リーランド・スクラー、そして今回のベーシスト ネイザン・イーストなどが加入するようなバンドになっていくことなど、ハイスクール時代はきっと想像もできなかったことでしょう。
その TOTO に憧れた僕も、なんとか同じ世界に入ることができ、ジェフが参加している曲やジョセフのソロ・アルバムをマスタリングすることが出来るまでになりました。 昨年のジェームス・テイラー&キャロル・キングの時もそうだったのですが、コンサートの前後にみっちりとハードな仕事が続いていたのに、コンサートの日だけは調整しなくても予定が入らず、そしてまたしても座席に恵まれたのでした。 きっとこれは神さまがくれたご褒美なんだな、そして今回の TOTO のメンバーの中にジェフやマイクの姿はなかったけれど、25年前と同じように、彼らはやっぱり僕を励ましてくれました。

ちょうどコンサートの前の日に、僕も学生時代からの大切な友人たちと仕事をしたのでした。 そのことはいずれまた書くとして、そんなことがあったから今回の TOTO を観て一気に感無量になったのでした。
僕ももっともっと頑張りますよ。 そして、1曲でも多くジェフの参加した曲のマスタリングをしたいな、と思います。