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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

KEATS

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさんの最近のリリースの中から KEATS 「Keats」を紹介します。

エアー・メイル・レコーディングス

http://www.airmailrecordings.com/

フライヤーのキャッチコピーに「ゾンビーズ + パイロット + キャメル + コックニー・レベル × アラン・パーソンズ = キーツ ?! 」とあるように、このグループの特徴は各メンバーの華麗な経歴です。 といっても、これを見てわかる人がどれだけいるのかわかりませんが (^_^;)
エアー・メイルのKさんに「次のリリースは Keats なんですよ」と言われた時、思わず僕は小躍りしてしまいました。 というのも、アラン・パーソンズはもちろんのこと、アラン・パーソンズ・プロジェクトの曲も歴代のメンバーも、大好きだからです。 Keats のCDも、もちろん持っていました。

この「Keats」は1984年のリリース、どうやらエイジアの成功を意識して作られたようです。 要するに Alan Parsons Project の楽器隊に、Colin Blunstone と Pete Bardens が加わった、ということなので、サウンドはもろに Alan Parsons Project、そこに Camel「Single Factor」のエッセンスを混ぜ、コリンが歌っている、という感じです。 若干残念なのは Stuart Elliot のドラムの一部に、当時流行ったエレクトリック・ドラムを使っていることです。 これによって、ちょっと恥ずかしいエッセンスも加わってしまいました。 楽曲の地味さも相まって、残念ながらグループもこの一枚のリリースのみで解散してしまいます。

7月

Urban Sound Cruise

花想ひ

6月

Welina 〜祈りとともに〜

たたえつくせなき

Japan Fire 5

5月

Voyage

金沢出張

4月

Make Us One

がんばろう、日本!

3月

Vintage Aural Exciter

KAREN ROCKS

今回のリイシューは 2000年にリリースされたアメリカ盤からリマスタリングしています。 このアメリカ盤のマスタリング自体はまあ普通なのですが、僕がやるからには MS マスタリング、あまり今っぽくなりすぎないよう高音はやや抑え、そして80年代独特の恥ずかしさをちゃんと感じられるようにしています。 Colin Blunstone の声、Stuart Elliot のキックとスネア、そして David Paton のベースはセンターからしっかり聴こえ、Ian Bairnson のバッキング・ギターは左右に振られているので、キーボード同様やや奥まった位置から聴こえるはずです。
下の写真は冒頭2曲の波形(クリックすると拡大します)、ダイナミクスの枠をフルに使い、曲の後半にちゃんとピークが来ています。

Alan Parsons 関連では、やはりエアー・メイルからだいぶ前にリイシューされた Terry Sylvester「I Believe」も僕がマスタリングしています。 先月紹介した「Urban Sound Cruise」もそうですが、長く仕事をしていると、たまにご褒美のように自分のフェイバリット・ミュージシャンの音源を扱うことができるのですね。

いつかまたそんな機会がきてもきちんとベストの仕事ができるよう、今日も明日も勉強していかなければいけません。