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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

Vintage Aural Exciter

年明けに米国カリフォルニア州アナハイムで行われた NAMM ショウで発表された Waves の新しいプラグイン Vintage Aural Exciter がようやくリリースされました。

このプラグインは名前の通り Aphex 社の名機 Aural Exciter のイミュレーターです。 Aural Exciter は Digidesign が早々とプラグイン化していて僕ももちろん所有していますが、今回の Waves のは1970年代にごく少数生産された真空管回路の Aural Exciter をプラグイン化したもの、そのため Vintage の名が付いてます。

プラグインの種類で言うとハーモニクス系、オケの中に埋もれがちなヴォーカルや楽器のサウンドに存在感やきらびやかさを付加してくれます。 オリジナルの Aural Exciter は 70年代の Jackson Browne や Linda Ronstadt、James Taylor などのアルバムで、なんとセッション・プレイヤーとしてクレジットされたそうです。 それらのアルバムの多くでエンジニアを務めた Val Garay さんが今回のプラグインの開発にも関わっていて、そのおかげで実に素晴らしいプラグインに仕上がっています。

KAREN ROCKS

新しいリヴァーブ

Wild Frontier

2月

西海岸 AOR コネクション

機材周りの大掃除

1月

謹賀新年

プレイバック 2010 - 10月〜12月

プレイバック 2010 - 8月〜9月

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プレイバック 2010 - 1月〜3月

PianoVerb

12月

MAGNETIC

存在感やきらびやかさを付け足すというレポート通り、確かに独特の「おっ、これは良い」というサウンドが簡単に作れます。 一番大きいツマミ AX Mix で、さりげなくかけた感じから思いっきりかけた感じまでかかり具合を調整できるのと、Input・Output による真空管サチュレートの調整、この3つのツマミだけで実に使える音が作れます。
オケの中で存在感を出すというのが王道の使い方ですが、僕がお薦めするのは一歩ひねった使い方、きらびやかさを足した上で音量はちょっと下げて、音質的には目立つけれど音量的には目立たない、という絶妙の存在感の演出です。 これを作るには Aural Exciter の後に、さらにコンプなどで奥に引っ込める感じを出せば良いのです。

さらに裏技としては、トラック数が多く、かなり作り込んでいったオケに最後にヴォーカルを録る時などにモニター上にさりげなくかけると、ヴォーカリストが歌いやすくなるのでは、と思います。

同じタイミングで Waves プラグインのヴァージョンが8になりました。 大きな機能変動や追加などはありませんが、C1 やL1、AudioTrack などの GUI が一新され、ちょっと渋い感じになりました。

それにしても最近の Waves の新作は実に素晴らしい完成度で、モチベーションを大いに刺激してくれます。