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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

TLA-100A

久しぶりのプラグイン・レビューになりますが、Softube からリリースされたばかりの Summit Audio TLA-100A を紹介します。

Softube は北欧スウェーデンが本拠、4人のスタッフはみな大学時代の同級生という面白いメーカーです。 自身のブランドの他に Abbey Road Brilliance Pack や brainworx プラグインの TDM 化などの OEM も手がけています (現在は OEM は休止しているようです)。 RS135 はマスタリングの時に必ず使う他、ミックスでも重宝していますが、このプラグインをきっかけに Softube に興味を持ち、現在は全てのプラグインを所有するほど大好きなメーカーの1つになっています。
前の日記でも書いているように、Migiwa さんのレコーディングでも Softube 製品は大活躍、Bass Amp Room や Passive Equalizer、Active Equalizer、Focusing Equalizer をよく使いました。 操作がしやすく、音質も素晴らしく、そしてなんといっても GUI が魅力的、作業時のモチベーションを上げてくれます。

さてこの久々の新製品 Summit Audio TLA-100A、真空管レベリング・アンプの名機のシミュレート、型番も実機そのままです。 扉写真 (クリックすると拡大します) を見れば一目瞭然、TLA-100A は LA-2A タイプのコンプですが、Attack と Release は可変です (といっても2段階)。
プラグイン化にあたっては実機をそのままシミュレートした上部 Vintage セクションと、プラグインならではの新しい機能を加えた下部 Modern セクションに分かれています。 サウンドそのものも実に素晴らしいのですが、なんといってもオリジナリティ溢れる Modern セクションの機能が素晴らしいです。

Promised Land

雨に泣いてる…

りんごの子守唄

10月

Till the End

9月

15枚目

アコースティック・アルバム

8月

RS124

KEATS

7月

Urban Sound Cruise

花想ひ

6月

Welina 〜祈りとともに〜

まずは Low-Cut、モードを Input にすると、なんとコンプの前に Low Cut Filter を挟むことができます。 低域に強くコンプレッションをかける、のではなく、余分な低域をカットしてからコンプレッションをかけるこの機能が実に素晴らしい。 次に Saturation ツマミによって歪み成分を加えることができます。 ここ最近の僕のお仕事はアコースティック系がメインだったのでこの機能は使っていませんが、ロック系のミックスではかなり重宝しそうなグッとくるサウンドでした。 そして Parallel Inject、これは最近各社のコンプで流行っている Dry - Wet バランスです。 通常僕はほぼ Wet で使いますが、思いっきりコンプをかけつつ少しだけ Dry サウンドを足す、なんていう使い方ができます。

僕はコンプが大好きなので基本的に全てのトラックにコンプを挟みます。 なるべく多くのメーカーのコンプを使い、さらに大好きな LA-2A においても数社から出ているのを全て使います。 なので相当な数のプラグイン・コンプを所有していますが、この TLA-100A はめでたく「超お気に入りコンプ」の仲間入り、ヴォーカルやベース、そしてキックやスネアなどとっておきのトラックに使うことになると思います。 実機と違いステレオ仕様なので、アンビエンス・マイクのトラックに挟んでも良さそう、少ないツマミが一つ一つ機能的に働くので、様々なコンプレッション・サウンドが作れます。

ちょうど11月はいくつかのプロジェクトでミックスを仕上げるものがあるので、モチベーションを上げながら進めることができそうです。
11月いっぱいはちょっとお得なイントロ・プライスになっています。