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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

PSP Mix Pack

ミックスにおいてもマスタリングにおいても、たくさんのプラグインを使うため、様々なメーカーのいろいろなプラグインを所有しています。 レコーディング・スタジオのシステムにも必ずと言っていいほど入っている Waves や McDSP、Bomb Factory などのものももちろん持っていますが、自分なりのこだわりで数多く持っているのは中小メーカーが作っているプラグインです。 これらの多くは日本に代理店がなく、メーカーの web サイトから直接購入することが多く、価格もそんなに高くありません。 最近では Massey Plug-ins のものをミックスでは愛用していますが、ほとんどのプラグインがなんと $100 以下で購入できます。

そして今日紹介するのは最近購入した PSP Mix Pack 2 です。 PSP Audio はポーランドに本拠を置くプラグイン・メーカーで、日本でも Vintage Warmer というプラグインで有名です。 僕もマスタリングの素材取り込みの時に必ずこのプラグインを使いますが、暖かくガッツのあるサウンドは素晴らしいです。 その他 PianoVerb という無償で提供しているプラグイン(写真下)が大好きでした。 これはなんとエレピの音をグランド・ピアノのように変えてしまう、まさにオンリー・ワンなプラグインで愛用していたのですが、最近のシステムには対応していないため、もう使っていません。

Interperformance

3月

Pro Tools 8.0cs2

Flintlock

Rob Galbraith

冬の山中湖

2月

The Blues Band

システム入れ替え_2

システム入れ替え_1

最近のプラグイン

Purple Records _2

Purple Records _1

True Worshippers LIVE

愛犬の独り言

今回購入した Mix Pack 2 は5つのプラグインからなるバンドルです。 MixBass(写真左下) はその名の通り低音の処理に特化したプラグインでコンプレッサーと倍音をコントロールするいくつかのツマミで音作りをします。 これの高音版が MixTreble(写真右下) で、それぞれ EQ を使わずに倍音のコントロールなどで音作りをしていくところが興味深いです。

次に MixPressor はコンプですね(写真下)。 通常のコンプにあるアタックとリリースのツマミもあるのですが、かかり方は独特で、Vintage Wasrmer に似たガッツのある感じにしてくれます。 また、面白いのは、Mix ツマミがあり、原音とコンプのかかった音とを混ぜることができるのです。 原音はコンプがまったくかかっていない音なので、混ぜ方でいろいろなキャラクターが作れます。

続いて今回これが目当てで購入したとも言える、MixSaturator(扉写真)、これはアナログ・テープや真空管のシミュレートで、僕の大好きな種類のプラグインです。 これの面白いのは低域と高域でそれぞれ音作りをしていくことで、ちょっと他のこの手のプラグインよりツマミが多いので慣れるまでは難しそうですが、独自のサウンドが作れそうです。 これも Mix バランスがあるのが良いですね。

この他に MixGate というノイズ・ゲートがあるのですが、僕はゲートはまず使わないのでこれはきっと登板機会がないでしょう。 この5種類のバンドルでなんと $199、かなりコスト・パフォーマンスが高いです。 残念なのは PSP のプラグインはすべて TDM ヴァージョンがないので、Pro Tools では RTAS でしか使えません。 なのでかけるプラグインの組み合わせや順番に気を付けないといけないのです。

まだ購入したばかりなのでいろいろ試しているところですが、今後活躍してくれそうです。