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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

The Blues Band

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさんの今月の新譜は「オールスター・メンバーによる R&B へのこだわり」と題して、The Blues Band の4枚です。

エアー・メイル・レコーディングス

洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー

http://www.airmailrecordings.com/

この The Blues Band、僕は全然知らなかったのですが、マスタリングをしているうちにかなり好きになりました。 初期フリートウッド・マックに近いテイストがあります。 バンドは元マンフレッド・マンのポール・ジョーンズとトム・マクギネス、そして元ジョン・ダマーズ・ブルース・バンドのデイヴ・ケリーが中心となって79年に結成、デビュー盤「Official Blues Band Bootleg Album」(写真下)は文字通り自主制作でリリースされたようです。 しかしこのアルバムが思いがけずヒット、翌80年に2nd.「Ready」 (扉写真)をリリース、僕はこのアルバムが一番好きです。 ローリング・ストーンズのサポートをしていたことで有名な「スチュ」ことイアン・スチュワートもゲスト参加しています。

システム入れ替え_2

システム入れ替え_1

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Purple Records _2

Purple Records _1

True Worshippers LIVE

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謹賀新年

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続いて81年に3rd.「Itchy Feet」(写真左下)をリリース、R&B の名曲とオリジナル曲をほどよく混ぜた好盤です。 そして82年にはドラマーのヒュー・フリントが脱退するも、元ファミリーのロブ・タウンゼントを後任に迎え4th.「Brand Loyalty」を発表。 時代はパンク/ニュー・ウェーブ、そしてニュー・ブリティッシュ・インベンション・ブームの真っ只中なのですが、そんなの関係ないさ、とばかりに元気でピュアな R&B サウンドを展開しています。

マスタリングにおいては、シンプルなアレンジを厚くしすぎないよう気をつけ、かつ、いつものことですが時代を追って楽しめるよう作っていきました。 高音も必要以上に強調していません、あの頃のサウンドというのはこういう感じだったはずです。

そんなわけで、上に書いた各バンドをご存じの方は思わずニヤリとしてしまうと思いますが、正統派ブリティッシュ・ロックの王道を通ってきたメンバー達がリラックスしながら作り出している、そんなサウンドが実に気持ち良いですよ、ぜひ聴いてください。