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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

Purple Records _1

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさんの新譜、昨年末にリリースされていますが、紹介できなかったので今回紹介します。

エアー・メイル・レコーディングス

洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー

http://www.airmailrecordings.com/

今回はブリティッシュ・カルト・レーベル・コレクションの第7弾、ディープ・パープルのマネージャー、ジョン・コレッタとトニー・エドワーズが設立したその名も Purple Records の特集、全15タイトルと多いので、2回に分けて紹介します。

メジャー・レーベルはともかく、マイナー・レーベルというのはたいてい所属しているアーチストやリリースする作品になんとなくそのレーベルなりのカラーがあるものです。 しかし、このパープル・レコーズ、確かに Deep Purple ファミリー系の作品が多いには多いのですが、その他にもハード・ロックとは明らかに違うカントリー風の作品があったり、女性シンガーの作品があったりと、かなり作風がバラエティに富んでいます。 これは、やはりそういうレーベルにしたい、といった意図があったようです。

True Worshippers LIVE

愛犬の独り言

謹賀新年

プレイバック 2008 - 10月-12月

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歴史的共演

まずはいきなりルパート・ハイン(扉写真と左下)、後にティナ・ターナーやハワード・ジョーンズのプロデューサーとして有名になる彼は、初期のアルバムをパープル・レコーズからリリースしているのです。 サウンドはプログレ寄りのポップなロック、という感じで、1st. はロジャー・グローヴァーがプロデュースをしていて、2nd. はマイク・ジャイルズやレイ・クーパー等が参加しているなど、ブリティッシュ・ロック好きには興味深い作品です。
そして次は Tucky Buzzard が2枚(写真真ん中と右下)、ディープ・パープルとの共演がきっかけでキャピタルからパープル・レコーズに移籍し、これが3rd. と4th. になります。 なんとプロデュースはビル・ワイマンが担当しています。 英国気質のサザン・ロックです。

続いて Buddy Bohn(写真左下)、アメリカ生まれのシンガー・ソングライター、ハード・ロックでもなく、ブリティッシュっぽくもないのですが、ジアート・ワークはヒプノシスが担当しています。
そして Curtiss Maldoon(中下)、クライヴ・マルドーンとデイヴ・カーティスによるデュオ・グループなのですが、これがまさに英国の気品漂う名盤、実に素晴らしいです。 イエスのスティーヴ・ハウの参加も興味深いですが、なんとこの作品の中の「Sepheryn」を、後にマドンナが「Ray of Light」と改題しカヴァー、大ヒットさせています。 その後なぜか Maldoon とグループ名を変え、もう1枚発表しています(右下)。

と、このようにかなりバラエティな作品群、しかしどれも作風やアートワークなどがかなり魅力的です。
マスタリング作業においては、あくまで70年代の作品なので、高音がきつくなったりしないよう、良い意味でのヴィンテージ感を出すようにしました。
後半の8枚は次回紹介します。