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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

Interperformance

ピアニスト 東ゆかりさんのコンサートの録音で杉並公会堂に行ってきました。 東さんは10年くらい前に専門学校で教えていた時の教員仲間で、僕はCD制作などのお手伝いをしています。

杉並公会堂は歴史あるホールで今までに何度か録音に行ってますが、2006年夏に完全リニューアルしてからは初めてです。 ここの特徴としてはなんといっても世界3大ピアノ(スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン)を揃えている日本唯一のホール、ということでしょうか。

この Interperformance コンサート、クラシックでもなく、ジャズでもない、まさにジャンルを超えたコンサートです。 東さんがこの企画を始めたのは 1998年3月、昨年はお休みしたので今回が10周年の10回目となる記念コンサートでした。 編成はピアノ、ドラムス、ベース、写真下のような感じでステージに位置しました。 扉写真にあるように、ピアノはベヒシュタインです。

3月

Pro Tools 8.0cs2

Flintlock

Rob Galbraith

冬の山中湖

2月

The Blues Band

システム入れ替え_2

システム入れ替え_1

最近のプラグイン

Purple Records _2

Purple Records _1

True Worshippers LIVE

愛犬の独り言

謹賀新年

録音に使ったのは会場備え付けの吊りマイクのみ、舞台袖に回線を回してもらい、いつものようにマイク・プリは api 3124+ 、レコーダーは Mackie SDR 24/96、24bit 96kHz というハイ・サンプリングで録りました。

プログラムをざっと書くと、グルダ「Play Piano Play」、ガーシュイン「みんな笑った」「魅惑のリズム」、ドビュッシー「グラドゥス・アドパルナッスム博士」、バッハ「メヌエット」「G線上のアリア」、ピアソラ「オブリヴィオン」「悪魔のロマンス」「リベルタンゴ」など、なかなか興味深い曲目ですね。

ホールでのコンサート録音の場合、本番は客席ではなく舞台袖などで録音することが多いので、なるべくリハーサルを客席で聴くことにしています。 興味深かったのは、3人の演奏が個々のぶつかり合いになる時と、3人の音がまとまって一つになる時、さらに2人がサポートに回る時、などいろいろな組み合わせで感じられたことです。 3人のグルーヴが一つになった時は、1+1+1 がただの3ではなく、より大きな固まりで聴こえます。 これぞまさに僕の大好きな「足し算の奇跡」なのです。

満員のお客さんが入り、冬なのでみなさん厚着ですから、本番ではリハの時よりもだいぶ音が吸われた印象がありましたが、この編成にはちょうど良い響き具合で、定位感もしっかり録れました。
今回のプログラムの中では僕はピアソラの3曲が大好きなのですが、美しい、素晴らしい演奏でした。 客席で生の音を聴きたかったです。