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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

プレイバック 2008 - ８月

８月はシンガー石井一孝さんの４th. CD「同じ傘の下で」のレコーディングにどっぷり浸かりました。

カズさんとはもう何年も親しくしていて、レコーディングも何度かしていますが、本人のオリジナル･アルバムのレコーディングはこれが初めて、レコーディングの最初から、CDプレスまでお付き合いしました。 プロデュースとギターが是方博邦さん、そして是方さんがコーディネートした素晴らしいミュージシャン達(佐野康夫さん、石川俊介さん、光田健一さん)と、至福の時を過ごしました。 歌録りのみ Studio CMpunch で行いましたが、バックグラウンド･ヴォーカリスト(大嶋吾郎さん、久保田陽子さん、淵上祥人さん)も素晴らしく、曲がだんだんと出来上がっていく課程を目の前で見ることができ、楽しかったです。 カズさんも僕も AOR 好きということで、レコーディング全般に関しては完全に好きなようにやらせてもらえたこともあり、印象に残る一枚になりました。

マスタリングは全部で18枚やりました。
エアー･メイル･レコーディングスのものではパワー･ポップ･バンド Splitsville が２枚、そして Discover America Collection Vol.6 として Segarini の３枚がありました。Splitsville「Complete Pet Sou」は内容はもちろん、素敵なジャケが印象に残っています。

Vivid Sound さんのものでは骨太ロック保存会シリーズとして、柳ジョージ＆レイニーウッドの初期のアルバム３枚をやりました。 日本語で歌う洋楽、という感じでどれもかっこよかったです。

今年はオーマガトキさんのお仕事も多かったのですが、中でも特に印象に残っているのが８月と９月にやった Saravah レーベルのマスタリングでした。 個性的とはまさにこのこと、すべての作品がオンリー･ワンと言えるのではないでしょうか、マスタリングしながら感動していました。

そしてシンガー池田聡さんのシングル「雪 ~あなたがいてくれたら~」、昨年末に自主レーベルからリリースした時もマスタリングをしましたが、今回テイチクレコードからリリースさせることになり、もう一度マスタリングをしました。 この季節にピッタリの本当に素晴らしい曲です。

青木カレンさんが所属しているランブリング･レコーズさんは他にもラウンジ系のCDをたくさんリリースしていますが、その一枚「Jazz Rhythm」のマスタリングもしました。 このアルバムは R&B 女性ヴォーカルのカヴァー集で、カレンさんのCDにも参加している Shima&Shikou DUO の島裕介さんが全曲プロデュースとアレンジをしています。

そして出版社系のお仕事では KMP 出版の「大人のピアノ -スーパー･セレクション」のマスタリングをしました。 大胆なアレンジと譜面の構成が特徴です。