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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

プレイバック 2008 - ６月

夏が近づき、だんだん仕事量も増えていってます。

レコーディングは２つ、まずは The Apollo Boyz の３rd.「アポロ･ボーイズ３号 LOVE or PEACE」、レコーディング自体は４月に行っていましたが、ミックスの仕上げとマスタリングは６月に行いました。 １st. のころは限りなく一発録りに近い感じでしたが、だんだんメンバーのみなさん欲が出て、この「３号」ではかなり凝ったミックスなどもありました。 年明け１月７日から吉祥寺シアターにて久々のメンバー全員での舞台があるようです。

もう一つのレコーディングはドレミ楽譜出版さんからの「ウクレレ･ジブリ」(キヨシ小林 編)、ジブリ映画の新作が出る度にその新作からの曲を追加して重版を行っていて今年は第３版、「崖の上のポニョ」から２曲を追加録音しています。 実はそれ以外の以前の曲も少しマスタリングを変えて仕上げていたりします。

マスタリングは全部で21枚やりました。
エアー･メイル･レコーディングスのものでは British Legend Collection Vol.49 として Peddlers 3W と単発のパワー･ポップもので 20/20「Sex-Trap」がありました。 近年クラブＤＪ達の間で評価が高いペドラーズ、オルガン･トリオという珍しい編成ですが、かなりかっこよかったです。

オーマガトキさんのマスタリングではハワイ音楽名盤シリーズの後半６枚をやりました。 世界初CD化となった Atta Isaacs「Atta」、そして残念ながら今年亡くなってしまった Ray Kane の名作「Nanakuli's Raymond Kane」などがあり、またしても名盤揃いです。

Vivid Sound さんのものでは David Roberts まさかの新譜「Better Late than Never」(扉写真)がありました。 L.A. チームとナッシュビル･チームに分かれて２カ所でレコーディングとミックスを行っていて、あまりに両者の質感が違ったのでそれを揃えるのがたいへんでしたが、なかなかやりがいのある仕事でした。 ちょうどレクストの DA コンバータでのマスタリングに慣れたころだったので、自分なりに会心の仕上がりです。

出版社系のお仕事では KMP 出版さんのCD付き楽譜集 THE BEST コーラス･シリーズ「感動のウェディング･ソング編」「最高のウェディング･ソング編」の２冊のマスタリングをしました。

そして７月からはレコーディングが増えていくのです。