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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

プレイバック 2008 - ７月

７月は印象に残るお仕事がいくつもありました。

レコーディングは４つ、まずはシンガー･ソングライター ルンヒャンを中心とするプロジェクト「わたらせ」(扉写真)、この曲は群馬県のわたらせ渓谷鐵道存続応援企画の一つであり、９月にみどり市で行われた「森と水の音楽祭」で披露されて以来、沿線を中心に大人気だそうです。 ピアノ弾き語りと民族楽器ソヘグムというシンプルな編成、録音は僕が若いころ務めていたスタジオ ラウム 338 で行いました。 良く響くスタジオで、美しくせつない曲調にまさにドンピシャリのきれいな仕上がりになりました。

続いてソプラノ歌手 小松澤恵さん(アーチスト･ネームは Megumi K.) のゴスペル･アルバム「Grace」、基本編成はピアノ伴奏と歌ですが、曲によっていくつかのゲストが加わっていて、録音は練馬区大泉のパブテスト教会 チャペルと、同じく大泉のゆめりあホールで行っています。 何度も打ち合わせをして万全の体制で臨んだので、これもかなり満足のいく仕上がりになりました。 素晴らしい作品です。

そして、アルソ出版さんの雑誌「THE SAX」と「THE FLUTE」別冊22、それぞれ付録CDのレコーディングのため山中湖のアルソさんのスタジオへ行きました。 大山日出男さんのレコーディングの時は、学生時代お世話になったピアニスト西直樹さんと久しぶりに再会、感慨深い一時でした。

マスタリングは全部で13枚やりました。
エアー･メイル･レコーディングスのものでは Discover America Collection Vol.４ でマーク･ムーギー･クリングマン が３枚、同じシリーズの Vol.５でルパート･ホルムズが３枚ありました。 ルパート･ホルムズのCDでは、ちょうど夏にレコーディングで一緒だったシンガー石井一孝さんがライナーに寄稿しています。

Vivid Sound さんのものでは CCM シンガー James Vincent が３枚、それからスウィングもので Johnny Russo が２枚ありました。 ジョニー･ラッソの２枚は、何枚かのアルバムから日本用に編集したコンピ盤だったので音を揃えるのがたいへんでしたが、なかなかうまくいったと思います。 ドライブのお供に最高のCDです。

それから何年か前にもマスタリングをしている GOLD の新作「JUNK POP TRAIN」のマスタリングもしています。

そして出版社系のマスタリングではリットーミュージックのムック「Let's! めちゃ弾け☆アコギ塾」のマスタリングをしました。

このマスタリングをしている時に、担当のＹさんといろいろ話をして、そこからなんと僕が本を書く、という話に発展していくのです。