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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

「Karen's Swingin' Party」 発売

青木カレンさんの新譜「Karen's Swingin' Party」が21日にランブリング・レコーズさんから発売になりました。 翌日には舞浜イクスピアリでスウィング・パーティーもあって盛り上がったようですね。

ランブリング・レコーズ

今世界で流行っている音楽を紹介、合い言葉は Join the Rambling journey

http://www.rambling.ne.jp/

青木カレン

今日本を代表する最も美しいジャズ・ディーヴァ!

http://www.rambling.ne.jp/artist/karen/

このアルバム、全7曲なのでミニ・アルバムといった感じですが、タイトルにもあるようにコンセプトはずばり「スウィング!」です。 メインはスウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンのスピリッツを受け継ぐバードランドの人気バンド、 Andy Farber & His Orchestra と本場ニューヨークで華麗に一発録音した4曲です。 オープニングを飾るのが「Sing Sing Sing」、この曲ではメンバー全員によるバックグラウンド・ヴォーカルも楽しめます。 続いて意表を突いた選曲、Maroon 5「Sunday Morining」を華麗にビッグ・バンド・サウンドにアレンジしています。 そしてカレンさん十八番の「It Don't Mean a Thing」、さらにスティーヴィー・ワンダーの名曲「Isn't She Lovely」、原曲とはまったく違った雰囲気です。

柳ジョージ&レイニーウッド

ゲイリー・グリッター

雪 〜あなたがいてくれたら〜

パーフェクトワールド

少年歳時記

親愛なる神様へ

マスタリングの全知識

11月

Karen's Swingin' Party

秋の休日

タータン・ハリケーン・リヴィジティッド

Grace

マイク・ヴァイオラ

Best Thing I Never Had

10月

日本制作の3曲もスウィングをテーマにしていて、マドンナのラテン・ナンバー「la Isla Bonita」と「Ooh Shoobee Doobee」という曲をスウィングにアレンジ、アレンジは Shima&Shikou DUOの島裕介さん、打ち込みオケに島さんの一人ブラス・セクションが加わりけっこうゴージャスなサウンドです。 そして、アルバムのラスト曲は毎度おなじみハートウォーミング・ギタリスト田辺充邦とカレンさんとのデュオで「Is You Is or Is You Ain't My Baby」、スウィング・バラードな雰囲気でしっとりとアルバムを締めます。

このアルバムで僕は何曲かの歌録りと、全曲のミックス、そしてマスタリングをしています。 同じコンセプトとはいえ3パターンあってミックスはたいへんかと思うかもしれませんが、今までのアルバムもすべて曲ごとに様々なアーチストとのコラボレーションだったので、もちろん楽ではなかったですが、そんなにたいへんでもなかったです。 ビッグ・バンドの4曲はあえてだいたい同じバランスのミックスにして、カレンさんの声質を多少曲ごとに変えています。 容姿同様美しい声、というイメージだと思いますが、カレンさんの声は汚しがいがあると言いますか、ちょっと歪ませたりしてもかっこよくなります。 歪ませる、といってもいろいろな手法があり、今回使ったプラグインは Massey Plugins THC、Tape Head、Nomad Factory E-RetroVox、そして最近リリースされたばかりの URS Plug-ins URS Saturation です。 チャンネルに直接インサートするやり方と、生音のトラックと歪ませたトラックを別にして、その二つをミックスしていくやり方とがあります。 URS Saturation は歪み具合だけでなく、エフェクト・バランスも変えられるので便利でした。
こういったエフェクティブなサウンドは確かにかっこよいのですが、あまりそれを多用してしまうのも本末転倒になってしまうので、押し引きが大事です。 勇気を出して元に戻してみる、後々まで聴かれる音にするためにはそういった発想も大事なのです。 当初、もっと今っぽいエフェクトも使おうという話もあったのですが、結局マスタリングも含めてあまりやり過ぎた感じにはせず、現代のヴィンテージ・サウンド、とでも言いましょうか、なかなか好い雰囲気に落ち着いたと思います。

ランブリング・レコーズのサイトを開くと「Sunday Morning」が流れます。 mp3.に圧縮していると思いますが、うちの iMac でもバランス良く聴けました。


これからのパーティー・シーズン、ぜひ聴いてください!