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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

謹賀新年

2015年になりました。
新年明けましておめでとうございます。

新年の挨拶をするにはすっかり遅くなってしまいました。 年末年始にだらけていたわけではなく、風邪がぶり返してしまい体調が万全でなかったのと、今月がこの時期にしてはかなりお仕事いっぱいで、なかなか時間が作れなかったのです。
しかし物事には順番というものがあるので、恒例の月初め更新の前に、新年の挨拶から始めます。

年末年始にはテレビで特番をやったり、新聞がいつもよりも分厚くなり、「今年注目の○○」などという特集をやったりします。 スポーツ界は広島カープに復帰した黒田選手や昨年大活躍のテニスの錦織くんのおかげで話題に事欠かなく、また科学や医療などの分野においても、技術革新の話題などが豊富です。
悲しいことに、こういったニュースの中に音楽の話題はまったくと言って良いほどありませんでした。 音楽だって機材 (ハード&ソフト両方で) の進歩が著しく、やっと DAW によるサウンド作りというものが確立できてきているのに、です。
もちろんこれは音楽業界に身を置く我々の責任です。 音楽ではなく付録のための CD を作りまくったり、音楽以外のことで目立とうとしたりした結果、音楽は人々にとって重要なことではなくなってしまったのだと思います。
それは僕には悲しいことです。 素晴らしい音楽はいっぱいあり、素敵な曲を奏でる音楽家はたくさんいるのです。 まだまだ自分がやるべきことはいくらでもあるはずとの思いを込め、今年の年賀状には「音楽の力を、もっともっと大きく！」と書きました。

昨年は近年の中では久しぶりにかなりの枚数のマスタリングをしました。 またレコーディングにおいても全身全霊で臨んだ結果、全ての作品が納得のいく出来となり、なんとかみなさんの力になれたのでは、と思います。

レコーディングや音楽制作はチーム･ワークです。 それぞれの人員がベストを尽くした時に「足し算の奇跡」が起き、素晴らしい作品が生まれます。
もし僕の想いに少しでも賛同し「何か一緒にやろうよ」などと思ってくれた方がいたら、ぜひ声を掛けてほしいな、と思います。

街は悲しく、やりきれないニュースで溢れていますが、それでも希望を捨てずに前向きに頑張っていこうと思います。


全ての世界と人々に、同じように愛と癒しが与えられますように。

本年も、どうかよろしくお願い致します♪