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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

The Greatest Love of All

自分のプロフィールにハッキリと書いているように、僕は音響の勉強をしていたわけではなく、まぁありがちな話ではありますが当初はミュージシャン志望で、4年間作曲を勉強していました。
当時の同級生が僕から見たらあまりに才能に溢れていて、「学生レベルで勝てないのにプロになれるわけない」と早々に進路を絶ったものの音楽を仕事にするという夢は諦められず、いろいろな道のりを経てレコーディングの世界へ入ったのです。
今思えばこの有能な同級生というのが鎌田雅人くんや ha-j くんなど現在も活躍している素晴らしい作・編曲家なので、もしかしたらあの時ミュージシャンへの夢を諦める必要はなかったのかもしれませんが、今僕がやっているお仕事や役割に関しては、これはこれで天職なんだな、と思っています。

それでもスタジオで働き始めた頃はまだ演奏活動をやっていました。 バンドのメンバーを集めたり維持したり、そもそも曲を作ることはとても難しく、最後にやっていたバンドは「The Duets」という名のデュオで、ずっと一緒に活動してきた女声ヴォーカルの子とのデュオ (僕はピアノ伴奏)、70年代・80年代の名曲のカヴァーばかりをやってました。 作曲の勉強をしていたのにソロ・フレーズが作れないし弾けなかった僕にとって、歌伴は唯一小さな実力を最大限に発揮できる場だったのです。 それでもライヴになると小さなミスをいっぱいしてしまい、いつしか演奏家への道を諦めることになるのですが、たった一度だけ、インクスティック芝浦ファクトリーというライヴ・ハウスでのステージでは、一度もミスタッチをすることなく、相方と顔を見合わせなくともピッタリの呼吸で、観に来てくれた鎌田くんや対バンからも絶賛されたのが良い想い出です。

2月

山中湖にて

名盤再び

謹賀新年

プレイバック 2011 - 3

プレイバック 2011 - 2

プレイバック 2011 - 1

3☆ Colors

12月

Voice Of God

あしたのうた

11月

TLA-100A

Promised Land

雨に泣いてる…

りんごの子守唄

たった一度だけですが完璧な演奏を人前ですることができたことによって、逆にきっぱりと諦められたのかもしれないな、とよく思うのですが、ライヴではカーペンターズ、エリック・カルメン、ビリー・ジョエルなどと一緒に必ずホイットニーの曲を演奏していました。「Saving All My Love for You」「All at Once」「Nobody Loves Me Like You Do」「Greatest Love Of All」、ヴォーカルの子はアルトだったので音域もちょうどよく、こうして振り返るとホイットニーの曲が一番レパートリーの中で多かったです。 その後ゴスペルを好きになっていくきっかけを与えてくれたのは今思えば間違いなくホイットニー、あなたでした。

自分のブログにおいて、「この映像面白いから観てください」などと言うのはあまり好きではないので今までしてきませんでしたが、アリスタ・レコード創立25周年記念式典におけるホイットニーのスペシャル・ライヴ、これはぜひみなさんに観てもらいたいと思います。

Whitney Houston「Greatest Love of All」

1989年というまだ若い頃のパフォーマンスですが、この頃から心・技・体がもう完璧、久しぶりに観て身体中が震えて涙が止まりませんでした。 もちろん他にも名曲はたくさんあり、YouTube には世界中のファンからの暖かい書き込みが溢れています。

ずっと前にこう誓ったの
もう誰もあてにしないと
たとえ私が失敗しようと、成功しようと
自分の信じた通りに生きるの
私から何を奪おうと
誇りだけは奪えない


その後の彼女の人生を考えるとなかなか意味深な歌詞ではありますが、この曲は本当に素晴らしく、いったい何人の人を救ってきたことでしょう。


ありがとう、ホイットニー♪
あなたの声に癒され、励まされ、今こうして僕は音楽の世界にいるのです。
天国には友達よりも先輩がいっぱいいると思うけど、どこかでまた歌い続けてほしいな、もう生き急がなくても良いのだから … 。