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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。 |
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名盤再び |
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昨年末の新譜ですが、エアー・メイル・レコーディングスから Blu-Spec CD Collection vol.3 として Affinity「Affinity -deluxe edition-」と Linda Hoyle「Pieces Of Me -deluxe edition-」がリリースされました。 僕がマスタリングをしています。 |
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エアー・メイル・レコーディングス |
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http://www.airmailrecordings.com/ |
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まずは扉写真の Affinity、実はエアー・メイルからこの作品がリリースされるのはなんと今回で3回目、最初は普通の紙ジャケ、次は5枚組完全盤、そして今回はブルー・スペックCDと仕様が毎回違う他、音も毎回違うのです。 さらに英国ロック・ファンなら当然持っているであろう Repertoire 盤や Angel Air 盤なども含めると市場にいくつも出回っているのですが、今回のリイシューが文字通り決定盤と呼んで良いと思います。 |
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オリジナルのリリースは1970年、キーフの描く幻想的なアート・ワークが印象的です。 サウンドはプログレッシヴ・ロック風と書かれることが多いですが、他にもサイケやブラス・ロック、はたまたストレートなブルースのエッセンスも入り、つまりは全てをひっくるめてブリティッシュ・ロックの名盤なのです。 |
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もう一枚は、リンダ・ホイルが72年にリリースした「Pieces Of Me」、制作スタッフや参加ミュージシャンが Affinity とはまったく異なり、プロデュースはなんと後に Adiemus を結成するソフト・マシーン出身のカール・ジェンキンスなのです。 サウンドは Affinity 同様カラフルですが、ヘヴィーなブルースが基調となっています。 |
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エアー・メイルのリマスタリングでは、いろいろな事情でオリジナルのマスターが手に入らないことが多く、既にリリースされている海外盤や、それもない時はアナログ盤からマスタリングをします。 今回の2枚も元の音源の状態は良くはないのですが、今まで何年も何枚もマスタリングを重ねてきた経験とスキルを最大限発揮し、個人的には納得の仕上がりになりました。 今回は2年ほど前から導入しているルビジウム・クロック、そして最近愛用している UAD-2 プラグイン Little Labs VOG のおかげで今までになくワイド・レンジ、そして海外盤にあったマスタリング時の変な癖を落とし、オリジナル・リリース当初の空気感に少しは迫れたと思います。 |
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