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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

Voice Of God

Universal Audio の UAD-2 を最近は愛用しています。 DSP ベースで使いやすいのと、やはり一つ一つのプラグインの出来が素晴らしいです。 ver. 6からは RTAS に正式対応となり Pro Tools でも使いやすくなりました。 今年になってからリリースされた Lexicon 224、Ampex ATR-102 は特に素晴らしいですが、この秋 ver. 6.1 と共にリリースされた Little Labs VOG (Voice Of God) が最近の一番のお気に入りです。

この VOG、モデルとなっている実機は API 500 シリーズのモジュールでベース・レゾナンス・ツールと呼ばれており、特定の倍音を付加することにより低域を持ち上げる効果があります。 他の UAD-2 プラグイン同様、機能やルックスがそのままプラグイン化され、扉写真のようにアナログ・フィーリング満載でモチベーションを上げてくれます。
調整するツマミはたった2つ、きわめてわかりやすいです。 40Hz〜200Hz 間のどこの周波数帯を中心にするかと、VOG のかかり具合を調整する、たったこれだけです。

ベース・レゾナンス・ツールというだけあって低域を持ち上げる、というのがわかりやすい効果ですが、実際使ってみると低域だけでなく中域や高域も柔らかく変化します。 この日記や僕の著作などで何度も紹介している Abbey Road Plug-in の RS135 は8kHz のみをブーストする輝き系プラグインで、これを使った時に生じる高域だけでなく低域が柔らかくなる効果に似ています。
Universal Audio のサイトではヴォーカルやベース、ドラムにかけると良いとなっていますが、要は万能です。 さっそく進行中の曾我泰久さんのアカペラ・アルバムのミックスでベース・パートに使った他、宇野哲之さんの弦楽アルバムとチェロ・アルバムではマスタリングで使いました。
実音よりもグッと低域を持ち上げたり、マスタリングではほんのちょっとだけ中低域の補正をしたり、実に使いやすく、また効果的なサウンドが簡単に作れます。 「神の声」というネーミングはやや大げさに思えますが、使ってみるとそれも納得、バイパスに切り替えるとその威力がわかります。 RS135 と組み合わせて使うともう最高、しばらくは使いまくってしまいそうです(^_^;)

あしたのうた

11月

TLA-100A

Promised Land

雨に泣いてる…

りんごの子守唄

10月

Till the End

9月

15枚目

アコースティック・アルバム

8月

RS124

KEATS

7月

Urban Sound Cruise

それにしても最近のプラグインは本当に良くできていますね。
UAD-2 では Thermionic Culture と僕の大好きな api のハードウェアをシミュレートしたプラグインも開発中とのことで、これまた楽しみです。