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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

プレイバック 2012 - 1

いつも年末はその年のお仕事を振り返る「プレイバック 20○○」というのを書いています。 今年後半はずっとのんびり更新が続いていますが、さすがにその年を振り返る日記を年明けに書くわけにはいかないので、駆け足で今年を振り返ってみようと思います。
2012年を3つに分け、その時やっていたお仕事を順不同・一部敬称略で書いていきます。 昨年同様、最近はCDなどのリリースではなく配信のみのためのマスタリングなどもかなり多いので、枚数は特に書きません。

今年は東日本大震災のあった2011年の次の年ということで、みなさんにとってそれぞれ意味のある年になったのでは、と思います。 昨年末のプレイバック記事を読んでみると、これから機材の入れ替えをしていく、とありました。 なんとまだ入れ替えは完成してませんが、何度もこの日記に書いているように、順調に進んでいます。 機材の9割方が入れ替わり、Studio Aliena に参加し、そしてレコーディングでもマスタリングでも堂々と自信作と言える仕事がいくつも出来た、僕にとっても2012年は忘れられない大事な年になると思います。

まずは年明けから4月までをプレイバック、Studio CMpunch の機材の入れ替えが少しずつ始まり、まずは MacPro を新調、そしてオーディオ・インターフェースとして DAD AX24 を導入しています。 また Studio Aliena の機材選びが大詰めに来た時期でした。
レコーディングは昨年末から続いていた 3☆ Colors「〜アシタノユウヒ〜」のミックスから始まり、アルソ出版の「フルートの匠〜フルートマスターズ 20年の伝承〜」、Ho Capito、小西優子さん、キヨシ小林さんの教本「ウクレレ・アンサンブル」、Manna 「A Guarachar!」、 柴田節子さん「INORI」などをやっています。

Pastoral Tone

12月

Ladies & Pianoman

クラシック系の録音3つ

11月

You and Me

ミックス・テクニック99・セミナー開催!

10月

新しいモニター・スピーカー KEF R300

16枚目

9月

ELECTRICITIZ 「Orange Metallique」

ロンドン五輪を観て

8月

カンタベリー経由、英国ジャズ・ロックの最高峰

DAD AX24

続いてマスタリング、ランブリング・レコーズのものでは DJ A-KAY & JaicoM Music、コンピ盤「Touch of Jazz」「Sol de Bossa」、「ジェリー・アンダーソン サントラ・ベスト」、エアー・メイル・レコーディングスのものでは Money と After the Fire をやりました。

レーベルをヤマハミュージックアンドビジュアルズに移しての再リイシューとなった Saravah、コンピ盤「モンマルトル、愛の夜。」「サンジェルマン、うたかたの日々。」そして Pierre Barouh「Ca Va Ca Vient」「Viking Bank」、Brigitte Fontaine「Brigitte Fontaine est...」「Comme a la Radio」のマスタリングをやっています。

その他単発や教本系のマスタリングでは Speacloud、Electricitiz 「OrangeMetallique」、杉山つよし「ギター・ソロが弾ける指と頭を作る本」、れるりり「至高のフルアルバム」、Ark Storm、Yucca「一生使えるボーカル基礎トレ本」などのマスタリングをしました。

この中で印象に残っているのはピアニスト小西 優子さんのアルバムです。 桶川の響の森ホールで録音し、ピアノ・ソロ「光を浴びて」とピアノ・トリオ・アルバム「to the Sky」(扉写真) の2枚を作り、さらにトリオ・アルバムの方はタイトルと印刷物を変えて被災地チャリティー・アルバムとして福島の教会などで配られています。 クラシックのゴスペル、そして祈りと癒しがテーマということで、元々良く響いて録れているピアノの音にさらに深くリヴァーブをかけています。