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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。
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16枚目
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さて今年もまたこの季節がやってきました。
青山学院大学のバンド・サークル Aoyama Folk Ways の CD 制作、僕にとってはなんと 16枚目になります。
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機材の変化や僕の勤務体系の変化によってこの CD 制作の進め方も少しずつ変わっていますが、ここ数年はまずレコーディング・スタジオでドラムをバンド分録り、その後一バンドずつ Studio CMpunch に来て残りを仕上げる、というやり方をとってます。
今年もそのやり方自体は変わってませんが、そうです、今年からは本拠地とも言えるスタジオ Studio Aliena があるのです。
というわけで今年はみなさん西新宿の Studio Aliena に集合してドラム録り、2日間で9バンド分のレコーディングを行いました。
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スケジュール調整がなかなかうまくいかず、初日は2バンド、2日目に7バンドという偏りになってしまいましたがなんとか無事終了。
扉写真は7バンド分を録った日のレコーディング終了後の一枚、下の写真は初日のショット、参加人数がだいぶ違います(^_^;)
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今はここ Studio CMpunch でバンドごとのパート録りを進めています。
この CD 制作は、いろいろなことが他のお仕事とはちょっと違うのですが、僕がずっとこだわっているのは「修正はしない」ということです。
このこと自体は他のお仕事においてもそうですが、特に A.F.W. のレコーディングにおいては絶対に修正はしない、というくらいの気持ちで臨んでいます。 この CD は売り物ではないというだけでなく、学生たちは基本的にプロを目指しているわけではないので、なるべく彼らの演奏をそのまま形にしたいからです。 もちろん編集をしたり、僕のミックスによってだいぶ進化した形にはなりますが、大元の演奏自体のタイミングを動かしたり、ピッチ修正をしたりは絶対にしません。
そうやって作り上げたものは当然プロが作る CD に比べたら荒が目立っているかもしれません。 でもこのサウンドこそが、みんなで作り上げた音なのです。 当然レコーディングを初めて経験する学生もいますから、その時にベストの演奏が必ずしも出来るわけではなく、しかしそれを他のパートの人がカバーしたり、僕の何気ないアドバイスで急にパフォーマンスが良くなったり、音楽ってこうやって作るものだと思うのです。
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その日のうちにミックスまで仕上げる、ということも他のお仕事とはだいぶ違います。 ということはミックスにかけられる時間は2時間くらい、その中でバンドごとの個性をも出せるような音に仕上げる、いつも使うプラグインではなく、ちょっと違うものを試してみたりもします。
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つまり、みんなにとって学びの場なのです。
思い返せば16年前、当時の音楽委員長 野口くんが当時の僕の勤務スタジオ Studio Raum 338 に来た時のことを今でもはっきりと覚えています。 それ以来卒業後も仲良くしたり、音楽の道へと進む若人を助けたりと良い関係が続いています。
例年この時期は他のお仕事も重なりかなりハードな毎日なのですが、そんな彼らに少しでも何かを与えられたら良いなという気持ちで、なるべくみんなといっぱい接するようにし、ミックスが終わると終電ギリギリまで飲み明かすのです(^_^;)
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今年は学園祭の開催が例年より遅く、よってこの CD 制作も遅めに進んでいます。
現在4バンドが終わったところ、下の写真はミックスが終わった記念の一枚、順番に 目です。、Kittyguy、Higa Revolution Final Decision、G のみなさんです♪
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