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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

ELECTRICITIZ 「Orange Metallique」

最近はどのお仕事においても満足した結果を残すことが出来、思い入れの多い大事な宝物がどんどん増えています。 シーズンを迎えたこれからしばらくの間、いくつかリリースされていきますので、少しずつ紹介していきます。
まずはマスタリングをしたフランスのロック・バンド、Electricitiz のニュー・アルバム「Orange Metallique」が FGL Music よりリリースされました。

FGL Music

http://www.fglmusic.com/index.php

FGL Music はここ数年来僕がよくお仕事をしているレーベル ランブリング・レコーズと友好関係にある、フランスのレーベルです。
昨年 Michel Colombier の旧譜のリマスタリングをしたのですが、そのライセンス元が FGL で、CEO ティエリーさんがサウンドを気に入ってくれて、昨年末に彼から直接マスタリングの依頼を受けました。

英文で書かれたメールに「ヤング・ロック・バンドのマスタリングをやってくれないか?」とあったように Electricitiz はトリオ編成、なんと全員15歳だそうです!
まずは指定の1曲をマスタリングしたものを聴かせてほしいということで、若干緊張しつつもいつものようにマスタリングしアップロード、「残りの曲をエンジニアに送らせるから」ということで無事本採用に。

ロンドン五輪を観て

8月

カンタベリー経由、英国ジャズ・ロックの最高峰

DAD AX24

7月

エリアーナ始動

スタジオ・エリアーナ

6月

ピアノ録り その2

5月

ピアノ録り その1

4月

モンマルトル、愛の夜。

Maag Audio EQ4

3月

Altiverb 7

日本とフランスでのやりとりなので、マスタリングしたファイルをアップロードして聴いてもらうという方法です。 まず仕上げた第1稿は「良い感じだけど、ミドルハイがもう少しほしいかな」ということで一発 OK とはなりませんでした。
このマスタリングをしていたのは今年の1月から2月にかけてです。 この頃から少しずつ機材の入れ替えをしていましたが、まだ昨年までのものが多かった時期でした。 しかし MS マスタリングにおいてはだいぶノウハウも蓄積され、どのような注文にも応えられるようになっていたので、若干プラグインを追加し音圧とミドルハイの成分をプッシュした第2稿を仕上げ、そして無事に「all is ok」との返事をもらいました。

Electricitiz のサウンドはオルタナ系、通常僕が得意としているアコースティック系とはだいぶ傾向が異なります。 なのでいつもの作業より少しプラグインを追加はしましたが、基本的な僕のやり方・サウンドでヨーロッパの方から認めてもらえたのはひじょうに嬉しいことでした。

ちょっと前に完成した CD も到着、フランス語でクレジットもしていただき、こうしてまた僕の宝物ライブラリに新しい一枚が加わったのです。