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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

クラシック系の録音3つ

相変わらずの遅い更新ではありますが、10月と11月にやったクラシック系の録音を3つレポートします。

まずは10月中旬に東京オペラシティ 近江楽堂で行った作曲家 伊東乾さん関連のレコーディング。 僕も詳細はまだよくわかっていないのですが、今後いろいろとレコーディングやコンサートなどでお手伝いしていくことになりそうです。
この日の最大編成はチェンバロ・声楽ソロ・打楽器、そして子どもたちの声、下の写真左がマイキングの全景、扉写真は思いがけずきれいに撮れたので載せてみました。
使用マイクはチェンバロと金物打楽器に MEARI 319-A8、大太鼓には Crowley & Tripp Recordist、アンビエンス・マイクとしてスタジオ・エリアーナから借りた Telefunken AR-70 と Lauten Audio Clarion です。
出張レコーディング時に使う小さなモニター・スピーカーとして購入した Audio Pro Black Ruby、この時がデビューでした。
近江楽堂には以前古楽の女性ア・カペラのグループのコンサートを観に行き、「天から降ってくるような」美しい響きに感動したのを覚えています。 今回も素晴らしい響きで、この秋から導入している Wagnus のマイク・ケーブルがその素晴らしい響きをこぼすことなく収録することに貢献してくれました。 Black Ruby でのモニター音はほとんどその場で聴いた演奏と変わらず、実に気持ち良かったです。

11月

You and Me

ミックス・テクニック99・セミナー開催!

10月

新しいモニター・スピーカー KEF R300

16枚目

9月

ELECTRICITIZ 「Orange Metallique」

ロンドン五輪を観て

8月

カンタベリー経由、英国ジャズ・ロックの最高峰

DAD AX24

7月

エリアーナ始動

スタジオ・エリアーナ

6月

続いて11月16日は伊東さんの録音でもチェンバロを弾いた、ピアニスト守矢花梨さんのソロ・リサイタルをレコーディング。 この日の会場はドイツ文化センター内にある OAG ホール、吊りマイクがなかったので、Lauten Audio Clarion をペアで客席前方に設置してのワンポイント録音でした。
ピアニストのソロ・リサイタルなのに、ソプラノやトロンボーンといったゲスト奏者が半分以上の曲で参加し、シアトリカルな演出もあり、聴き応えあるコンサートでした。
が、肝心のマイキングを録るのを忘れていました(^_^;)

続いて11月27日は IAA 国際演奏家協会主催の第1回推薦コンサートの録音、すみだトリフォニーホール (小ホール) へ行ってきました。
トリフォニーホールでの録音はだいぶ前に一度ありましたがかなり久しぶり、スカイツリーが間近に見えます。
コンサートの録音なのでオン・マイクは立てず吊りマイクのみでのワン・ポイント録音、金沢にある石川県立音楽堂にもあった Schoeps KFM-6U という球体マイクで録りました。
ホールの電源環境・配線環境は素晴らしく、きわめてノイズの少ない状態で収録することができました。
今後企画されるコンサート等の録音でもお手伝いしていくことになります。