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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

中世バロック・サウンドと英国ロックの融合

僕がマスタリングしているエアー・メイル・レコーディングスさん7月の新譜は「中世バロック・サウンドと英国ロックの融合」と題した Amazing Blondel の4タイトルです。

エアー・メイル・レコーディングス

洋楽の名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー

http://www.airmailrecordings.com/

このアメイジング・ブロンデル、バンド名はなんとなく聞いたことがあるような気がするのですが、音を聴いたのは初めてだと思います。 そしてこれが先月の Gonzalez に続いて個人的にヒット、けっこう気に入っています。

まずは扉写真の「Mulgrave Street」、これは74年リリースの通算6作目にあたります。 シリーズのキャッチコピーにあるように中世バロック・サウンドと英国ロックが見事なまでに融合、牧歌的ともいえるオンリー・ワンなサウンドが素晴らしいです。 ポール・ロジャースを除くフリーのメンバーやエディ・ジョブソン等の豪華ゲストが参加しているのですが、音を聴く限りよくわかりません。
続いて75年の7th.「Inspiration」(写真左下)、ここでも古楽器を使った独特なアンサンブルを抜群のセンスで構築、オーケストラも器用されています。 キング・クリムゾンのメル・コリンズがゲスト参加しているようなのですが、やはりよくわかりません。
そして76年リリースの8th.「Bad Dreams」(写真右下)、若干のメンバー・チェンジが行われ、グループ最後のスタジオ・アルバムとなってしまいますが、サウンドは前作までの延長線上にあり、極上の仕上がりです。 バラードと言える詩の内容やアレンジではないのですが、退屈な要素は一切なく、静かにロックするサウンドは聴きどころ満載です。

新しいプラグイン

Rhythmatrix

合宿レコーディング

〜私は命をうたいたい〜

7月

ダンスは止まらない

Super Rare Trax

THE CLUB JAZZ DIVA

puff up 第3弾

6月

ルネッサンス

2冊目の本が出ます♪

プリーザーズ

puff up 第2弾

雨上がりの夜空に …

そしてシリーズ最後は77年リリースの通算9枚目、グループ最後の作品にしてライヴ・アルバムの「Live in Tokyo」(写真下)ですが、これが若干の問題作、まず録音場所は不明だそうです(笑)。 そしてアルバムとまったく違うとは言えませんが、タイトでセンス抜群なバンド・サウンドではなく、なぜかアコースティック・ギターとオーケストラというちょっと?な編成、しかもこれが一緒にやっているとは思えない質感なのです。
真偽はわかりませんが、契約を満たすためにやや無理矢理作ったのではないか、と思わせる謎の作品です。 外国人が考える日本のイメージとも言えるトホホなジャケがちょっと恥ずかしいですね。

ただいま暑い夏真っ盛りなのですが、冷房の効いた部屋で夜寝る前に聴いたり、もしくは夏が過ぎ秋になったころにはこの牧歌的なサウンドがバッチリはまると思いますよ。