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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

新しいヘッドフォン

機材の入れ替えも大詰めとなってきた昨年末、ついでにヘッドフォンを新しくしました。
Studio CMpunch へ来たことがある方、もしくはレコーディングをご一緒した方はご存じだと思いますが、僕は audio-technica の密閉型ヘッドフォンを長年愛用しています。 一番最初に買ったのは ATH-A9X、続いて ATH-A100Ti、そしてレコーディング時のモニター用としては現行モデルの A900X や A700X、これらを使ってくれた方の多くはかなり気に入ってくれ、「自分用にすぐに買ったよ」という方もいっぱいいました。

ここ最近は ATH-A100Ti をミックスやマスタリングで使っていて、不満があったとかではないのですが、何気なく amazon を見ていたらオープン・エアー型の ATH-AD700 の評価がやたらと高く、気が付いたらリニューアルされたばかりの最新モデル ATH-AD700X を購入していました (^_^;)
下の写真にあるように、ウィングサポート部分は密閉型とほとんど同じですが、耳にあてる部分はいかにもオープン・エアー型といった感じでシースルーっぽいですね。 色は AD700 の紫から黒っぽい感じに変わっています。

機材クリーニング

1月

謹賀新年

プレイバック 2012 - 3

プレイバック 2012 - 2

プレイバック 2012 - 1

Pastoral Tone

12月

Ladies & Pianoman

クラシック系の録音3つ

11月

You and Me

ミックス・テクニック99・セミナー開催!

10月

新しいモニター・スピーカー KEF R300

16枚目

音響機器の多くはエージングが必要です。 機材だけでなくケーブルにも必要で、何十時間もエージングした頃、不思議なことに自分の環境に馴染んできます。 これは正確には自分が機材に馴染んできたのだと思いますが、感覚としては機材が馴染んできてくれたように感じるのです。
人によっていろいろな解釈があるのでしょうが、僕はエージングには自分の大好きな曲や、自分の最新の仕事で仕上げた曲たちを使います。

そんなわけで、James Taylor や Oslo Gospel Choir、Hillsongs、それにコンピ盤「Pastoral Tone」や伊藤志宏くんの曲などをたっぷり聴かせた後、ミックスやマスタリングで使い始めました。
「う〜ん、もっと早く買えば良かった!」
というのが正直な感想です。 実に素晴らしい。 ヘッドフォンの音というよりは、スピーカーの音のように感じました。 奥行き感や定位感が、今まで使っていた密閉型より遙かにわかりやすいです。 低音がややもの足りないという人もいますが、僕にはちょうど良い感じに聴こえました。

新しく使うようになった Wagnus のケーブル類やモニター・スピーカー KEF R300 との相性も良いのだと思います。 作業がしやすくなりました。

今回の機材入れ替えや Studio ALIENA の機材選びなどは大いに大いに悩んできました。 結果的に選んだ機材がほぼ全てドンピシャリで自分の好みや環境にマッチして、より一層精度の高いものに仕上げられるのでは、と思います。

いやぁ、それにしてもいろいろと奥が深いですね。