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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

機材クリーニング

年に2回、年明けと夏には Studio CMpunch の機材クリーニングをします。
一旦全ての配線をバラし、ラックや機材・ケーブルを軽く水拭きしたりしてホコリ等を除り、きれいにします。
今回は年末に Wagnus から新しいライン・ケーブルが届いたので、それらに入れ替えたりもしました。

昨年からオーディオ・インターフェースやマイク・プリアンプなどのアウトボードの下に audio-technica のインシュレーターを置くようにしました。 インシュレーターはオーディオ・アクセサリーとしてよく知られていると思いますが、使い方はなかなか奥深いです。 まず、4個セットで売られているのに、実際使う時は下の写真のように3点支持でセットするのが一般的、さらにこの場合前と後ろどっちを1点にするのかで音の傾向も変わってきます。 いろいろ試した結果、マイクプリとインターフェースは前、コンプは後ろを1点支持にし、さらにインシュレーターを使わない方が良い、という決断を下したものもあります。
きちんとセッティングされているかを気にしなくても良いように、両面テープを使って固定するようにしました。

1月

謹賀新年

プレイバック 2012 - 3

プレイバック 2012 - 2

プレイバック 2012 - 1

Pastoral Tone

12月

Ladies & Pianoman

クラシック系の録音3つ

11月

You and Me

ミックス・テクニック99・セミナー開催!

10月

新しいモニター・スピーカー KEF R300

16枚目

9月

Wagnus のケーブルには左右を区別する表示がないので、コネクタの片方にはスヌーピー、もう片方にはウッドストックのシールを貼ったりして、これまた左右が合っているかを気にしなくても良いようにしてみました (^_^;)

昨年から進めている機材の大幅入れ替え、ケーブルに至っては全てをR社のものから Wagnus に替えているのですが、数が多いので2〜3ヶ月に一度くらいの頻度で新しいケーブルが届きます。 昨年秋に電源ケーブルが全て入れ替わり、年末の納品でライン・ケーブルも全て Wagnus のものになりました。 残るは歌録り用のマイク・ケーブルと電源タップで、これはもう少ししたら届く予定です。
再び配線をして設置した様子が扉写真、ちょっとわかりにくいですが、電源ケーブルは5種類、ライン・ケーブルは4種類あるのです。 全てを最高級のものにしてしまうと Too Much になってしまうので、一部のグレードを下げていくわけですが、どこにどのグレードのケーブルを使うかはかなり悩みました。

配線・設置を終え、おそるおそる電源を入れ音を出すと、KEF R300 からは思っていたより細いサウンドが。 「うわ〜っ、グレードの選択ミスかなぁ(>_<) 」と一瞬ガッカリしたものの、「いやいや、エージングで変わってくるはず」と2日間ほど鳴らしっぱなしにしてから再度チェックすると、今度は思っていた通りのサウンド、いや期待以上にバッチリ鳴ってくれました。
どうやらケーブルの選択も全て良かったようです。

エージングを終えた状態で今年最初のお仕事、深谷亮人さんのアルバムのマスタリングに臨み、これが思っていた以上の出来となり、大成功でした。
今までのサウンドも特に不満があったわけではないのですが、ここに来てようやく自分の頭の中で鳴っているサウンドをほぼ完璧に形にすることが出来たような気がします。

さらに面白いのは、愛車のカー・ステレオの音まで良くなったように聴こえるのです。 もちろん車の方は何も変えていないのでそんなはずはなく、これは要するに新しい機材に引っ張られて、自分の耳が良くなったということです。 今まで聴こえなかった音まできちんと認識できるようになる、これは今までも経験のある現象ですが、今回は奥行きを今まで以上に聴き分けられるようになりました。

今月下旬からは新しいレコーディングもいくつか始まるので、楽しみです!