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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

パート録り

毎年9月は青山学院大学の音楽サークル Aoyama Folk Ways (A.F.W.) さんのCD制作をしています。 8月末から3日間連続でドラム録りをしましたが、その後は1日1バンドずつ Studio CMpunch に来て残りのパートを録り、その日のうちにミックスまで仕上げていきます。

今年の音楽委員長(CD制作担当)は前田君(写真右上)、学生さんたちと僕との間の橋渡し役として、毎回来てくれます。
パート録りはベースから始め、ギター、キーボード、ヴォーカルとだいたい一人1時間半くらいかけてレコーディングします。 3回生・4回生が中心なのですが、年齢(回生)ではなく、何回このレコーディングを経験しているかでかかる時間はだいぶ変わりますね。 初めての学生は自分の音を聴くので精一杯だったりしますが、すでに録ってある他の音をよく聴いて、メンバーの演奏している姿をイメージしながら弾きなよ、などと僕や他のメンバーがアドバイスしていくわけです。
今年でこのCD制作は12回目、最初のころは Pro Tools ではなく A-DAT に録っていたはずです。 Pro Tools を使うようになってやはり編集や修正機能が便利ですから、レコーディングに時間をかけるよりもその後の修正でなんとかしよう、という考えが業界では主流で僕も最初はそんな感じでしたが、最近はなるべく修正はしないように心がけ、特に A.F.W. のCD制作においては、そこに重きを置いています。 今年は今のところ1回だけ Auto Tune を立ち上げましたが、結局使わないことにし、もちろん編集はしますが、修正なしをなんとか貫いています。

ベスト盤と名盤、どちらも傑作!

大人のピアノ

9月

Aoyama Folk Ways

ルパート・ホルムズ

八ヶ岳にて

Tradewinds Records

素晴らしいヴォーカリスト達

素晴らしいミュージシャン達

リズム・トラック録り

Better Late than Never

8月

すべてのパート録りが終わるとそのままミックスに移ります。 バンド側から特に希望がなければあまり凝ったエフェクトは使わず、他のレコーディングにおいてもそうですが、演奏している様子が見えるようなミックスを心がけています。 そして毎日レコーディングが続くこともあるので、ついつい同じようなミックスにならないよう、少しずつ使うプラグインを変えたり、ミックス自体を変えたりしています。 そんなわけで A.F.W. のレコーディングは新しいプラグインや今までと違う使い方を試したりする場でもあり、今年も新しい発見がたくさんありました。 プラグインに関しては、そのうち紹介したいと思います。


写真は風見鶏、というバンド、ドラム・ベース・ギターのトリオにヴォーカル、というシンプルな編成でファンキーな曲を仕上げました。 すべての録りとミックスを終えて疲れながらも満足げなメンバーです。 おつかれさまでした。