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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

ペドラーズ

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾は好評の British Legend Collection 第49弾、「Groovy, Mod & Cool」と題して The Peddlers の初期の3タイトルです。

エアー・メイル・レコーディングス

こだわりの名盤を、紙ジャケットによるこだわりの再現でリイシュー

http://www.airmailrecordings.com/

このペドラーズ、僕は知らなかったのですが、近年特にクラブDJ達の間で再評価が進み、オリジナルLPが高値で取引されたり、海賊版が出回ったりもしているようです。 オルガン・トリオというちょっと珍しい編成ですが、ジミー・スミスや初期のブライアン・オーガー&ザ・トリニティなどと比較されたそのサウンドは、ジャズ、モッズ、R&B に代表される黄金時代の英国音楽そのものと言えます。

まずは写真の「Freewheelers」、67年にリリースされた彼ら初のスタジオ・アルバム(通算では2枚目)です。 オリジナルは1曲のみで、古いスタンダードや映画主題歌などをグルーヴィーにカヴァーしています。 1曲目の「Time After Time」からモッドなオルガンが大活躍、その他「Stormy Weather」や、チャップリン作の有名な「スマイル」も素敵です。

ホールでの歌録り

わたらせ

7月

Good News

Hula Records

穏やかな空

ジャズ・ピアノが弾きたい!

福生ラバーソールレコード

チリワック

SHINING

それでも僕たちは …

6月

続いて写真左上の68年リリースの3rd.「Three in a Cell」、このアルバムが特に日本のクラブ・シーンでDJ御用達の1枚になっているようです。 オリジナル曲とスタンダード曲がバランス良く並び、早くもペドラーズ・サウンドが完成したと言える名盤です。
そして写真右上、69年リリースの4th.「Birthday」では、時代の変革と共にプログレッシブな方向に進んでいってます。 決して時代に流されたわけではなく、むしろ時代の変化が彼らには追い風になり、「ジミー・スミスとソフト・マシーンの融合」とも言える唯一無比のそのサウンドは、これはこれでかなりかっこいいです。 本国ではアルバム、シングル共に好セールスを記録しています。

3枚を順番に聴くと、進化の様子がよくわかります。 マスタリング作業においてもその点を意識して作ったつもりですが、40年経った今でも新鮮でかっこよいですよ。 ぜひ聴いてください。