★ welcome to this page daisy <kuzumaki.net

このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

新しいコンプ2

最近購入したプラグインのコンプを紹介するコーナーの続きです。

Waves の CLA シリーズ、先月発売になったばかりでまだ雑誌のレビューなども載ってないと思いますが、Waves からの DM によっていち早く情報をキャッチし、即購入しました。 といっても、数年前に思いきって Mercury Bundle へとアップグレードしたので、その後発売になる新しいプラグインはすべて無償でゲットできるのです(^_^;)

まずは扉写真の CLA-2A、伝説的なエレクトロ・オプティカル・チューブ・コンプ LA-2A のモデリングです。 GAIN と PEAK REDUCTION の2つのツマミしかないのですが、この2つだけで軽めからハードまで様々なコンプ感と奥行きをコントロールできるので、大好きなコンプの1つです。
続いて写真下の CLA-3A は70年代初期のソリッド・ステート・ユニットをベースにしたコンプ LA-3A のモデリング、ピアノフィニッシュの黒いルックスがかっこいいですね。

この2つ、特に LA-2A は実機でもプラグインでも大好きで、今までもいくつかのメーカーからモデリングされていたので Digidesign BF-2A などはかなり愛用していました。 それと比べると今回のシリーズの方が精度が高いのですが、逆にその分使い方が難しいな、というのが今のところの感想です。 Waves のちょっと前に出た JJP コレクションもそうなのですが、まずインサートするだけでちょっとレベルが上がった感がします。 実機だと音が太くなった、と感じるわけですが、プラグインだと単に音量が上がっただけにしか感じないので、コンプ感・奥行き感も含めたレベル管理が他のプラグインより難しいのです。 前段階でちょっとレベルを抑えて入力するか、GAIN を下げないとすぐにクリップしてしまいます。
しかし、上手く使うとやはり一歩目立った音になるので、いろいろなソースに使う、というよりはヴォーカルなど他の音より目立ってほしいソースに使うと効果的だと思います。 インストものではソロ楽器にこれを使えば他の楽器より一歩前に出てくる感じが表現できます。

新しいトイレ

9月

SHOES

SPARTA - Naked

新しいコンプ1

The World of DALALA

8月

中世バロック・サウンドと英国ロックの融合

新しいプラグイン

Rhythmatrix

合宿レコーディング

〜私は命をうたいたい〜

7月

ダンスは止まらない

Super Rare Trax

続いて写真左下が CLA-76 Blacky、右下が CLA-76 Bluey 、見ておわかりの通り60年代中期の Class A ライン・レベル・リミッティング・アンプ 1176 LN のモデリングです。 このコンプもあまりにも有名で、これを置いていないスタジオはない、と言っても過言ではないくらいですね。 INPUT と OUTPUT でコンプ感、そして ATTACK と RELEASE で奥行きを作っていきます。 レシオは4段階しかなく、4つのボタン全部を押した All-Ratio-Buttons-In モードにすると独特の歪み感を得られます。

このプラグインも各社からモデリングされていますが、やはり CLA シリーズは精度が高いです。 ドラムなど打楽器系に使うのが定番ですが、やはり使ってみると素晴らしいコンプ感、とりあえずこれを、みたいになってしまいます。

Waves のモデリング・シリーズはなんといってもルックスが魅力的で、こちらのモチベーションが上がってくるのが好きです。 実際使ってみても重宝するのですが、僕のミックス本にも書いているように、プラグインのコンプは単独で使うよりも、いくつかのプラグインと組み合わせて使うとよりコンプ感が表現できます。 面白いのはコンプの2段がけで、2つのコンプを続けて繋ぐのですが、この前後の組み合わせやつぶし具合の設定によってさらにいろいろな表現ができます。 まだやってみたことはないのですが、同じプラグインの2段重ねも面白そうですね。 Pro Tools は新しいヴァージョンになって挟めるプラグインが各トラック10コに増えたので、いろいろな使い方ができると思います。