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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

帰京 2007.6.30

ツアー3日目は帰京の日ですからゆっくり出るのかな、と思いきや、なんと朝6時集合。 というのも、夕方から歌劇団メンバーは有楽町で演奏の仕事があるそうです。 なんとか準備して、大阪を後にしました。
今回のツアーでは、たくさんの人々の暖かさに触れることができました。 初日・二日目とも、夕食は地元の人が宴会的なものを用意してくれましたし、公演当日の昼食も地元のご婦人方がたくさんのお弁当を作ってくれました。 美味しかったです。 そして、かつて歌劇団のメンバーだった人が公演の仕込みやバラシを手伝ってくれました。 関西だから、とかコリアンだから、ということではなく、当たり前のように助け合う姿には大いに心を打たれ、ある意味一番の収穫だったかもしれません。

14時過ぎには無事我が家に帰りました。 機材はバスに積んだまま、なぜかというと、あさってから今度は歌劇団の本拠で別のプロジェクトのレコーディングが始まるからです。

そんなこんなで6月が終わりです。 今月もたくさんのお仕事をいただきました、ありがとうございます。 音楽は素晴らしいですね、来月も頑張ります。

響 -Hyang- 2007.6.29

今年は韓国企画以外のCDは作らないかも、ということだった金剛山歌劇団ですが、結局何枚か制作することになりました。 その中の一枚は器楽アンサンブルをメインとした公演「響 -Hyang-」のライヴ盤です。 大阪・森ノ宮ピロティー・ホールで行われる公演のレコーディング、団員のみなさんと一緒にバスで2泊3日のツアーです。
初日は移動日、バスで大阪へ。 劇団所有のバスはかなり豪華な仕様で座席も広く、時間はかかったものの、くつろげました。
二日目の今日は朝ホールへ入り、まずは仕込み。 いつものライヴ録り用セットは、ラック2つ、プラスチックケース2つ、そしてモニター用の Mackie CFX 20、全部で5個の荷物にまとまるので、セッティングなどもそんなにたいへんではありません。 レコーダーは出張用の Mackie SDR 24/96、24ch なので、その分の数のマイク・プリアンプを用意し、舞台上手脇で頭分けしました。 通常ライヴ録りではあまりないことですが、今回 PA チーフの朴さんの好意により、いくつか自分のマイクを使わせていただきました。
演目は全部で11曲、全員が主役になるよう、曲ごとに編成は大きく変わります。 写真左はやや見づらいですがリハーサル風景、ドラムとチャンゴ4台によるパーカッション・アンサンブル「チャンダンノリ」、チャンゴの4人が一糸乱れず同じ動きをする様子は見事の一言です。 6台持って行ったマイク・プリアンプのうち、API の4台にはレクストの電源ケーブル Z-PRC01 を使っていますが、さらにその中の1台をドラム用とし、ここには新しい Z-PRC01 PLAYER を使いました。 この狙いがバッチリはまり、これでミックスの時にドラムの存在感を他の楽器よりも目立たせることができると思います。
写真右下は本編最後の曲、全員が登場する華やかな曲「セヤセヤ」、そしてアンコール「アリラン」のリハ風景です。 4人のチャンゴ奏者がリボンダンスをしながらステージ左右に動いていくのですが、これがまたお見事、本公演でも何度か観ていますが、思わず見とれてしまいます。
リハーサルは 44.1kHz で録り、本番は 88.2kHz で録ろうと思ったら、なんとディスク・エラー表示が出てレコーダーが動きません。 ハイ・サンプリングで多くのチャンネルを同時に録ることはできないようです。 一瞬あせりましたが、隣にいたチェ・ヨンドク君に舞台監督さんに急いで伝えてもらい、44.1kHz へと戻しなんとか録音スタート、3分ほど進行を遅らせてしまいました、すみません(^^;)
スタートでいきなりつまづきましたが、始まってしまえばあとはメーターを監視しながら見守るだけです。 開始直後は若干みなさん緊張した感じの演奏でしたが、お客さんが盛り上げてくれたので、途中からは静かな曲以外はもう盛り上がりっぱなし、熱い演奏にお客さんも満足してくれたようです。 ライヴ録りの場合は必ずオーディエンスの音も収録するのですが、素晴らしい盛り上がりが録れました。 曲によって編成が大きく変わるのでミックスは楽ではないと思いますが、公演同様、楽しみながらできそうです。

ところで、今日29日はなんと5回目の結婚記念日なのです。 僕が仕事に打ち込めるのも家族の支えあってこそだと思います。 本当にありがとう、これからもよろしくです。

イギー・ポップ & クランプス 2007.6.27

僕がマスタリングをしているストレンジ・デイズ・レコードさん今月の新譜も同じく本日発売です。 今月はロック・レジェンドの一人とも言えるイギー・ポップのライヴ音源が5枚、そしてイタリアを代表するプログレッシブ・ロック・レーベル、クランプスのカタログから5枚、全部で10タイトルです。
イギー・ポップの5枚はオフィシャル・ブートレグともいえるもので、荒々しくもかっこいいイギーのサウンドの変化も楽しめます。 写真は86年にニューヨークのリッツでMTV用に収録され、全米で放映されたスペシャル・ライヴ音源「Live at the Ritz - New York 1986」、その他「Wild Animal」ではデヴィッド・ボウイがキーボーディストとして全面参加、「Live at the Channel - Boston 1988」ではアンディ・マッコイがギタリストで参加しています。
そして今月からいよいよ始まったクランプス・レーベルの第1弾は、Arti & Mestieri が3タイトル、そして Venegoni & Co. と Bella Band です。 どれもサウンドはいわゆるジャズ・ロック、この時代のイタリアのバンドはこんな感じのバンドばっかりだそうですが、どのバンドも本当に驚異的なアンサンブルです。 写真は Arti & Mestieri のデビュー作「Tilt」、バンド名は“芸術家と職人”という意味だそうです。 洒落てますね。

懐かしの洋楽ヒット 2007.6.27

エアー・メイル・レコーディングス今月の新譜第3弾は新シリーズ、「懐かしの洋楽ヒット・コレクション」、The Flying Machine、Vanity Fare、The Magic Lanterns、Chicory Tip、Sweet Dreams の5アーチストです。 エアー・メイルのアーカイヴ・シリーズは隠れた名盤をリリースしていくことが多いのですが、今回のこのシリーズは、日本でもヒットしたものを扱っていくようです。 さらに、通常本国での最初のリリース盤を忠実に再現するのが紙ジャケリイシュー盤のお約束となっているのですが、今回のシリーズでは、日本盤のジャケットを帯の延長線上に印刷し、巻き付けてしまうというダブル・ジャケット仕様となっています。
写真は Vanity Fare「Coming Home」、元々がちょっと無理矢理な編集盤ではあるのですが、ポップで好い曲ばかりです。 他の4枚も、「ん、どこかで聴いたことあるな」というシングル曲を含め、キャッチーな曲ばかりで、聴き応えある内容となっています。

レコーディング終了 2007.6.25

今日もレコーディングのダブル・ヘッダー、まずは午後から Apollo Boyz の歌録り(2曲)、曾我泰久さんと池田聡さんがそれぞれ1曲ずつメイン・ヴォーカルを録り、さらに相手の曲にハーモニーを付けました。 これですべてのレコーディングが終了、ミックス、そしてマスタリングへと進みます。 好い感じになると思います。
夜からは小林なお君のレコーディング、前回の4曲に続き今日も4曲をレコーディング、ジャンゴの「Webstar」やモンティの「チャールダーシュ」などです。 ブースにはキヨシさんのみが入り、なお君は最初は僕のいるコントロール・ルームでガイドのギターを弾き、次になお君がブースに入り本チャンを録る、という方法で録っていくのですが、 「チャールダーシュ」だけはテンポチャンジが多いので写真のように親子向き合っての一発録りになりました。 最近フィギュア・スケートの浅田真央さんが演技に使っているからでしょうか、いろんな人が「チャールダーシュ」を演奏しているのを聴きますが、ジプシー色の強いこの曲は、さすがにギターにはドンピシャリですね、かなりかっこいい演奏が録れました。 今日はなお君のギターには RODE K2 を使っています。 最後に8曲中5曲に長山ゆうじさんのウッド・ベースを重ね、今回のレコーディングは終了、こちらもミックスそしてマスタリングへと進みます。

ウェディング・ソング 2007.6.24

楽譜や教本に付属するCDのマスタリングの仕事も、最近はけっこう多いのですが、今回新しく楽譜出版KMPさんの本「ウェディング・ソング ピアノ・ソロ」付属CDのマスタリングをしました。
コブクロ「永遠にともに」、Dream Comes True「未来予想図2」、Mr. Children「抱きしめたい」など、結婚式、披露宴、二次会などで流したい、弾いてみたい音楽を集めた楽譜集です。
ピアノの音というのは倍音が多く、また演奏はダイナミクスが広いので、レコーディングもミックスもマスタリングもひじょうに難しいのですが、前もって「こういう感じにミックスを仕上げてほしい」という要望を伝えることができたので、作業はスムーズに進みました。 ピアノの音はソフト・サンプラーの音です。 リスニングCDとしても聴きやすい音に仕上がったと思います。

相乗効果 2007.6.23

レクストさんの新しい電源ケーブル Z-PRC01 PLAYER 、使い続けていくうちにいろいろ新しい発見がありました。 最初の1本目は Pro Tools の SYNC I/O に使っていますが、すぐに2本追加オーダーしました。 その2本はCDプレイヤーとマイク・プリアンプ API 3124+ に使っています。 音の流れる最上流の機材に使うことを意図して作った、というレクストのコンセプトで考えても、この使い方は理にかなっていると言えます。 CDを聴く時はCDプレイヤーが最上流ですし、レコーディング時にはマイクの信号が入るマイク・プリが最上流になります。 そして、予想通りこの2つはかなり効果的、特に API との相性は抜群のようで、外のスタジオでの録音の時などにも持って行ってますが、素晴らしい音で録れます。
そして、このケーブルの効果による新しい発見があるのですが、なんと自分の耳が良くなりました(笑)。 なぜそれがわかるかというと、Studio CM Punch での音だけでなく、まったく機材の変更のない自分の車のカー・ステレオで聴く音まで、細かい音が聴こえるようになったからです。 オケの中に埋もれていたさりげない音までもが、前よりはっきり聴こえるのです。
僕がレクストさんの製品を好きなのは、その性能やコスト・パフォーマンス、自分が必要としているものを開発してくれる、という点ももちろんありますが、この相乗効果があるから好きなのです。 次々に発売される数々のアクセサリー、これらはもちろん効果的なのですが、これらを使って、さあ自分ならどう使うかな、と試行錯誤しているうちに、自分のスキルも上がっていきます。 そしてそれをレクストに報告したりして、お互いが切磋琢磨できる、そんなところが好きなのです。

歌録り 2007.6.20

18日にピアノ伴奏を録ったルンヒャンの歌録りを翌19日から始め、早くも今日はレコーディング最終日、の予定でしたが、エレピが機材不調により録れず、1曲は後日に持ち越しとなりました。
19日は3曲、今日は1曲のみでしたが、歌録りはかなりスムーズに進みました。 今回はあくまで弾き語りスタイルでルンヒャンの魅力を引き出す、というコンセプトなので、極力コーラスなども少なくし、奇をてらったこともしていません。 僕自身やたらとコーラスを付けるアレンジは好きではない、ということもありますが、今回のこのアイディアは成功していると思います。 ルンヒャンの声に真空管マイク RODE K2 がずばりはまり、素晴らしく存在感のある声が録れました。 これはミックスが楽しみ、好いアルバムになりそうです。

コーラス録り 2007.6.18

今日はレコーディングのダブル・ヘッダー、夜からは Apollo Boyz のみなさんが Studio CM Punch に集合です。 6日に録ったオケに、今日はハープ (ハーモニカ)とメンバー全員のコーラスを録りました。 久々に修理から帰ってきた真空管マイク RODE K2 を使っています。
このコーラスはきれいにハモる、というよりは声の厚みを出すためのものなので、2人と3人に分け、さらにそれぞれダブルにしたので、トラックは4ch、人数にすると10人分の声になります。 しかし、なんとなく小綺麗にまとまりすぎている感じがしたので、リーダーでパンク・スピリッ溢れる首藤アポロさんの声だけをさらに1回重ねてみると、これが好い感じにはまったので採用、あとはリード・ヴォーカルを録るのみです。

ピアノ録り 2007.6.18

シンガー・ソングライター、そしてピアノ奏者でもある ルンヒャン のレコーディングが始まりました。 今日はピアノ録り、新宿にある Musical Dog Studio に行ってきました。 ルンヒャンとは、去年ソヘグム奏者 河明樹 (ハ・ミョンス&尹慧瓊 (ユン・ヘギョン) の CD「HIBARI」のレコーディングで一緒になっています。 その時はアレンジとピアノ伴奏を担当していましたが、今回は自分のソロ・アルバム、弾き語りスタイルで5曲レコーディングします。
スタジオにレコーディング設備はないので、出張用の機材を持ち込みましたが、今回からレクストのマイク・ケーブル Z-LNC01 を使っています。 マイクはピアノ蓋近くにステレオ・マイクの RODE NT-4、そしてアンビエンス・マイクとして audio-technica AT-4040 を壁に向けて立てました。 スタジオの響きはかなりデッドなので、後からリヴァーブをかける必要がありそうです。
5曲中1曲はエレピで録るため、今日は4曲のピアノ録り、そしてゲスト参加 河明樹 君のソヘグムを1曲録りました。 ソヘグムは後ろ上方から MEARI 319-A8 を使い、やはり AT4040 のアンビエンスも録っています。
お昼からスタートしてレコーディングは順調に進み、夕方過ぎには終了していました。 この後すぐ、Studio CM Punch で歌録りをします。 ひとまずおつかれさまでした。

完成 2007.6.16

3月から続いていた JASCO のレコーディングも本日が最終日、マスタリングの確認にねじ君とハセガワ君が来てくれました。 オケのデータまではバンド・サイドで作ってもらい、ラップとギターの録り、そしてミックス以降を僕が担当しました。 ラップから葛巻さんにお願いします、と頼まれたので、ゴスペルに続いてついにラップも披露することになるのかと思いきや、そうではなかったようです(笑)。 たくさん時間をいただいたので、心おきなくミックスに時間を費やしているうちに新しい電源ケーブルなども導入され、自分の中ではかなり満足のいくミックスができました。 今回は普段あまり使わないプラグインも積極的に使うようにし、結果 soundtoys の EchoBoy や PhaseMistress などの TDM Effects が大活躍、新しい発見も多く、楽しく作業を進めることができました。 おつかれさまです。

電源ケーブル 2007.6.15

今月から電源ケーブルを一部替えました。 レクストさんから新しく発売になった Z-PRC01 PLAYER です。 これ今までの Z-PRC01 の上位機種で、レクストの開発意図によると、 CD プレーヤーなど、最上流の機器に1本だけ導入することで、最大の効果を発揮する電源ケーブルです。 つまり、アンプなど、すべての機材に使うのではなく、一番最初の機材に使うと良い、というものです。 写真上が Z-PRC01 PLAYER、今までのものよりも若干ケーブル外径が太くなっています。 写真ではわかりにくいですが、実物を手にするとかなりの重量感です。
まずは言われるように CD プレーヤーに使ってみると、確かにこれは凄い、今まではオケの中でかすかに聴こえていたような音までもがハッキリと聴こえます。 しかも、それが色づけされているのではなく、あくまで正しい音質・バランスでハッキリと聴こえるのです。 その圧倒的な生命力にはビックリし、感動し、いつまでも CD を聴いていたくなります。 しかし、CD プレーヤーの音が良くなるだけでは、僕の仕事にはあまり役立ちません。 では最初の一本をまず何に使うか、 いろいろ考えて、Pro Tools のインターフェースである 192 I/O と SYNC I/O で試し、比較試聴してみました。 予想していた通り、SYNC I/O に使った方がより効果的、CD を聴いていた時と同じように圧倒的な生命力でミックスをより細かいところまで追い込めます。 面白いのは、マスタリングの時よりも、ミックスの時の方が、つまり扱うトラック数が多いほど、その効果が実感できるのです。 これは素晴らしい。
ということで、追加で2本さっそくオーダーしています。

ブリティッシュ・ブルース 2007.6.13

エアー・メイル・レコーディングス今月の新譜第2弾は好評の British Legend Collection Vol.40、「英国ブルース・ロック・シーンの轍を探して」と題しての6タイトルです。 元プロコル・ハルムのボビー・ハリソンが結成したFreedom や Nobody's Business といったバンドもかっこいいのですが、今回の僕のお薦めはなんといって Chicken Shack、何年か前にメジャーさんからの再発の予定が直前でポシャったとあって、ブリティッシュ・ブルース・ファンには待望のリイシューなのではないでしょうか。 今回リリースされるのは通算5枚目の「Imagination Lady」、6枚目の「Unlucky Boy」、最後のアルバムとなってしまったライヴ盤「Goodbye Chicken Shack」(写真)の3枚ですが、ハード・ロック的要素も加わり、これぞまさにブリティッシュ・ブルース、素晴らしくかっこいいです。 Fleetwood Mac や Tramp など好きな人は絶対に気に入ると思います。 マスタリングも好い感じにはまりました、ぜひ聴いてください!

ランチタイム・コンサート 2007.6.11

妻が最近マリンバを習い始めたのですが、その先生、崎村潤子さんのコンサートが立川のフォレスト・イン昭和館であるということで、お昼時に観に行ってきました。 昭和館は自然豊かなリゾート型ホテルで、そのチャペルで行われる、いわゆるランチタイム・コンサートです。
今日のコンサートはマリンバではなく、ツィンバロンというハンガリーの民族楽器によるもので、3人の奏者が曲によってツィンバロンをやったりピアノ伴奏にまわったり、という感じでした。
フォレスト・イン昭和館、初めて行ったのですが、とても素敵なところでした。 ゆっくりランチを食べてからチャペルに向かってコンサートを楽しんだのですが、ここでひじょうに面白い出来事が起こりました。 チャペル内の客席からは演奏者の向こう側に、豊かな自然が見えるのですが、ある特定の時だけ、それまでは静かだったのに野鳥が飛び交ったりするのです。 その特定の時、というのは、僕が「あぁ、素晴らしい演奏だな」と思った時なのです。 また、お昼時なので照明などはないのですが、曇ったり晴れたりという天気の変化が見事に曲にシンクロして、サビになると待っていたように晴れ出しました。 一番ビックリしたのはコンサートの終盤、「川の流れのように」の大サビでなんと黄色い蝶が姿を現したのです。 言葉で書くとたいしたことない、というか伝わりにくいですが、客席から見える元々良い景色が、曲に合わせて変化していく様子は本当に幻想的でした。
自然や動物にも音楽の素晴らしさは伝わるのでしょうか。 ツィンバロンの珍しさも手伝って、まさに至福の時でした。

7周年 2007.6.9

4年前から趣味で参加しているゴスペル・クワイア Sounds of Joy Gospel Choir の「7th Anniversary Concert」が百合ヶ丘の首都福音教会でありました。 今回のような主催公演は僕が入ってからは2回目で、今回は音響班として PA と記録用のレコーディングを担当しました。 といっても、やはり本番では歌いたいので、PA オペレートは先輩である NAF のNさんに依頼し、なんとか本番はステージに乗りました。
ゴスペルの PA やレコーディングはとても難しいのです。 ほとんど全部が生楽器ですが、音量差があるので、例えばどうしてもドラムが大きくなってしまい、その音を歌のマイクが拾ってしまうことになります。 特に今回のように教会でやる場合は歌っている分にはよく響いて気持ち良いのですが、PA はたいへんです。
バンドはギターレスのピアノ・トリオ (たまにキーボードが加わる)、ドラムのマイクはキック、スネア、トップからステレオ・マイクの計4ch、ベースとキーボードはライン (DI)、そしてグランド・ピアノは Audix D-2 を2本、おもいっきり弦に近づけています。 クワイアは Audix OM-3 をソプラノとアルトには2本ずつ、テナーには1本の計5本立て、ソロ・シンガーには教会にあった Shure のワイアレス・マイクを使いました。 既設の16chマルチ・ケーブルを使い、PA 卓の手前で頭分けし、いつもの僕の API 3124+ などにパラって録音用としました。 さらに録音のみで、2階席最前列にステレオ・マイクをアンビエンス用として設置、写真は2階席からリハ風景を撮ったものです。
セッティングとリハーサルに充分時間をとってもらったので、指導者のシスター・リード親子が本番直前まで来ないという予想外の出来事はありましたが(笑)、なんとかミュージシャンもクワイアもこれなら演奏できるという環境を作り、それなりにお客さんが入れば音も吸われるだろう、という予想の元で出音を作っていきました。
本番では先輩Nさんがソロ・シンガーの手コンプなど素晴らしいオペレートをしてくれ、本当に気持ち良く歌うことができました。 感謝です! シスター・リード親子も絶好調、7曲とソロ・コーナーだけなのに2時間以上も続き、無事に終わりました。
このような手作りのコンサートの出演者側にいることはめったにないのですが、素晴らしく充実した一日でした。 おつかれさまでした

Discover America 2007.6.7

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾は昨年末から始まった新シリーズ Discver America Vol.2、60's US ガレージ&サイケの名盤5タイトルです。
The Music Machine、Count Five、Neighb'rhood Childr'n、The Love Exchange の4枚も、どれもドアーズやジェファーソン・エアプレインを彷彿とさせるポップでサイケな感じ、とてもかっこいいのですが、今回紹介するのは The Hollywood Persuaders「Drums A-Go-Go」、なんと下積み時代のフランク・ザッパが参加していることでも知られているようです。 オリジナル曲に混ざって「ラスト・ナイト」「明日なき世界」「サティスファクション」といったカヴァー曲もあり、パーティー・ミュージックとも言えるゴーゴー風アレンジが面白いです。

Apollo Boyz 2007.6.6

シンガー曾我泰久さんとは、ここ何年かずっとレコーディングなどで親しくさせていただいていますが、曾我さんが去年から始めたバンド、Apollo Boyz のレコーディングをすることになりました。 スタジオは3月に JASCO のレコーディングでもお世話になった高円寺の Studio Posh Me 、なんと23時スタートです。
Apollo Boyz は昨年末に公演した東京ハートブレイカーズの同名の舞台をきっかけに結成したバンドで、メンバーそれぞれが音楽と舞台の両方を熱く愛する、平均年齢40歳を超えたドリーム・バンドです。 リーダーは東京ハートブレイカーズ代表でパンク・ロックをこよなく愛する首藤健祐さん、全員がリード・ヴォーカルをとるのですが、特に曾我さんと池田聡さんのツー・トップは強力ですね。 そして、みなさんが僕のちょっと先輩になります。
今日録ったのは、夏に発売予定のCDのための2曲のオケ、まずはクリックを使わないでドラム、ベース、曾我さんのギターを録りました。 続いて池田さんのアコースティック・ギターと全員のバックグラウンド・ヴォーカルを録ったところで朝5時を回り、残りのメイン・ヴォーカルとその他は後日 Studio CM Punch で録ることに。
写真はオケ録りを終えたところでの一枚、みなさん充実した表情ですね。 おつかれさまでした♪

ギタリストのための作曲術 2007.6.2

最近は教本付属CDのマスタリングという仕事もけっこう増えています。 今日紹介するのはリットーミュージックさんから発売になった「 即・楽・快! ギタリストのための作曲術 〜ギター脳で世界が広がる!」、この本はギタリスト目線での作曲方法の数々を紹介しています。 ギターで音楽を感じ、ギター脳、すなわちギタリストならではの感性や発想法で演奏することが、自然に作曲に結びつく、 と述べています。
著者は成瀬正樹さん、マスタリングの日には編集担当Yさんと一緒に来てくれました。 主にコード編・メロディ編・フレイバー編に分かれ、ギタリストにはためになる本だと思います。 付属CDには成瀬さん制作による参考音源を収録、教本ということで、聴きやすい感じに仕上げています。

GW 2007.6.1

6月になりました。昼は暖かいのですが、夕方になると急に涼しくなりますね。 まだ梅雨の気配もなく、気持ち良い陽気です。 写真はなぜか自分の場所ではなく、僕のベッドの上で昼寝をしている愛犬大豆です。
近況報告です。 レコーディングではいくつか進行中、 JASCO はミックスもほとんど終わり、後はマスタリングを残すのみです。 作曲家伊藤志奈子さんの作品集は5月はあまり作業進まず、これからミックスに進みます。 そしてキヨシ小林さん、「ウクレレ・アダージョ」は、先月第1集が完成し、今は第2集のミックスをしています。 キヨシさんの息子さん小林なお君のCDもレコーディングが始まりました。 そして今月からいくつか新しいプロジェクトが始まったりもします。
マスタリングではいつものようにエアー・メイル・レコーディングスさん、ストレンジ・デイズ・レコードさんのものを中心にいくつか単発のものが入る予定です。 今は7月リリース予定のアイテムを進めていて、エアー・メイルの British Legend Collection Vol.41 (英国フィーメール・シンガー特集)、ストレンジ・デイズ・レコードの Area 7タイトルなどをやっています。

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