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日々のことを書きたいと思います。週に2,3回更新したいと思い
ます。

GW 2007.4.30

連休に入りましたが、僕は自営業なので連休明けに休むことにし、このGW期間中は仕事をしています。
気が付くと4月ももう終わりですね。 今月はいつもに増して、いろいろな音楽と関わらせていただくことができました。 みなさんに感謝です。 いろいろな音楽があり、演奏があり、そして僕の仕事もレコーディングだったりミックスだったり、マスタリングだったり。 毎日いろいろなことをやるので、いつも新鮮な気持ちで取り組むことができます。 本当にみなさんに感謝です。
来月も引き続き頑張ります。

ウクレレ・アダージョ 2007.4.26

ここ数年一緒にレコーディングをすることの多いギタリスト&ウクレレ奏者のキヨシ小林さん、ついこないだ教本「ウクレレ・ジブリ」改訂版のための追加録音をし、現在は同じく教本「ウクレレ・メソッド」(どちらもドレミ楽譜出版)の制作が追い込みに入っているところですが、今日からまた新しいプロジェクトが始まりました。 今回はオーマガトキさんから出る自身のウクレレ・ソロで、なんとクラシックの名曲ばかりを集めた「ウクレレ・アダージョ」の録音です。 今日録音したのは「トロイメライ」「G線上のアリア」「愛の挨拶」「美しきロスマリン」「アルルの女」の5曲。 今後一日5曲ペースで20曲ほど録り、10曲ずつに分け、6月と7月にミニ・アルバムとして発売する予定です。 おなじみの名曲がゆる〜いキヨシさんのアレンジで、夢見心地なサウンドになっていますよ。
録りにはいつものようにステレオ・マイク RODE NT-4 を使い、ハイ・サンプリングで録っています。

Blue Goose 2007.4.25

エアー・メイル・レコーディングス今月の新譜第2弾は「Blue Goose Records Collection Returns !!」と題しての5タイトルです。 ブルース、フォーク、ラグタイム、スウィング、ジャグ・バンド、ジャズなど、「アメリカン・ミュージック」ではないもう一つの「裏の亜米利加音楽」の魅力がたっぷり詰まった素敵な名作郡をリリースしてきたブルー・グース・レコーズ、4年前の第1弾は大好評で、これをきっかけにエアー・メイルさんはアーカイヴ音源のリリースを積極的に進めていくことになったわけです。
またもう一つの特徴としてほとんどのアルバムのジャケットを飾っているロバート・クラムのコミカルなイラストがあります。 写真右上は Dave Jasen「Rompin' Stompin' Ragtime」、なんとも素敵なイラストですね。 今回も彼自身のバンドのシングルもリリースされています。
その中で今回紹介するのはブルー・グース・レコーズでは異色の一枚、白人女性ブルース・シンガー Rory Block が74年にリリースした「I'm in Love」です(写真左下)。 他の作品はブルースやラグタイム色が強いのですが、これは16ビートのリズムをフューチャーしているなどコンテンポラリー色が強く、ソフト・ロック愛好家やクラブDJの間ではキラー・アイテムとして密かに人気だったそうです。 メジャー7を多用したコード感、切れ味の良いギター・カッティングなどダンサブルなサウンドは今聴いてもかっこいいですよ。
余談ですが、今回リリースの5タイトルをすべてエアー・メイルさんの通販で購入すると先着で付いてくる「ロバート・クラム & ザ・チープ・スーツ・セレネーダーズ」BOX 、これかなり素敵ですし、フライヤーも紙質を普段のものと変え、これまた素敵なのです。

The SAX 2007.4.23

朝食はホテルではなく、やはりすぐ近くにあるペンションでとり、10時過ぎにスタジオ入り、ここで編集部のYさんと合流し、まずは打ち合わせなど。
先にレコーディングをするのかと思いきや、本来の予定であるミックスから進めることに。 曲は全部で4曲、Misia「Everything」、Nora Jones「Don't Know Why」などです。 編成はアコースティック・ギター、パーカッションが伴奏で、そこにサックスのメロディーが乗る、というものです。 録り音はオン・マイクっぽい音だったので、普段あまり EQ は使わないのですが、Pulteq EQP-1A でギターやサックスをちょっと柔らかい音にしたところこれが良い感じになり、みなさん大満足です。 写真でわかるように天井も高く、木の温もりを感じる、かなり良い響きで録れるので、その元の音を最大限活かし(当たり前ですが)、そこに包み込むように Lexiverb で響きを足していきました。 前日の打ち合わせなどで、どういう音を好まれるのかも充分理解していたので、わりとスムーズに作業は進んでいき、4曲のミックスと3曲のマイナス・ワン・ミックスは無事に終了しました。 ここでちょっと遅めの昼食をとり、それからレコーディングです。 といっても、32小節ほどのものを1曲と、4小節のものを7曲、そんなにたくさんではありません。 サックスにはステレオ・マイク NT-4 を使い、写真には写ってませんが、アンビエンス・マイクとして audio-technica AT 4040 をペアでかなり高めに立てました。
圧巻だったのは菊地さんの演奏です。 ほとんどすべてワン・テイク、以前一緒に仕事した時もそうでしたが、すごい集中力でした。 周りのみなさんと楽しく仕事しやすい環境を作り、録音やミックスに対しての指示も的確、そして僕の作る音にも素直に喜んでくれます。 今回大いに勉強になりました。
マスタリングは音源を持って帰って Studio CM Punch ですることにしたので、すべての作業がわりと早く終了し、片づけをした後、4人で近くの温泉「紅富士の湯」に行きました。 ここで1時間ほど温泉に入り、しっかりリゾート気分を楽しんで、夜帰途に就きました。 みなさんおつかれさまでした。

山中湖へ 2007.4.22

お寺での録音に続いて、今度は山中湖のスタジオ Studio Upfield でのレコーディングに出かけました。 サックス&フルート奏者・菊地康正さんからの紹介で、アルソ出版から6月に発売される予定の雑誌「The SAX」付属CDのミックスその他の作業です。
今回初めて行くスタジオということで、前日の午後から現地に乗り込み、スタジオの機材に慣れるための時間を作っていただきました。 山中湖にあるスタジオ、いわゆるリゾート・スタジオかと思いきや、外観は普通の家です。 それもそのはず、アルソ出版の社長さんのご自宅なのでした。 数年前に横浜から移ってきた際に、ついでに自社スタジオも作ってしまったという素晴らしさ、ちょっとしたミニ・コンサートができるくらいのプライベート・ホールのようなスタジオで、レコーディング仕様になっています。 Pro Tools のシステムがあるのですが、残念ながらヴァージョンが2代前の 5.3.1、Mac は G4 MD (OS9) でした。 最新ヴァージョンと違い、再生中の編集機能にかなり制限があるのですが、今回は編成も大きいわけではなく、ミックス中心の作業なので、なんとか気にせず作業できそう、問題はプラグインです。 確認したところ、僕が通常好んで使う Bomb Factory 製品を始め、なんとか互換性は保てそうでした。 そして、このヴァージョンならではの Lexiverb を発見、これはこれで楽しみです。
次に配線関係を確認、再生・録音共に特に問題なく進められることを確認して、明日急遽追加作業となったレコーディングのためのマイク・セッティングをし、今日の作業は終了です。 その後すぐ近くのホテルにチェック・インし軽く一風呂浴び、社長さんと夕食を食べ、22時過ぎに菊地さんが合流、3人で軽く乾杯し、明日にそなえ早めに寝ました。
写真は到着時に撮った、湖畔からの山中湖です。

お寺にて 2007.4.19

駅ビルなど公共施設内で流れる音楽のレコーディング等でよくご一緒するミック中村さん、入院から復活し、また一緒にお仕事する機会がやってきました。 今回は作曲家伊藤志奈子さんの作品のCD制作、伊藤さんは大崎にある春雨寺の住職さんでもあるのですが、なんとこのお寺内にホールがあり、そこでの録音です。 いつものように API のプリ・アンプと Mackie のハードディスク・レコーダー、それからマイクをいくつかと今回はケーブルなども持って行きました。 
曲は全部で4曲(カルテット1曲・トリオ2曲・ピアノ・ソロ1曲)、組曲形式にもなっていたりするので、トータルすると1時間くらいのCDになるのだと思います。 全曲に参加しているのはピアニスト・山上有紀子さん、ミックさんはCD制作のディレクションを担当しています。
春雨寺は外観はお寺っぽくなくて、近代的なマンションになっています。 そして、そのすぐ近くにJRの線路があり、在来線だけでなく、なんと新幹線が通っているのです。 この新幹線の音がたまにマイクに入ってしまうのですが、それはもうしょうがない、ということで進めていきました。 マイクはピアノにステレオ・マイクの RODE NT-4、それ以外の楽器に MEARI 319-A8、 写真には写っていませんが、アンビエンス・マイクとして audio-technica AT4040 をペアで使っています。
今回一番の大曲がトリオ (Pf. Ob. Fg.)「仏陀への道」なのでこれ以外の曲を初日(18日)に録り、二日目の今日は「仏陀への道」と初日に録った曲の直しをほんのちょっと行い、予定通りに録り終えることができました。 演奏者の仕事が終わり、みなさん肩の荷が下りたところで軽く打ち上げをゲートシティ大崎内のお店で開催、これからが僕の出番ですね。 5月中の完成を目指します。 おつかれさまでした。

ミックス初日 2007.4.15

JASCO のミックス1日目、録りこぼしと録り直しがいくつかあるようなので、レコーディングの仕上げをしながら、並行してミックスを進めています。 今日は女性コーラスを録りました。 ゲストは吉河 順央さん、お名前は「すなお」とと読みますが、なんとも素晴らしい名前ですね(笑)。
audio-technica AT4040 を使い、2曲のバックグラウンド・ヴォーカルを録りました。 「バンガロー」という曲では、元々入っていた Auto-Tune をかけまくったヴォーカルに、順央さんの普通の声を足していきましたが、なんとこれがドンピシャリにはまって、なかなか面白い感じになりました。
途中からサポート・ギタリストのエベ君も参加し、2曲のミックスをみなさんでチェック、僕の追い込みがまだ甘いこともあり、少しずつ仕上げていくことにしました。
最後にみなさんで写真を1枚、5月中の完成を目指し、ガンバロー!(笑)。

白雪 2007.4.13

今年の冬は暖冬と言われていますが、おかげでここ小金井公園の桜の開花も例年より早かったです。 4月になってからは朝晩寒いですし、よく雨も降りますね。 せっかく満開になったソメイヨシノも、あっけなく葉桜になってしまいました。 しかし、小金井公園の桜は種類も豊富、遅咲きの桜もあるので、例年5月上旬まで桜が楽しめます。 中でも、江戸東京たてもの園近辺と西口入口近くに咲く「白雪」という種類の桜は、文字通り雪のように白く、咲き誇るその姿は本当にきれいです。 今年は曇りがちですし、風が強いのでせっかく咲いた花がすぐに散ってしまいますが、散ってゆく姿はまさに「花吹雪」、いつまでも眺めていたくなります。 写真は愛犬大豆と白雪、犬と桜を一緒に撮るのはちょっと難しいです。

60年代の英国音楽 2007.4.11

僕がマスタリングをしているエアー・メイル・レコーディングスさん今月の新譜第1弾は好評の British Legend Collection Vol.38、「60年代の英国音楽が持つ普遍性」と題しての6タイトルです。
この中で僕のお薦めは Deep Purple のジョン・ロードが在籍していたアート・ロック・バンド The Artwoods、それからブリティッシュ・ハーモニー・グループ Vanity Fare、それから写真の Tramp です。 The Artwoods は全曲カバーですがかなり熱いかっこいい演奏、Vanity Fare はキャッチーなメロディーとハーモニーが特徴、なぜか聴いたことある感じの曲が多いです。 そして Tramp は Fleetwood Mac からミック・フリートウッド、ダニー・カーワン、その他にもジョアン・ケリーやボブ・ブラウニングなど英国の人気ブルース・アーチストにより結成されたプロジェクト、これが最高にかっこいいです。 録音初日にすべてのリズム・トラックを終え、次の日にすべての歌を録音して終了という超短期間で作られたようですが、Fleetwood Mac を思わせるタイトなリズム・セクション、シンプルな中にも味わいのあるヴォーカルなど、聴きどころ満載です。

grace3 2007.4.9

先月 JASCO のレコーディングでお世話になった Studio Posh Me さんとの相互交流が早くも実現、grace3 のミニ・アルバム「grace! grace! grace!」のマスタリングをここ Studio CM Punch で行いました。 Gt. & Vo. の永田さん(左)と Studio Posh Me のエンジニア荻原君が来てくれました。
garace3 の3は本来は三乗の3で、右上に付くのが正しい表記、バンド名は「グレース・キューブ」と読みます。 永田さんと、女性二人のリズム・セクションによる3ピース・バンド、サウンドはシンプルなロックですが、かなりかっこいいです。
1曲目「老後は二人で暮らしたい」は、大阪の不動産販売会社グランディムのCM曲として関西でオンエアされています。 アルバムは全6曲、曲・アレンジ・演奏、そして荻原君によるレコーディング&ミックスも素晴らしく、マスタリングはやりやすかったです。 5/23 発売予定、おつかれさまでした。

Pour le Pianiste 2007.4.8

尚美学園短大(当時)で作曲を勉強していた時の同級生Y田さんが教えている Youbi 音楽教室 の発表会「Pour le Pianiste」のお手伝いに南大塚ホールまで行ってきました。毎年この時期の恒例で、今年でもう11回目だそうです。 例年スライド投影が主な仕事だったのですが、今年は照明を担当しました(笑)。
この発表会で演奏する曲目は生徒さんが自ら希望したものを選び、生徒さんによってはおよそ1年がかりで練習していくそうです。 自分の好きな曲を良い演奏でお客さんに聴いてもらうために練習する、これぞまさに音楽活動の原点ですね。
発表会は3部構成で、3部になると段々演奏される曲もハイ・レベルなものになっていきます。 そして、今年もトリを務めた K.J.M. 君(ショパン バラード1番)、そしてその前の M さん(リスト スペイン狂詩曲)の演奏は素晴らしかったです。 K.J.M. 君はリハーサルには参加しないというロック・スピリットの持ち主(来るかどうかわからないという年もありました)ですが、来年パリの音大を受験するそうです。 ちょっと調子が良くない感じではありましたが、それでもまるでピアノがしゃべっているかのような演奏、僕が言うのもなんですが、充分に大物になれる素質だと思います。 頑張ってください。

ベース・ラインで迷わない 2007.4.5

これも3月末の発売でしたが、案内を忘れてました。 リットー・ミュージックより発売の、板谷直樹著「ベース・ラインで迷わない本」、この教本の付属CDのマスタリングを僕がしています。
前半はいろいろな音楽ジャンルから選び出したベーシスト49人の人物紹介とプレイの特徴、ライン・奏法解説となっていて、板谷さんのデモ演奏の後にマイナス・ワンも収録してあります。 この内容が素晴らしく、いろいろなベーシストをイメージした演奏は、聴くだけでも面白いです。 後半はコード進行に対して、どうやってベース・ラインを作っていくかを、いろいろなアイディアを試し、実践する方式で書かれています。 前後半ともに、勉強中のベーシストには、かなり役立つ内容になっていると思います。
CDは2枚組となっていてヴォリューム満載、ベースの教本ということで、低音を普段よりもちょっと強めにしていますが、作品としても楽しめる、かなりゴキゲンな音になっています。

Sally Oldfield 2007.4.3

3月末の発売でしたが、案内をすっかり忘れてました。 ストレンジ・デイズ・レコードさん3月の新譜は全部で10枚、そのうち Sally Oldfield の6タイトルを僕がマスタリングしています。
サリー・オールドフィールドといえば、あのマイク・オールドフィールドのお姉さん、そして英国フィメール・フォークの至宝、あるいはエンヤなどのコンテンポラリー・ケルティック・ミュージックの先駆けとして、絶大な人気を誇ります。
写真は1st. 「Water Bearer」、ここから始まる初期の3枚が僕は好きです。 たまに弟マイクがさりげなく参加していたり、マイクのソロ作のようなアレンジになっていたりしますが、深遠にして幻想的な音世界、澄んだ空気がアルバム全体を包んでいます。
4th.「Playing in the Flame」辺りから80年代になってしまうため、若干作風が変わっていき、打ち込みドラムなども登場します。 5th.「In Concert」は文字通りライヴ盤、バンド編成で力強いアレンジですが、これはこれで楽しめます。
僕のマスタリングの方向性にうまくはまり、なんとも不思議な音世界がスピーカーから飛び出しますよ。

新年度 2007.4.1

小金井公園の桜も今がピークのようです。 ちょうど週末のタイミングで満開になったので、ものすごい人出です。 写真は江戸東京たてもの園近くの桜、残念ながら天気がいまひとつでした。
さて、新年度になりました。 といっても僕の身辺は特に変かなしですが、街に新入生新入社員らしき人が目立つこの時期、自分もフレッシュな気持ちになりますね。
近況報告です。 レコーディングで今進行中なのは JASCO、ミックスへと進んでいます。 中旬からはクラシック系で新しいプロジェクトが始まります。 マスタリングではいつものようにエアー・メイル・レコーディングスさん、ストレンジ・デイズ・レコードさん、Vivid Sound さんのものを中心にいくつか単発のものが入る予定です。 今は5月リリース予定のアイテムを進めていて、エアー・メイルの Cult Label Collection Vol.4、ストレンジ・デイズの Big Jim Sullivan 等5タイトル、Vivid の Paul Clark 4タイトルなどをやっています。
それから、お知らせが遅くなりましたが、Sound & Recording Magazine 4月号(3/15 発売)のレクストさんの広告ページに、大々的に登場させていただいております。 関係者の皆さん、ありがとうございました。 127ページです(笑)。

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