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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

「わが闇」観劇

昨年末ののことですが、暮れも押し迫った12月30日、ナイロン100℃の舞台「わが闇」を下北沢本多劇場に観に行ってきました。 ケラリーノ・サンドロヴィッチさん主宰の劇団で、最近お付き合いの多い、The Apollo Boyz のみのすけさんが所属しているのです。

ナイロン100℃ オフィシャル・ホームページ

31th Session「わが闇」13日からツアーです

http://sillywalk.com/nylon/

演劇というと、やや大げさなセリフ回し、というイメージがあって最近は遠ざかっていたのですが、久々に観た舞台はすごく面白くて、3時間15分という長い芝居だったのですが、最後まで楽しめました。

パッくん小金井

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みのすけさんのあまりの悪役っぷりに、観ている間は何度もみのすけさんのことが嫌いになりかけましたが(笑)、出演のみなさんはそれぞれ魅力的でした。 印象的だったのは、ある一つのセリフをきっかけに、一気に舞台や客席の空気が変わっていくのを何度も経験したことです。 この緊張感や空気感は音楽にはない感じだと思います。

話はちょっと変わりますが、年末年始はやはり骨休めということで自宅で過ごすことも多く、ドラマの再放送など観たりしていましたが、特に「相棒」と「華麗なる一族」には、ドップリはまってしまいました。 

そこで感じたのは、ベテラン俳優さんの演技のほとんどは完全にその役になりきっていて、明らかにその人が演技しているのに、そう感じさせない、ということです。 ナイロン100℃の舞台でもそうでした。 僕が最近意識していることに、ミックスやマスタリングした音を聴いて、僕の存在を感じさせないように作る、というのがあります。 それは裏方に徹する、という意味ではなく、ものすごくこだわったり、工夫するのだけど、最終的にはそういった工夫の跡や僕の存在を消してしまいたい、ということです。 芝居においてその役になりきる、というのとはまた違った意味合いだと思うのですが、似ている部分もあるのだろうな、とそんなことを思いました。

そんなわけで、The Apollo Boyz のミックスがもうすぐ始まります。 昨年9月から始まったレコーディングの仕上げです。